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UFOとモアイと町おこし・飯野町

先日、福島市の郊外、飯野町をレンタカーで走っていたら、こんな看板が。


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この「千貫森(せんがんもり)」という山は、うっすら記憶に残っています。
たしか三角錐型のきれいな山で、UFOやら謎の巨石やら縄文遺跡やら、はては「千貫森ピラミッド説」などというマニアックな話題まであったはずです。

UFOはともかく、三角形の山と巨石のコラボなら、古い神体山信仰のあった可能性も考えられます。

この飯野町には、和台遺跡(わだいいせき)という、東北地方南部を代表する拠点的な環状集落が発見されています。中央の広場は共通の先祖を祭祀する空間として利用された可能性が指摘され、縄文時代の集落構造や精神生活、生業など縄文社会を知る上で重要な遺跡なのです。


下は、出土した人体文土器です。

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 (福島県HPより)




まあ遺跡はともかく、看板があった以上、千貫森はすぐ近くのようなので、ちょっと寄ってみる事にしました。


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千貫森の中腹にある、意外に立派な建物が「UFOふれあい館」。

ブログのネタになるかと思い、入場料大人400円を払って入ります。

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3Dシアターもありました。


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昭和の昔を思い起こしてみると、UFOブームと呼ばれる時代がありました。

日清焼そば「U.F.O.」が1976年。(ただし、うまい、太い、大きいの頭文字)
ピンク・レディーの「UFO」が1977年
映画『未知との遭遇』が1978年


70年代後半が、UFO ブームの最盛期だったようですね。オイルショックとトイレットペーパーなどの買いだめ騒動など、世界的な経済不安や群集心理、大衆心理の面からUFO ブームを読み解くこともできるのでしょうが、80年代も矢追純一さんの特番などがテレビでよく組まれていたようです。

そんな中、竹下首相による「ふるさと創生事業」で一億円が交付されたのが1988年から1989年にかけて。
当時はバブルだったんですねえ。


一方この千貫森は、標高462.5mのほぼ完全な円錐形をした単独峰で、町のシンボルとなっています。巨人がタンガラ(背負い籠)の土を捨ててできたという伝説があるとか。

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そしていつのころからか、その形や岩が磁気を帯びていること、UFO目撃情報などから「UFOの基地ではないか」という話が広がったそうです。

そんな時に交付されたのが、ふるさと創生の一億円。

飯野町の近隣の町村では、入浴施設を備えた公共施設を建てるケースが多かったそうです。しかし飯野町では、単なる入浴施設でなく何か特色のあるものをということで、「UFO」というテーマが選ばれたそうです。
ですから今でも二階には入浴施設があり、お年寄りでもくつろげる不思議な施設になっています。

さらにまた駐車場の横には物産館があり、食堂ではおいしいと評判のラーメンも。


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「UFOふれあい館」自体には、私たち以外に観光客は見かけませんでしたが、物産館の方にはそこそこ人の姿がありました。
大震災以来の観光客の落ち込みを考えると、今まで存続しているだけでも、この施設は「町おこし」として成功した部類ではないかと思います。




話を元に戻します。

千貫森は、たしかに神体山のような雰囲気があります。
しかし、この山をご神体としているような神社は見当たりません。

そこで次は、千貫森周辺に散在するという巨石を探しました。注連縄のある磐座でもあれば儲けものです。

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まず、一車線ぎりぎりの未舗装路を上った山中にある、「留岩」。


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説明板では、どうも境界に置かれた岩のようです。
磐座的な雰囲気はあるのですが、注連縄もないし、麓に神社もありません。


次は、その少し先にある、通称「モアイ岩」。

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確かに、顔と言われれば、顔に見えなくもないのですが。
やはり注連縄などはありません。


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ここからは、千貫森がきれいに見えました。



最後に見つけたのが、「狐岩」。

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何か伝説があるのでしょうが、説明板もなく、結局よくわかりませんでした。

これは石碑?

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というわけで、農村部や山間部における町おこしの事例学習にはなりましたが、神体山と磐座のような明確な信仰物は確認できませんでした。
でも、夢とロマンはいっぱい詰まっていたように思います。

モアイなどの巨石は、はたして古代からのメッセージなのでしょうか?

ここはUFOというより、不思議な縄文文化の土地という観点から見た方が、いっそう興味深いような気がしました。



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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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