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三舟神社・不思議な磐座は大蛇の顔?

三田市小柿の三舟神社は、小学校の跡地に隣接する丘に鎮座しています。


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一見、ただの森に見えそうですが、近寄ると巨石がごろごろしています。


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どうも気になるのが、口を開けた大蛇か何か、生き物の顔にも見えるこの奇妙な磐座です。


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この丘の左側は、垂直な岩壁です。


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背後に回ると、複雑な面を見せる巨大な立石。


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頂上には、大きな岩がいくつか見えます。


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現在は立ち入り禁止ですが、かつては自由に登れたようで、頂上付近には大きな岩がごろごろしていたそうです。

さらに驚いたのは、人が何人も入れる洞窟?があるようなのです。
これは、親切な地元の方に聞いたことですが、戦時中は防空壕の代わりにその穴へ避難したとか。

どうもただの丘ではないようです。

  ☆

この不思議な神社は、いったいどんなお社なのでしょうか?

実は、ネットで調べてもほとんど情報が出てきません。
幸い
「小柿ぶらり  森林浴と大山椒魚」
という地元の小冊子をいただきましたので、その内容をもとにまとめました。

・ここは小柿天満神社の境外神社で御旅所となっている。
・境内の灯篭には、「三舟大明神 宝永7年」と刻まれており、1710年には存在した。
・貴船、天船、岩船の三神を祀っている。


昨日の「石大明神」同様、御旅所に不思議な磐座?があるパターンですね。

また、「舟」の名がつく三神を祀っているから、三舟神社という名がついたのでしょう。
しかしそうであれば、天満神社と本来は無関係である可能性があります。

実はここから、印象的な山容を見せる「大舟(船)山」が見えています。


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何とも凛々しい姿です。丘の上からは、美しい全容が望めるでしょう。
本社の天満神社より、この山の信仰と関係がある可能性を感じました。

この大舟山は、古い伝承によると太古には周囲が湖沼であり、船をつける松があったことからこの名称がつけられたとされる名山です。
丹波修験道の修行場の一つであり、山頂近くには、敏達天皇の代に建立されたという大舟寺がありました。

同冊子によると、大舟山について
「鷲が大空向けて羽を広げる姿に似てなかなかの雄姿です。元気な高平っ子を象徴しているようです。」
と記されています。
地元の方の、大舟山に対する親しみと畏敬の念を感じ取ることができる文章です。
また、
大舟山の頂上にかかる雲が天気を教えてくれる
とも書いてありました。

これ、実はわたしにもよくわかる心情です。
京都の右京区からは、愛宕山がそれこそ鷲が翼を広げたような雄姿をいつも見せてくれます。
そして外出時には、愛宕山の頂上にかかる雲の様子を見て、「あと30分ほどで、こっちにも雪が降ってくるな」などと判断していました。

京都府外の登山時、大阪や兵庫の山間から、はるか遠くに京都の愛宕山が小さく見えることがあります。もちろん、その容姿を間違えることはありません。
見つけると、なんだか妙に嬉しくなって、同行者にそのことを得意げに告げたものです。
私にとっては、京都の空にそびえる二つの名山のうち、比叡山は「よその山」で、愛宕山は「僕らの山」でした。

石川啄木の
「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」
という詩は、多くの日本人が共通して持つ感情だと思います。

♪~きっと帰って くるんだと お岩木山で 手を振れば
なんて歌もありましたね(^_^)/~

気高く美しいふるさとの山は、神体山信仰に通じる日本人のアイデンティティーだと私は思っています。

そしておそらく大舟山は、昔々からこの地の人々にとって、そんな大切な山なんだろうと思います。
ならば、三舟神社の巨石群も、大舟山に対する辺津磐座のような存在ではなかったのか。

全くの想像ですが、そんな気がします。


これが、本社たる天満神社です。


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立派なお社ですが、特に磐座はありません。
しかし背後の山には、きれいな三角形を見せるピークがあり、大舟山とは別の神体山信仰があったのではと想像します。


  ☆


しかしそれにしても、大蛇の首のような岩は不思議な存在です。

どう考えても地震や大雨で簡単に滑り落ちそうなのに、なぜこの位置にとどまっているのか?
口の部分は割ったようにも見えるのですが、その意味は何なのか?
もし亀裂や風化で、全く偶然に顔のようになったとしても、わざわざその口の下に本殿を置いたのはなぜか?


考えすぎかもしれませんが、参詣者が食べられてしまうように見える、そんなところに本殿を置いたことに、何かの意図を感じるのですが・・・・


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以上、情報が少なすぎて、単なる空想のレベルでしかないのですが、原始神道期の文化にはまだまだ知られざる謎が秘められている、そんな気がする不思議なお社でした。


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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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