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宝光山座禅岩・知られざる縄文巨石群か?

昭和の昔、道路地図といえば「和楽路屋」の分厚い全国地図でした。赤い表紙で、とても重かったのを覚えています。
その地図の長野県南部に「宝光山座禅岩」という表示がありました。中央アルプスの山の中で、簡単には行けそうにないのですが、わざわざ道路地図に書かれているのには理由があるはずです。

どうもこれが気になっていて、長野県に旅行に行ったとき、この辺りに寄ってみました。すると飯島町の中央高速道路わきに、「宝光山座禅岩  ここから二時間半」という登山案内を見つけ、あまりの所要時間に登山をあきらめたことがあります。


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そして最近、飯島町の神社を調べていたら、「山祇神社」というお社に、なぜか宝光山座禅岩の看板があるという情報を得ました。年月を経て林道とか開通したのかもと思って、旅行の帰りに立ち寄ってみました。

その「山祇神社」が下です。

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NP904793[1]


確かに、宝光山座禅岩の看板があります。ということは、宝光山座禅岩がここの奥宮にあたるのかもしれません。


宝光山座禅岩案内
座禅岩はこれより西方四千米の所にある宝光山の山頂にあり高さ十米余の巨岩・奇岩の景勝地である。
古代に於てはこれらの岩は信仰の対象であったと想像され中世に於てはここが山岳宗教の修験場であったとも言われる。そして、この座禅岩の名称もここから起こったと言い伝えられている。
近世に至っては豊作祈願の為に蚕玉社・金毘羅者・戸隠社等がまつられている。
ここには屏風岩。千嵐岩・唐傘岩・兜岩等の巨岩・奇石は数十を数え、この地よりは、伊那谷を一望し、南アルプスも遠望できる。


看板の地図は大ざっぱでしたが、とにかく山奥へ向かって車を走らせ、表示に従って登ります。

すると、こんな看板が。

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結局、駐車したところから徒歩30~40分で、巨石帯にたどり着きました。

その様子をご覧ください。

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岩の下は、何かの信仰があるようです。

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この岩は、同心円状の彫り込みがあり、天然の模様とは思えません。

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実は、飯島町が配布する『遺跡分布地図』を見ると、山祇神社付近は「山祇神社前遺跡」という縄文遺跡でした。さらにその西側から座禅石方面にかけては、細長く「三林遺跡」という縄文遺跡が続いています。

「安達ケ原鬼婆伝説」で、岩の上部に庇が張り出した様式は、古代の巨石文化ではないかという推論をしました。この宝光山座禅岩は、上部が不自然に大きいものが目立ちます。

ひょっとすると、宝光山座禅岩も縄文時代の祭祀場だったかもしれません。



ところで、韓国で慶尚南道の「錦山」と言えば、朝鮮王朝の始祖イ・ソンゲにかかわる建国伝承の山です。
この錦山、建国前の昔の名前は「宝光山」でした。

錦山と名前を変えたのには、こんな伝説が伝えられています。
太祖李成桂は朝鮮王朝を立てた当時、宝光山で百日祈祷を捧げたあと旗揚げを起こし、そのおかげで朝鮮を建国することができました。李成桂は後日、山に対する報恩として山を錦で覆おうとしました。それ以後は「錦山」と呼ばれるようになります。

そしてこの「宝光山(錦山)」も、巨石累々たる山でした。

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20141114223715[1]
     (韓国観光公社様HPより)



縄文時代にどう呼ばれていたかは分かりませんが、この両者は、ひょっとして何らかの文化的つながりがあったのでしょうか。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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