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再評価すべき「鶴原のメンヒル(大分県竹田市)」と「鳥居さんのドルメン」

大分県竹田市大字君ヶ園の丘の上に、「鶴原のメンヒル」と呼ばれる巨石がそびえ立っています。

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境内には、2枚の看板が設置されていました。

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メンヒルというのは、ヨーロッパの巨石文化だと書かれています。古代人が人工的に立てた巨石の名称ですが、「鶴原のメンヒル」は人工ではなく阿蘇溶岩の残食、自然石となっています。

メンヒルなら人工なのに、と不思議に思ったのですが、「鶴原メンヒル」という名前は、鳥居龍蔵氏が命名したと書かれているので、なんとなく事情が分かりました。

鳥居龍蔵氏は、戦時下の東アジアを走破した人類学者です。アジア各地のフィールドワークで得た知見を元に、日本各地の巨石もヨーロッパの巨石文化と同じドルメンやメンヒルだとされました。しかし緻密な発掘や考証を経ずに即断されたためか、「鳥居さんのドルメン」と言えば、後の歴史学者の間で「あてにならないものの例え」だったそうです。

おそらく「鶴原メンヒル」も、鳥居龍蔵氏はそう判断したものの、後の学者から見れば単に風化の結果だったのでしょう。

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その他、境内の様子です。

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しかし私は思います。
他者が真似のできない国際的で壮大なフィールドワークをした人のみがわかる、繊細な直感があったに違いないと。


『東京大学総合研究資料館標本資料報告 鳥居龍蔵博士 写真目録』
がネットでも公開されています。膨大な量の写真です。

そこにはこんな写真もありました。弓を持った少年の後ろにあるのは、岩と頭蓋骨。

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これは、かつての台湾の光景です。間違いなく貴重な資料ですね。

さらにこんな巨石の写真も。

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丸い穴が開いているようです。


さらに、中国本土で辮髪のかつらをかぶり、馬に乗った鳥居博士の古い写真もありました。「アジア最強の日本の学者様だぞ」という、上から目線の偉そうな雰囲気はありません。

書斎にふんぞり返っているのではなく、「現場第一」「現場百回」「事件は現場で起こっているんだ」・・・・なんか種類がちがいますが、その精神で壮大な現地調査と膨大な資料を残された鳥居博士の言われるように、「鶴原メンヒル」はやはり人工的な要素がどこかにある巨石ではないのか、検証する必要があると思います。

その他、気になった鳥居博士の写真です。

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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