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奈良の大神(おおみわ)神社と吉備の神(みわ)神社・この異様な巨石群をどう見るか?

備前国一宮・吉備津彦神社と言えば、ホームページに

当神社は古代より背後の吉備の中山に巨大な天津磐座(神を祭る石)磐境(神域を示す列石)を有し、山全体が神の山として崇敬されてきました。

夏至(太陽の力が最も強い日)の日出には太陽が正面鳥居の真正面から昇り神殿の御鏡に入ることから「朝日の宮」とも称されてきました


と書かれるように、巨石・磐座信仰、神体山信仰、太陽信仰という、日本の原始信仰が凝縮されたお社です。


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ホームページには、桃太郎伝説や卑弥呼についても書かれており、原始信仰のみならず、日本の古代史の謎に深くかかわる稀有のお社であることは間違いありません。
とりわけ背後の吉備中山には、このような磐座が累々と存在しています。


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この吉備津彦神社、5月第2日曜日には磐座祭があります。
ご神職の説明を受けながら、神体山である吉備中山に登拝するのですが、その際に忘れられない言葉がありました。
それは、
「モモイヤマ神社」「ミワ神社」
という神社名です。

吉備津彦神社あるいは吉備中山から見て、夏至や冬至、あるいは春分秋分の太陽の日の出、日の入りの方向を、ご神職が説明されていた時の言葉でした。
他のことは忘れましたが、「モモイヤマ」というのは珍しい名前だし「ミワ」は大和の三輪山と関係があるのかなと不思議に思ったので、よく覚えています。

吉備津彦信仰にも関わる「モモイヤマ神社」「ミワ神社」は、小さくとも古代吉備の謎を秘めた重要なお社なのでしょう。

  ☆

最近、岡山へ行く機会がありました。
地図を見ると、総社市を流れる高梁川の左右、つまりちょうど東西に、2つのお社が相対して位置していることがわかりました。
東側には「三輪」という地名に鎮座する「百射山(ももいやま)神社」、そしてその真西の矢代には「神(みわ)神社」。

矢代はヤシロであり、いかにも神社信仰にかかわる地名です。さらにこの矢代に住む子どもが通うのは神在小学校でした。この辺りには、「神在」という地名まであるのです。

ただならぬ雰囲気を感じて、「神(みわ)神社」について調べると、通称は、三輪山明神で、主祭神は大物主命。
『備中誌』によると、古代には高梁川の左岸・三輪の地に鎮座していたが、後に右岸の八代(現在地)に遷座したと書かれているそうです。
「高梁川の左岸・三輪の地」といえば、「百射山神社」のある場所。もともと深い関係なのでしょうか。

さらに背後の木村山(201m)頂上には巨石があり、磐座ではないかとされているようです。
しかし残念ながら、急な山道を登る余裕がありません。
その代わり、次に注目したのが、木村山中腹にある朝間薬師堂でした。
大きな岩屋に、薬師仏が祀られているようです。仏教が入る前は、その岩屋も神道系の原始信仰があったのではないか。
神神社から車で林道に入ると、最終的に歩くのは20分程度だというので、行ってみることにしました。

  ☆

これが、高梁川右岸の矢代・神在地域です。


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総社ゴルフセンター脇にある、石の鳥居を抜けて進むと、矢代大池に面した神神社がありました。


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矢代大池沿いをさらに進むと、道は狭い林道になります。


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車2台程度が停められるスペースが2~3箇所あり、ここからは無理という所に駐車しました。
しばらく歩き、案内の石標で登山道に入ります。
昔は、四駆の軽トラなら通れたと思う幅がありました。


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そして、もう薬師堂に到着かと思ったところで、思いもかけず巨大な岩積みに遭遇。


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特に不思議なのは、たんに不定型な巨石が積み上がった状態なのではなく、巨大なナイフですっぱりと切り取ったように、垂直な面が揃っていることです。


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ほとんど目立った巨石を見ない山中に、突如として出現する壮大で異様な岩積み。なんでしょうこれ?
奇しき岩を神の依り代と考えた古代の人々にとって、ここはどう映ったのでしょうか?

さらに近付いて岩組みを覗き込んでいると、私は重要な事実を発見しました。


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続く

(少し余裕がありましたので、久しぶりに記事を書きました。毎日は無理ですが、また時々にでもアップいたしますので、よろしくお願いいたします。
いつも読んでくださっていた皆様、そして記事再開を待っているよと励ましていただいた方々、本当にありがとうございました(^^♪


三つクリックしていただくと大変励みになります。よろしくお願いいたします(^_^)/~
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コメント

再開?感謝

本当に、なかなか行けません。見れません。そんなところをまたもご紹介いただき、ただ感謝です。
当分、新規の記事は見れないかのかなと、覚悟?してましたので、飛びつきました。
一つの記事が、大変な労力を必要とする内容なので、本当に脱帽です。
長期にお付き合いさせていただきます。
ご無理をなさらないようよろしくお願いします。
(元のあだ名:tensyunは、同名者有りでしたので変更しました)

古代の吉備

>少し余裕がありましたので、久しぶりに記事を書きました。毎日は無理ですが、また時々にでもアップいたしますので、よろしくお願いいたします。

〇古代の吉備
 たいへん参考になります。
 マレー系による巨石文化、そして吉備は西日本の中心地だったことを思わせる記事でした。
 記事発信、期待しております。
 草々
 

Re: 再開?感謝

tenmugensyun様

真っ先にコメントいただき、ありがとうございました。
とりあえず、一週間に1~2度を目標に記事を書ければと思っています。
気まぐれなブログになりますが、長くお付き合いいただきますよう、本年もよろしくお願い申し上げます。(^^♪

Re: 古代の吉備

レインボー様

早々とコメントをいただき、ありがとうございました。
マレー系という切り口は、日本文化の研究にとって極めて重要だと思います。
また勉強させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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