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立久恵峡 霊光寺・太古の仙境を探検しました!

今回紹介する立久恵峡の霊光寺は、島根県出雲市の南部、神戸川上流2キロメートルにわたる峡谷を見下ろす古刹です。


出雲大社方面から南下する途中、コナン列車に出会ったのでパチリ。

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神戸川を快調にさかのぼります。

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立久恵峡は、安山岩質集塊岩の浸食によって形成された渓谷です。巨大な石柱や断崖がそそり立つ景観から「山陰の耶馬渓」の異名を持つ景勝地で、渓谷沿いに展望台や遊歩道があり、観光地として開けています。


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渓谷沿いの道は狭いのですが、一方通行のため、離合に困ることはありません。

立久恵峡の手前にあった「わかあゆの里」の広大な駐車場に車を置かせていただき、神戸川沿いの山道に入ります。

しばらく歩くと吊り橋です。


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川を渡って、石仏を見ながらし斜面を登ります。


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霊光寺に着きました。

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背後は「天柱峯」です。

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巨大なわらじですが、由緒はわかりません。
かつては巨大なわらじがある神社仏閣も各地にあったようですが、高い技術と苦労が必要なため、なくなってきています。

貴重な民俗遺産、信仰遺産ですね。


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立札によると、そもそも天柱峯には、天然の大観音が見えているようなのです。
さらに天柱峯の中腹岩盤に、奥の院があるとか。

間違いなくこの天柱峯が信仰の中心ですね。神社でいえばご神体です。

奥の院というからには、そこまで道があるかもしれないと、登ってみることにします。


  ☆


上に登る山道を探し、歩き始めます。
登る人もほとんどいないようですが、道はとりあえず続いているようです。

しばらくすると、こんな岩盤のくぼみがありました。

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わずかに突き出した岩に、仏様が乗っています。
まさかこれが奥の院?

岩が窪んだところを信仰するパターンですね。


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くぼみの上は、ゴツゴツして荒々しい岩肌です。



奥の院は、ひょっとしてもっと上にあるのかと、ここからさらに上に登ります。

そのうち山道は行き止まりのようになり、川岸に下がっていくだけのように見えます。

しかし、なんとなく上に登れそうな気配がある場所がありました。

ここです。

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けもの道とさえ呼べないような、ただの斜面なのかもしれませんが、明るく光が見えます。
ひょっとしてここから上がれるのかと思い、樹林の下の急な斜面を強引に登ると、明るい岩のテラスが・・・・・


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あまりにラフというか荒々しい露岩のテラスです。手を下に着くと怪我しそう。


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いままでうっそうとした木々の下でした。光が眩しいミニ展望台です。

露岩の上には、大きな石塔。そして背後の絶壁。
ここからまだ奥へ行くのは、まさに修行レベルになりそうです。

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というわけで、ミニ探検もここまで。

足もとには、なぜか多肉植物があちこちにたくさん生えていました。


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ホームセンターの観葉コーナーにありそうな、かわいい植物が自生しているのです。
絶えずハイカーが通るような道なら、根こそぎ持って行かれるでしょうね。

  
  ☆


話題は変わりますが、京都府南部から北摂地区は、地震に大雨と、泣くに泣けない状況が続きます。
大雨に叩かれる屋根のブルーシートを見ていると、その下に暮らす方のご心労はいかばかりかと心配になります。

実は霊光寺と立久恵峡にも、幾多の自然災害と苦難の歴史がありました。



霊光寺の苦難の歴史

霊光寺の創建は天長2年(825)、浮窓律師がこの地を訪れた際、村人から毎夜光り輝き怪しげな声が聞こえる所があると聞かされます。そこで神戸川を上り立久恵峡辺りにさしかかると、大亀に乗った薬師如来像が現れたので聖地と悟り、天柱峯中腹の巌窟に薬師如来像を安置しました。

この話が朝廷にとどき、亀渕山飛光寺の勅額を賜って堂宇が造営されます。その後は修験道の行場として寺運が隆盛し、最盛期には七堂伽藍、24の僧坊が甍を並べました。

ところが元禄15年(1702)の大洪水により多くの堂宇、寺宝が流出し大きく衰退します。さらに明治時代初頭に発令された神仏分離令と廃仏毀釈運動により廃寺寸前になりました。
しかしなんとか大正7年に再興され、霊光寺と寺号を改称しました。

1932年(昭和7年)には、後に一畑電気鉄道立久恵線となる、出雲須佐間18.7kmが開通します。
ところが1964年(昭和39年)7月18日、 この日の深夜から翌日にかけて島根県東部を梅雨末期の集中豪雨が襲い、朝山 - 桜間の朝山トンネル南側の路盤が流失。
ちょうど昨日や今日のような雨だったりでしょうね。

これにより7月19日から営業を休止し、そのまま復旧を行わず廃線となりました。

さらに2006年7月、豪雨による水害で立久恵峡は大きな被害に遭います。キャンプ場施設であった「わかあゆの里」は壊滅的な被害に遭い撤去され、立久恵峡ユースホステルは廃止。周辺の3つの橋も被害に遭いました。
それでも2008年7月に豪雨災害復旧工事が完了。

その新生「わかあゆの里」に私たちは駐車させてもらったわけでした。

おそらく地球温暖化に伴う気候変動が、私たちの生活を脅かすことはこれから増えてくるのでしょうね。
この国は、霊光寺地域のように昔から繰り返し災害にあい、しかしそこからいつも立ち直ってきた国です。
ブルーシートに降る雨を見ていると、その原点に立ち返り、私たちの意識と国造りの方向を考え直していく必要があるように思いました。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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