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岩屋神社(耳瀬)・奥深い山中の畏怖すべき巨大磐座

以前、徳島県海部郡美波町赤松の「赤松大田楽」を記事にしました。


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この時、実はさらに山の奥に入った耳瀬というところにある岩屋神社を探している途中でした。
いろいろ調べてから訪ねたのですが、詳しい地図上の位置は分からずに、簡単な案内文だけが頼り。
案の定道に迷い、時折古い民家のある谷間の狭い林道を行ったり来たりしながら途方に暮れていました。

すると、ありがたいことに農作業中の女性を発見。道順を妻が聞きに行ったのですが、結局は軽トラに乗せてもらい、お社までつれて行ってもらうことになりました。

後ろから自分の車でついていこうとすると、
「軽トラでないと車の底をするから」
とのことで、ありがたいな、田舎の人は親切だなと感激したのもつかの間、ある事実に気が付きました。

軽トラは2人乗りです。ということは、当然男の私が荷台に乗ることになります。しかしそれって・・・・
大きな声では言えませんが、この辺りではよくあることらしく、おっかなびっくり荷台に激しく揺られ、なんとか無事目的地へ到着しました。

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岩屋神社のご神体は、黒々とした、巨大な露岩です。
複雑な外観で、畏怖感あふれる磐座でした。
見ようによっては顔に見えるというのも、なんとなく分かります。


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林道から少し上がったところに、祠が祀られています。


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現場で伺ったお話では、この岩の神様は女性なのだそうです。赤松神社の神様とは、姉妹関係とも言われているらしく、本来は本社と奥の院という位置づけだった可能性もありそうです。


下部の窟では、地域の子どもが入って遊んだりしていたとか。


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あまり時間を取るのも申し訳ないので、お参りして一通り写真を撮ったら引き揚げました。


さて、この岩屋神社は明治45年に八幡神社(現赤松神社)に合祀されました。ところが大正元年に復帰したようです。
疫病が流行ったからという説もあるようですが、神様を勝手に動かした神罰ということでしょうか。

赤河内村郷土誌によると、祭神は須佐之男命とされるものの、地元では女神とされているのは前述の通り。
白い蛇が神の使いで、かつては蛇がたくさんいたそうです。

岩屋に開いた窪みは正面下部だけでなく、裏側にもあるそうです。
岩盤などが窪んだ岩屋に対する信仰は、日本の原始信仰の定番と言いたいところですが、この岩の付近にはマンガン鉱の採掘跡などもあるとか。
ひょっとすると岩屋の窪みは鉱物探査だった可能性もありそうです。マンガンは製鉄に使われたとかで、戦前まで各地で小規模なマンガン鉱があったと聞きます。

このワンちゃんは、耳瀬地区の安全保障を担当する「アズキちゃん」です。


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それにしても、見ず知らずの夫婦に優しい○○のおばあちゃん、本当にありがとうございました。
生まれて初めての荷台は、ちょっぴりスリリングでしたが、本来は恐ろしげな岩屋の巨岩まで、なんだか優しいご神体に思えました。

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神社は、それを祀る人の心情や心意気を含めての信仰有機体なのだと、改めて感じた次第です。


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コメント

初めて知りました!

徳島生まれの徳島育ちでも知らない、岩屋神社の情報を掲載下さり、ありがとうございます。素晴らしい磐座が美波町に鎮座されていることを初めて知りました。感動です。
時間があれば現地に行きたいと思います。
滋賀県の長命寺周辺の情報も感謝しています。
今度の7月の連休に、久し振りの一人旅で、今まで行く機会のなかった太郎坊を訪ねるつもりですが、参考にさせていただくつもりです。胡宮神社や雪野山のあたりと、さざなみ様に紹介いただいている場所を時間の許す限り廻りたいのですが、どうなることやら。今後とも、宜しくお願い申し上げます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 初めて知りました!

> 今度の7月の連休に、久し振りの一人旅で、今まで行く機会のなかった太郎坊を訪ねるつもりですが、参考にさせていただくつもりです。


滋賀県を探訪されるのですね。琵琶湖は心が和みます(^^♪
本当はご案内したいところですが、現在は家庭の事情で休日もほとんど在宅なので、残念です。
もしわかりにくいところとかありましたら、できるだけ思い出してお答えしますので、遠慮なくご質問ください。


行ってきました

さざなみ様
いつも楽しい記事をありがとうございます。感謝しております。
昨日は久し振りの完全な休みがとれたので、室戸の夫婦岩を見に行くついでに、岩屋神社にも寄ってきました。
岩屋神社の奥に道を少し上がると場違いな建物があって、何やろうと思ったら、花火の作製場所でした。赤松地区は、赤松神社の奉納吹筒花火で、けっこう有名なのですが、その花火を人里離れたここで作っているのだろうと想像します。
https://www.awanavi.jp/spot/21606.html
近々、花火が催されるはずなので御興味があればどうぞ・・・って、すぐに来れるような場所ではないのですね。
そうそう、地元民の中でも知る人はあまりいないのですけど、じわじわとこれは素晴らしいと話題にのぼりはじめている場所が、海陽町の海部川沿いにあります。波切不動尊です。今回そこも訪ねてみました。無住寺ですが、苔がとにかく美しい。柔らかな緑に目が癒されます。で、お堂は何と磐座の下にありました。
奈佐和彦、海部、波切不動で検索をかけてみて下さい。
来週は、行けなかった太郎坊に捲土重来するつもりですが、天気が悪そうでどうなることやら・・・。

Re: 行ってきました

> そうそう、地元民の中でも知る人はあまりいないのですけど、じわじわとこれは素晴らしいと話題にのぼりはじめている場所が、海陽町の海部川沿いにあります。波切不動尊です。今回そこも訪ねてみました。無住寺ですが、苔がとにかく美しい。柔らかな緑に目が癒されます。で、お堂は何と磐座の下にありました。
> 奈佐和彦、海部、波切不動で検索をかけてみて下さい。
> 来週は、行けなかった太郎坊に捲土重来するつもりですが、天気が悪そうでどうなることやら・・・。

海陽町の波切不動尊、なかなかすごいですね。巨石が挟まったような感じなのでしょうか。
そこそこ調べたつもりでも、まだたくさん不思議な場所は有るもんですね(^^♪
週末は天気よくなさそうで、ウチはお墓参りも心配です。

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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