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岩戸弘法弘峰寺・岩窟寺院は-10℃

一見関係なさそうな神社仏閣が、なぜか集中している不思議なエリアがあります。
私はそんな地域を「ミニエルサレム」などと勝手に呼んでいますが、そんなエリアのひとつが、岐阜県の金華山

その金華山(きんかざん)とは、岐阜県岐阜市にある標高329mの山です。

これは、長良川から見た金華山。

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山頂にそびえる岐阜城天守閣からは、関ケ原方面から濃尾平野全体、織田信長や斎藤道三が見たのと同じ絶景を眺めることができます。


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その金華山の南麓、岩窟の中にあるのが、岩戸弘法弘峰寺(いわどこうぼうこうぶうじ)

日本最大級と称される岩窟本堂を誇る、高野山真言宗のお寺です。

バスなら、岐阜駅発岩戸入舟線で終点「岩戸公園前」下車。

この辺りは、谷間とはいえ広々とした緑の公園で、公園内だけでいくつも神社仏閣があるという聖地です。

その公園のいちばん奥、岸壁を背にして立つのが、岩戸弘法弘峰寺です。


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石段を上ると、極彩色の本堂がありました。


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本堂正面の左側に、普通の大きさの扉があります。


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そこから入ると・・・・


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洞窟の奥には、胎蔵界大日如来のお姿がありました。

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そもそもこの洞窟は、大日如来の絶大な慈悲を母親の胎内とみなし、優しく包む様に衆生を救う姿が現されているのだとか。

まさに胎内くぐりによる生まれかわりの思想ですね。


振り返ると、こんな感じ。


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洞窟は大日如来で右へ曲がり、本堂内陣へ続きます。


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ここは、奥行16mの岩窟の中に本堂があり、真夏の時期だと外気との温度差がマイナス10℃ほどあるそうです。井戸水と同じ、天然冷却システムですね。

頭上に位置する百会(ひゃくえ)というツボに灸を据える弘法灸は、お大師さま伝承による祈祷法なのですが、ご祈祷日である毎月21日は無料でその弘法灸を据えてもらえるため、たくさんの人が訪れるそうです。またお灸のあとの説法も人気だとか。


その人気の秘密は、ご住職のお人柄から来るものでしょうね。

お参りにきたのか単に写真を撮りに来たのか分からないような、かなり怪しい私たち夫婦にも、親切に対応してくださいました。
写真NGも多い中、撮影も全然OK。

それどころか、背後の岩盤の前へ案内され、
「ここに不動明王様のお姿が浮き出ているのですよ。」と教えてくださいました。残念ながら写真では分かりませんが。


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仏堂特有の、気さくな優しさに溢れたご住職様でした。

お礼を言って出ようとしたら、裏山に上ってみて、とのこと。

お言葉通り、本堂の背後を上ると、奥の院かなと思うような建物と、露岩がありました。


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お寺自体は比較的新しいのですが、背後の山中にあるこの露岩、古くは磐座や影向石だったのでしょうか。

はるか谷の彼方には、濃尾平野。


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このご住職様は、「弘峰寺 いけいけ住職ブログ」というおもしろいブログで、お寺のことを発信しておられます。
そのなかに、こんな笑ってしまう記事が・・・・

2015年08月02日

ヤギはじめました。

岩戸弘法にアイドルがやってきました。
なまえは リリー よろしくお願いします。



帰り際に撮影した、この子がリリーかな?

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どうもうるさかったようで・・・・

その二週間ほど後の記事。


2015年08月18日

ヤギーズ

ヤギは2匹飼うと泣き叫ばないって言葉を信じ飼いました。

結果
うるささ倍増。



無駄のない文に盛られた見事なユーモア。
もはや俳句の世界の凝縮力ですね。

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(コラ、君ら、静かにせんかい!)

以前にも小豆島で記事にしたように、仏堂のご住職様や庵主様の中には、師匠と呼びたいような人間的魅力を備えた方がたくさんおられます。

大げさに言うなら、人生に絶望した人間でも、ふと生きる意味を感じさせていただけるような、そんな人間性です。

そしてこの岩戸弘法弘峰寺のご住職様からは、生きる元気をいただく信者もさぞかし多いだろうと推測します。

このようなご住職様や庵主様がおられる限り、日本の仏教も安泰だなと、生意気ながら思う次第です。


しかし、私は自然神道、原始神道の側に立つ人間です。思うに、ひょっとすると現在の神社神道には、ご利益と厄払いはあっても人間の顔、人間の温かみが少し欠けているのではないか。

「そもそも安易に比べるのが不謹慎で勉強不足だ」と叱られそうですが、そんな気がするくらい、インパクトのあるお寺でした。


家計と休日予定を何とかやり繰りし、各地を回っております。ネタも少なくなり、先行きが不安ですが、それぞれクリックしていただくとネタ集めの励みになりますのでよろしくお願いいたします。
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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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