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多久頭魂神社・原始神道の謎を秘めた古社

多久頭魂神社(たくずだまじんじゃ)は、長崎県対馬市厳原町豆酘(つつ)にある神社です。
境内には、神さびた社殿や摂社、さらに不思議な御神木などががあります。


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ミステリアスな神社によくある、ミステリアスな御神木。


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ところが本来このお社には本殿がなく、立ち入ることが許されない聖なる山、天道山(竜良山)の遥拝所となっていました。
大和の三輪山などと同じ、極めて古い神道形式です。

全山神聖な天道山(竜良山)の中でも、とりわけ厳重なタブーに守られた祭祀場所が、その名も「オソロシドコロ」という、天道法師にかかわる石積みでした。


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本当は、部外者が勝手に入り込んで写真を撮り、気軽にブログで公表するようなことは許されない場所なのです。


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私たちが訪問した時、たまたま祭祀日で地元の方々がおられ、お菓子をいただいた上に、いろいろお話を聞かせていただきました。
その時言われたのが、是非とも多久頭魂神社へ行くといいよ、というおススメでした。

対馬の神社群が、今ある日本の神社信仰の起源のひとつであることは、まずまちがいありません。その対馬の中でも、あまりに古く、あまりに謎めいた信仰の代表格が、天道山とオソロシドコロと多久頭魂神社なのです。

この境内案内をご覧ください。


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右上に、「不入坪(イラヌツボ)」という場所があります。ここもまた「オソロシドコロ」なのだとか。
多久頭魂神社という聖地の中でも、極めて厳重なタブーに守られ、決して入ってはいけない神聖な場所がここなのです。


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近年、その核心部が樹林の間に見えるようになり、板状の石を積み上げた小ぶりなピラミッドの存在が分かったそうです。そこで、
ていねいにお参りした後に、望遠レンズで撮らせていただきました。
それがこれです。


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事情を知らなければ、ただの乱雑な石積みでしょう。しかしこれが、日本の神道の起源に関わる謎を秘めた石積みであることは確実です。

果たしてこれは、神霊の依り代の一種なのか、それともこの下に何か重要なものが埋まっているのか、そのあたりのことはわかりません。



もう一つ、日本の神社信仰の起源に関わる重要な事実がありました。

勝手な造語を許していただければ、それは神社神道における「Wの原理」です。以前、熊野大社と熊野本宮という「W熊野」の記事を載せました。どちらが起源なのか、決着はついていません。
「W須佐神社」も同様です。イザナミの墓も、花の窟と比婆山の両方が存在します。イザナギの墓も、古事記と日本書紀で全く別の場所を記すため、滋賀県と淡路島の両方が候補地です。出雲大社には、亀岡の出雲大神宮が元宮と称しています。

考えてみれば、伊勢神宮は内宮と外宮の「W伊勢」だし、日吉大社は西本宮と東本宮の「W日吉」、諏訪大社にいたっては上社本宮と上社前宮、下社春宮と下社秋宮というように、「WW諏訪」です。遠く離れた場所に二つ候補地があるのは、距離の離れたWのお社が、後世それぞれ土着化して独立したと考えればいいのかもしれません。

実はこの「Wの原理」は、対馬のお社で顕著なのです。
多久頭魂神社に対するのが、以前記事にした、対馬市上県町佐護の天神多久頭魂神社(あめのかみたくづたまじんじゃ)でした。


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はたして、対馬に多い「Wの原理」が、本土の有力古社に広がったのでしょうか?

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コメント

不入坪

不入坪でググっていたらこちらのブログがヒット致しました。
八丁郭と裏八丁郭と不入坪に行ってみたいと思っておりまして、八丁郭・裏八丁郭は入れるみたいなのですが、不入坪に関しては、神社の敷地内で、入れなくなっているそうなんですね。けれど、お写真は、撮れるんですね。なにか、柵か何かで囲っているんでしょうか?まぁそれを乗り越えて入ったとしても、ずいぶん険しい感じで行けなそうですね。それから、神社の人に見つかったら、怒られそうですね。写真ぐらいは撮らせてくれるんですよね?

Re: 不入坪

まり様

近々対馬へ行かれるのですね(^^♪
不入坪の周囲は、ブログ写真にも載せていますが、灯篭や注連縄や自然の樹木がブロックしていて、中に入れるような気はしませんでした。まあそれ以前に、どんなお社であれ、禁足地には入らないようにするしかないですよね。
昔と違って、隙間から見ると石積みがはっきり見えるので、私は望遠レンズで撮りました。少なくとも私が行ったときには「撮影禁止」というルールはなく、他のブログでも写真を載せておられるものがあるので、撮るのは自由だと思っています。
それでは、お気をつけて。良い天気でありますように!

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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