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「ぽつんと一軒家」・「羽島慎一モーニングS」と続いたタブーの聖地

一昨日の「ぽつんと一軒家」では岩手県の、そして昨日の「羽島慎一モーニングショー」では沖縄県の、それぞれ「見てはいけない・入ってはいけない」というタブーの聖地が取り上げられていました。


12月8日の「ぽつんと一軒家」では・・・

岩手県の飛龍山という山奥にある、小さな湯治場が出ていました。
頂上直下から湧き出す阿弥陀水でお湯を沸かしているのですが、熊野三山に何度も参拝していた先祖が、夢の中に現われた僧のお告げで始めたそうです。
「水源を見たことがあるのか」という番組スタッフの問いに、「そこに行ってはいけない」というタブーがあるのだと82歳のキミさんが答えていました、

番組で出た情報を総合すると、飛龍山とは岩手県の花巻市と遠野市の市境にある、標高598mの山でした。
いろいろ調べると、飛龍山の山頂近くには、こんな巨石・磐座信仰があることが判明。


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(不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!ブログ様より)

このあたりの、どこか秘密の場所から、水が湧き出しているのでしょう。
しかし、そこへ行ってはならないとの掟があるわけです。いったいそこには、何があるのでしょうね(@_@;)


ちなみに麓の東和町には、「丹内山神社」があります。
高橋克彦氏の歴史小説「火怨」にも登場する神社で、アラハバキ神を祀る神秘的なお社です。


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さらに、地元の人しか知らないこんなお社もありました。


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このあたりの地域性が、なんとなくわかっていただけると思います。


  ☆


「羽島慎一モーニングショー」では・・・


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沖縄県の久高島 (くだかじま)は、沖縄本島東南端に浮かぶ、周囲8.0kmの細長い島です。
琉球開闢の祖アマミキヨが天から降りて最初につくったとされている島で、五穀発祥の地、神の島と呼ばれています。
歴代の琉球国王は久高島参詣を欠かすことはありませんでした。
また久高島には、12年に1度、午年に行なわれる祭事・イザイホーに代表されるように神秘的な祭事がそのまま残っているため、民俗的に貴重な島として注目されています。


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さて、久高島観光交流サイトの「島でのルール」にはこう記されています。

御嶽(うたき)や拝所(うがんじゅ)は、私たちが大切に護ってきた心の拠り所です。通年立ち入れないフボー御嶽のほかにも、時期によっては禁じている場所もあります。

つまり、観光客が絶対に入ってはいけない場所があるのです。このことは、連絡船の中でもアナウンスがあり、現地の看板にも明確に書かれています。
ところがそれにお構いなく、看板を無視して奥まで入ったり、島の動植物を勝手に持ち帰ったりする観光客が後を絶たないそうです。
(偉そうにひとのことは言えないのですが、期間限定で画像をお借りしました。)


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宮古島にも、観光客が決して入ることを許されない聖地がいくつもあります。


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下の看板の最後には、無断出入りを固くお断りしますと書かれています。
鳥居があっても、本土の人間が思っている神社ではありません。
観光客は入れないのです。


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対馬では、これが入らずの浜でした。


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立ち入り禁止が解除されてはいるものの、厳重なマナーが求められる場もありました。


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沖縄に限れば、神社でお寺でもない、ウタキという存在は、本土の観光客には理解しがたい場所なのでしょうね。


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しかし、イスラム教やヒンズー教やユダヤ教が理解しがたいからと、現地のルールや規範を無視することは許されません。
同じように、現地に行けば、アイヌ文化や琉球文化の宗教規範やタブーを尊重すべきなのは当たり前です。



現代日本における宗教的タブー

ところが宗教的タブーを無視する人々の存在は、本土人が沖縄その他の島で・・・というだけではありませんでした。

これは、奈良の檜原神社です。


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この背後の山へ入ることは許されません。なぜなら、そこは三輪山という強烈なタブーの地なのです。


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三輪山にはタスキを掛けて、信仰登山をすることはできます。しかし、カメラで撮影することは許されません。
とりわけ山頂にある奥津磐座群は神聖です。

ところが、ネットで検索すると、幾つもの画像がアップされています。
一度検索をお試しください。これはいったいどういうことなのか?

京都の松尾大社も、少し前まで磐座登拝ができたのですが、やはり写真は不可。
ところが、検索するとやはり出ています。
誰かがこっそり写しているのですね。

さらに、「聞くなかれ、語るなかれ」、即ち「ここで見聞きしたことは決して口外してはいけないし、それについて聞いてもいけない」という厳しい掟が古来より伝わる湯殿山神社も、やはりご神体の映像が出回っています。


モーニングショーでは、レギュラーコメンテーターの玉川徹さんがこんなことを言っていました。
逆にSNSを利用して
「この聖域に入ると必ずバチが当たりますよ。最悪死ぬこともありますよ。」
などと地元の人が発信すればいい。

そう言えば、神様と怨霊は紙一重だったりします。非礼があれば祟る、そんな伝統的意識が、いつのまにか「パワースポット」というお手軽な言葉にとってかわり、敬神ではなく「SNS映え」がメインなっていることが、この問題の原因なのかもしれませんね。


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これから必要とされるインターナショナルな意識は、まず日本国内の文化的差異を互いに尊重することなしには育たないような気がするのですが。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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