FC2ブログ

記事一覧

劔主神社と鹿嶋大神宮・畏怖感あふれる美白神岩

「奇しき岩」のもとで日本の伝統信仰が成長したと述べたのは柳田国男です。

その「奇しき岩」を色彩という切り口で分類します。
まず思い浮かぶのは、鳥取県西伯郡伯耆町上細見の「赤岩神社」です。


DSCN2777_convert_20181218154349[1]


DSCN2789[1]



日本最北端に位置する式内社、岩手県紫波郡紫波町桜町の志賀理和氣神社(しがりわけじんじゃ)の霊石は赤紫色です。


P8210374_convert_20170823205751[1]


P8210367_convert_20170823205333[1]


赤色は縄文時代から続くマジカルカラーでした。

それに対して本日紹介するのは、神様の色とも言える白色の磐座です。
白馬や白蛇など、白は神聖な色でした。

  ☆

奈良県大宇陀町中宮奥に鎮座する、劔主神社。


IMG_2694_convert_20190614092615.jpg


IMG_2678_convert_20190614092509.jpg


IMG_2675_convert_20190614092409.jpg


境内には、白い磐座がいくつも見られます。


IMG_2637_convert_20190614091714.jpg


このお社はかつて『白石明神』と呼ばれ、北西に500mほど登った山上にある硅石の白い巨岩を遙拝する里宮だったそうです。

『大和志』に、
宮奥村に在り、石段有りて社屋なし、土人伝えて故実となす
とあるように、かつて社殿はなく、白い磐座を崇拝する原始信仰そのままのお社でした。

そして山上の白石の破片?を社殿背後に運んで積んだのがこれです。


IMG_2662_convert_20190614092109.jpg


IMG_2665_convert_20190614092210.jpg


IMG_2672_convert_20190614092258.jpg


IMG_2649_convert_20190614091924.jpg


IMG_2654_convert_20190614092019.jpg


神の宿る磐座の一部だから、分祠した岩もまた磐座というのは、大変シンプルで分かりやすい神道理論ですね(@_@;)

一方、土の中から顔を出しているように見えるこの岩は、もともとここにあったとも考えられます。


IMG_2642_convert_20190614091825.jpg


山頂部は、最大の高さが3mにもなる白い巨岩などがいくつもあるそうですから、それを最初に神様が降臨する奥津磐座とし、麓のこの岩を辺津磐座として祀ったのが、最も古い時期の原始信仰だったように推測します。

  ☆

同じように、白い磐座を祀る神社が、福島県郡山市西田町にも鎮座していました。
鹿島大神宮です。


IMG_3520_convert_20190614092901.jpg


DSCF1143_convert_20190614091454.jpg


鹿島大神宮のペグマタイト岩脈として、国指定天然記念物でもある磐座がこれです。


DSCF1146_convert_20190614091606.jpg


DSCN0310_convert_20180326204653_convert_20180405145140_20190614093620032.jpg


IMG_3495_convert_20190614092730.jpg


IMG_3505_convert_20190614092815.jpg


神社ホームページによれば、
此の岩石は、通称珪石(けいせいき:成分は主に石英)と言っております。この地方に大変多く産出した鉱物で、昭和10年代から昭和30年前半まで大きな鉱山が有り沢山採掘しておりましたが、現在は採掘し尽くしてしまった状態です。
と記されていました。

つまり、劔主神社も鹿嶋大神宮も、同種の白い磐座を祀っていたわけです。
どちらも石英が混じっているせいか、白い人肌のような、不思議な質感があります。
まさに神宿る「奇しき岩」でした。


写真はありませんが、劔主神社背後の山上には、巨大な白石が鎮座しています。
同じように鹿島大神宮社殿の背後、丘の頂上部にも、こんな巨石群がありました。


DSCF1140_convert_20180405144951_201906140936181ac.jpg


日本人は、何を神の座としてきたか、その一つの答えが、ここにありました。


取材とネタが限界に近付いております。三つクリックしていただくと大変励みになりますので、よろしくお願いいたします(^_^)/~
にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村

神社・仏閣ランキング

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

フリーエリア