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星田妙見宮・隕石で吹き飛んだ山体と 映画『きみの名は』の元ネタ聖地

なぜか妙見信仰には、我々にとって常識外の要素がしばしば付きまといます。
しかもそれが異様な規模でさまざまに現れるのですから、不思議としか言いようがありません。

参考までに、いままでに記事にした「妙見信仰」の写真を出します。


まずは仁尾の妙見宮。
社殿に覆いかぶさる巨岩は圧巻です。


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建築物では、能勢妙見。


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ご神体の岩そのものより、弥生遺跡ラインの線上に位置するという、瀬戸内海を舞台にした大きなスケール感の岩城島妙見神社。


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いずれも全く現れ方は違いますが、その存在感は神秘的かつ圧倒的です。


そして本日、さらに驚異的な妙見さんを紹介します。
大阪府交野市星田の「星田妙見宮」です。

この説明をお読みください。


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図を見ると、隕石によって山体の半分が吹き飛ばされたという、もはや宇宙を舞台にしたSF的スケール感ですね。


変な言い方ですが、正直「ここまでやるか」という気持ちです(@_@;)
(誰に言うとんねん!)


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では、きれいに分かりやすく描かれた由緒書の看板を見ながら、石段を上ります。


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隕石で吹き飛ばされ、凹んだ崖の縁(ヘリ)を上って行くことになるようです。

途中、こんな石仏がありました。


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星田妙見宮には、その人の生れた年によって、北斗七星のいずれかの星が「守護の星」になるという信仰があるそうです。
「本命星」が性格、才能などを運命づけ、「元辰星」が、生まれた後の貧富などを決めるとされます。


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さて、拝殿が見えてきました。


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社殿を覗くと、本殿はなく、背後の巨岩がご神体でした。


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ご神体の岩は、拝殿の左側から拝みます。


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ご神体の岩は、隕石でも、露岩でもないようです。


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そんな岩が、なぜ隕石落下の衝撃に耐えてうまく崖の縁に立っているのか?
不思議です。


  ☆


今回、星田妙見を訪問して驚いたことは、若いカップルや女性客が絶えないことです。
参拝客の顔が写らないよう、お参りが終わるのを待っていると、また次々に新たな参拝客が石段を上ってきます。

五年前に来たときは、誰もいなかったぞ、と不審に思っていたら、その理由のひとつが分かりました。

2016年に大ヒットした映画『君の名は』で、隕石が落ちて糸守町が消滅したという話があります。
その元ネタ、モデルの地として有名なのだそうです。

それだけではありません。
西暦816年、実際に星田の地に隕石が落ちたのが、スイフト・タットル彗星の欠片だとされます。
映画のヒットは2016年。ジャスト1200年後ですね。

映画で登場する彗星も「1200年周期」のティアマト彗星という設定です。たしかに、これらを見れば無関係と言う方が不自然です。


さらに、こんな都市伝説?も生まれています。

この地に隕石が落ちたのは、実は西暦535年で、当時ここにあった都が吹き飛び、政権が崩壊して天皇家も断絶。
そこで朝鮮半島から敦賀方面に渡来してきていた人物が天皇家を継ぎ、その名の通り継体天皇となった
、というものです。

歴史学的には、荒唐無稽な説なのでしょう。
しかし、星田妙見と能勢妙見を結ぶ線上のほぼ中間に、茨木市太田の継体天皇陵古墳が位置しています。
最近ではこの古墳は継体天皇の父親の古墳かとも言われていますが、継体天皇を北陸から畿内に招いた勢力の権力基盤が、二つの妙見宮の中間地点にあることは客観的事実です。

ホンモノの継体天皇陵とされる高槻市の今城塚の方も、実は交野山と結ぶとやはり能勢妙見へのライン上付近に位置していることが分かります。

これらは単なる偶然なのか?

  
 ☆


さて、この地に伝わる伝説では、平安時代に弘法大師空海が獅子窟寺において秘法のお経を唱えたところ、空からまばゆい光の星が降ってきました。
星は上空で3つに別れ、村の三ヵ所に落ちていきました。
その場所は、星田妙見宮と星の森と光林寺というお寺なのだそうです。

また星田妙見宮の鎮座する交野市一帯は、とても神秘的な伝説が数多く残されています。
七夕伝説発祥の地」であり、また、「天神が最初に降臨した場所」ともいわれます。

さらに星田妙見宮を起点に、「磐船(いわふね)神社」「天田(あまた)神社」の3点を線で結ぶと、聖地の結界を意味する巨大な二等辺三角形が姿を現すともいわれます。

どうもこの辺りが、古代日本の謎めいた聖地のひとつであったことは間違いないようですね。


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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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