御崎神社・この生々しい重量感は何?
- 2018/05/20
- 15:00
これはすごいな、磐座研究者なら唖然とするような量感、質感のご神体だな・・・・
などと驚いて、帰ってからネット検索するのですが、実質何も情報は得られない。
たまに神社名が出てきても、なぜかご神体のことに触れている人がない。
こんな神社が時々あります。
そのひとつがここ、岡山県倉敷市生坂の「御崎神社 (おんざきじんじゃ)」です。
静かな田園地帯の端、山の森との境に、鳥居があります。
樹木の屋根の下をそのまま進むと、素朴な社殿。
そしてその後ろには、こんな不思議な磐座がありました。
右側から見ると・・・・
周囲にも、祀られているものがあります。
さて、本殿の真裏にあるのですから、本来はこの巨大な磐座がご神体だったはずです。まさに原始信仰のお社ですね。
それにしても、この不思議な巨岩に依り付く神霊とは、いったいどんな神様だと信じられていたのでしょうか。
アメリカ映画に、巨大なミミズが人を襲うというストーリーのパニック映画があります。
足音の振動を感知し、地中を猛スピードで移動するという、どちらかというとB級映画なのですが、もうその巨大ミミズさんが恐ろしいのなんのって・・・・
どうも最大級に失礼な例?を挙げてしまいましたが、あのミミズさんが大地を豊かにする神様なら、こんなふうに祀られるのかな、なんて想像してしまいました。
(注・ミミズは祀られてもいい生き物だと思っています。ミミズの糞には窒素、リン、カリなど植物の生育に必要な物質が豊富に含まれているため、 植物を育てる際のよい肥料となり、西洋では黄金の土といわれています。イギリス人は、ニュージーランドヘ移住するに際して、ミミズを現地に持ち込み、草地を育て酪農王国を築いたのだとか。もちろん別の見解もあります。)
まあ、そんな適当な想像ではなく、本当はどんな神様なのかといろいろ検索したのですが、わかったことは次の通りです。
本神社は山手村御崎宮を勧請したものだが、年代は不詳。口碑では弘治乙卯元年(1555年)、尾崎肥後守が勧請したという。慶長17年(1612年)社殿を改築。元和10年(1624年)9月当村の尾崎勝三郎が社殿を建立し、生坂村の内青水地内一円を産土の地として神饌を祈り奉った。文化6年(1809年)8月8日氏子中より社殿一宇建替えたのが現在の御社殿である
御祭神 吉備津彦命
というわけで、この磐座については何もわかりません。
積んだような珍しい岩組みだったから、奇異に思った昔の人が祀ったのだろう・・・・
これだけで済むとは思いません。
ミミズというのは失礼だとしても、例えば龍や蛇などの頭部を表しているとか、何か意味があったはずです。
さらに、上下の岩は、風化や節理でできたにしてはあまりに形状が異なります。
もしこの磐座が人工的に積まれたものなら、明確な信仰的意図があったに違いないでしょうね。
この磐座の意味や由来がわからなければ、このお社の根源的な意味も分からないと思うのですが、考えすぎでしょうか。
家計と休日予定を何とかやり繰りし、各地を回っております。ネタも少なくなり、先行きが不安ですが、それぞれクリックしていただくとネタ集めの励みになりますのでよろしくお願いいたします。
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こんな神社が時々あります。
そのひとつがここ、岡山県倉敷市生坂の「御崎神社 (おんざきじんじゃ)」です。
静かな田園地帯の端、山の森との境に、鳥居があります。
樹木の屋根の下をそのまま進むと、素朴な社殿。
そしてその後ろには、こんな不思議な磐座がありました。
右側から見ると・・・・
周囲にも、祀られているものがあります。
さて、本殿の真裏にあるのですから、本来はこの巨大な磐座がご神体だったはずです。まさに原始信仰のお社ですね。
それにしても、この不思議な巨岩に依り付く神霊とは、いったいどんな神様だと信じられていたのでしょうか。
アメリカ映画に、巨大なミミズが人を襲うというストーリーのパニック映画があります。
足音の振動を感知し、地中を猛スピードで移動するという、どちらかというとB級映画なのですが、もうその巨大ミミズさんが恐ろしいのなんのって・・・・
どうも最大級に失礼な例?を挙げてしまいましたが、あのミミズさんが大地を豊かにする神様なら、こんなふうに祀られるのかな、なんて想像してしまいました。
(注・ミミズは祀られてもいい生き物だと思っています。ミミズの糞には窒素、リン、カリなど植物の生育に必要な物質が豊富に含まれているため、 植物を育てる際のよい肥料となり、西洋では黄金の土といわれています。イギリス人は、ニュージーランドヘ移住するに際して、ミミズを現地に持ち込み、草地を育て酪農王国を築いたのだとか。もちろん別の見解もあります。)
まあ、そんな適当な想像ではなく、本当はどんな神様なのかといろいろ検索したのですが、わかったことは次の通りです。
本神社は山手村御崎宮を勧請したものだが、年代は不詳。口碑では弘治乙卯元年(1555年)、尾崎肥後守が勧請したという。慶長17年(1612年)社殿を改築。元和10年(1624年)9月当村の尾崎勝三郎が社殿を建立し、生坂村の内青水地内一円を産土の地として神饌を祈り奉った。文化6年(1809年)8月8日氏子中より社殿一宇建替えたのが現在の御社殿である
御祭神 吉備津彦命
というわけで、この磐座については何もわかりません。
積んだような珍しい岩組みだったから、奇異に思った昔の人が祀ったのだろう・・・・
これだけで済むとは思いません。
ミミズというのは失礼だとしても、例えば龍や蛇などの頭部を表しているとか、何か意味があったはずです。
さらに、上下の岩は、風化や節理でできたにしてはあまりに形状が異なります。
もしこの磐座が人工的に積まれたものなら、明確な信仰的意図があったに違いないでしょうね。
この磐座の意味や由来がわからなければ、このお社の根源的な意味も分からないと思うのですが、考えすぎでしょうか。
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