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宇津神社・アニメ『ももへの手紙』の聖地と昭和レトロな街並み

広島県呉市の瀬戸内海上に、大小七つの島が七つの橋で結ばれた蒲刈地域があります。

通行料700円也の安芸灘大橋(黄色の☆)を渡ると、そこには風光明媚な島の風景がありました。




橋のない時代は、こんな船で行き来したのかな?


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比較的観光客の多い下蒲刈島や上蒲刈島を過ぎると、島を結ぶ橋も小さくなり、最後には川を渡っているのと変わらないローカルな雰囲気になります。


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こんな蒲刈地域で、四番目の橋を渡った大崎下島に、宇津神社が鎮座しています。
(地図ではオレンジのポイント)

その海辺の古社を、のんびり訪ねました。

神社に近づくと、小さな港があります。


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神社が見えて、鳥居前の広場に着いたのですが・・・・

神社よりも気になったのは、懐かしい昭和の雰囲気がただようレトロな町並みです。

まず、神社前広場に建つ、資誠堂薬局さんの素敵な店構え。


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二階のレトロ全面ガラスは、港が唯一の交通手段であったころの繁栄ぶりを語ってくれます。
いいですねえ、この雰囲気\(~o~)/

観光用に整備したモダンレトロ集落とは、明らかに一味違う自然体の美しさです。

実はこの私、懐かしい昭和レトログッズを集めて、コテコテの昭和レトロ喫茶店のマスターになるのが夢。
もう夢中でシャッターを切りました。


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カープのカレンダーだけは最新なのが、いかにも広島ですね。


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集落の奥へ入ると、まだまだレトロな雰囲気が続きます。


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よそ様の家を勝手に写して公開するのも、ちょっとまずいかなと思いました。
しかし神社仏閣ブログを読む皆様がわざわざここへきて、非常識な行動をとるとは考えられないので、ここにアップさせていただきます。


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ところが、不覚にも後でわかったのですが、宇津神社周辺は、アニメ『ももへの手紙』の舞台となった地域だったのです。


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「ももへの手紙」は2012年に全国ロードショーされた、瀬戸内海の小さな島「汐島」が舞台となるファンタジーアニメーション作品です。


妖怪達との奇妙な交流を通して成長するストーリーで、監督は『人狼 JIN-ROH』の沖浦啓之さん。
主演は『僕と彼女と彼女の生きる道』の美山加恋さん。

さらにキャッチコピーは「気がつけば、私、ひとりじゃなかった。」。

2011年12月15日に文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の優秀賞を受賞し、2012年3月に開催された第16回ニューヨーク国際児童映画祭では長編大賞を受賞。
2013年3月には芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞するなど、なかなかすごい作品なのです。

そして資誠堂薬局さんは、「汐島唯一のコンビニ(雑貨店)」として作中にも登場するのだとか。
うん、やはり何となくそんなスターオーラが漂っていました(^_^)/~


  ☆


で、やっと目的の宇津神社に参拝します。


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孝霊天皇の御代(BC115年)に創建と伝わる古社です。
昔から災難除けの神として、多くの戦国武将が戦勝祈願に訪れ、献じた武具の一部は隣接する宝物館に展示されています。
また、平安時代から「百手神事」(大長弓祭り)が1月最終土曜日に行われています。


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樹齢1200年以上と言われる御神木・ホルトの木があります。


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また現在でも港の近くにありますが、埋め立て前は入り江の奥に位置し、鳥居が海に面していたと考えられています。


  ☆


さて、もうお気付きの方もおられると思いますが、背後はきれいな三角形の山です。
いくつもの峰が、微妙に揺れながら麓のお社へ続いているという立地ですね。

特に本殿の背後から見れば、かなりきれいな神体山に見えます。


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由緒にはありませんが、もともとは神体山信仰から始まったお社なのでしょう。
元宮は現在の八王子社ともされていますが、地形図を見ても山頂から下る尾根筋の延長線上に鎮座する、この浜宮?周辺が最も重要な祭祀地点だったと考えられます。

さらに井上香都羅氏の説に従えば、峰々が並んで麓へと続くこのような場所には、縄文遺跡が見つかる可能性もあります。(和歌山県の溝口遺跡などがこのパターンなのだそうです。)


いずれにしろ、これ以外にも古き良き日本文化がたくさん残るこの島々は、車で行ける場所の中では最も得難い景観の地であると思います。
アニメ巡礼ファンにも神社仏閣ファンにも昭和レトロファンにも、それぞれ新たな発見がある癒しの蒲刈地区でした(^_^)/~


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コメント

サトちゃん

本当に風光明媚な、素敵なところですね。^^
私の好きな鞆の浦の風景にもちょっと似ていて懐かしいです。あちらは「崖の上のポニョ」が舞台でした。

わざとレトロ風に整備して観光ナイズしてしまう街も多い中、ここは本物の昭和と、手つかずの自然が生きていて素敵です。
薬局のたたずまい、本当に涙が出るようななつかしさが溢れていますね。SS製薬のキャラや、象のサトちゃんも鎮座(?笑)されていますね。
これで、由美かおるさんのおみ足つきのアース看板や、鶏サンのキンチョー蚊取り渦の看板などあったら、昭和の男性にはたまらないのではないでしょうか。^^

宇津神社、うず、とも関係のある神様なのでしょうか。ホルトの木も気になります。御祭神はどなたなのでしょう。
やはり、島には、橋でなく、そのお舟で渡ってみたいですね^^

「ももへの手紙」も見てみたいです!^^

Re: サトちゃん

> 私の好きな鞆の浦の風景にもちょっと似ていて懐かしいです。あちらは「崖の上のポニョ」が舞台でした。
> これで、由美かおるさんのおみ足つきのアース看板や、鶏サンのキンチョー蚊取り渦の看板などあったら、昭和の男性にはたまらないのではないでしょうか。^^


鞆の浦といえば沖浦先生のルーツの地、待てよ、映画監督も沖浦姓・・・・ということで、コメントに触発されて記事ができました。
由美かおるさんの看板は残念ながらありませんが、他の看板はありましたので、掲載させていただきました(^_^)/~

何でも屋さん

薬に化粧品、コクヨに新聞、パナソニック、郵便物・・・
さながらここは昭和レトロなコンビニなんですね。^^
看板ってこうしてみると、いいものですね^^

Re: 何でも屋さん

よろずやさん的な店は、なんだかほっこりして温もりを感じます。
コンビニの合理性や均一性に慣れると、こんな店がとても懐かしく思えてきますね(^_^)/~

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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