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世界遺産候補 野崎島・もはや日本の風景とは思えません

先日、「今知るべき日本の島SP」というテレビ番組の中で、
「長崎県・野崎島 人口たった一人! 世界遺産候補の島を守るどエライさん」
という内容が放送されました。

一方このブログは、野崎島の王位石の記事から始まりました。その関係か、野崎島へのアクセスについて複数の方からご質問をいただきました。新たな写真も混ぜ、回答を兼ねて記事にいたします。

番組では、たった一人の住民である前田博嗣さんが、野崎島を現状のまま残したいとインタビューで語っておられました。
この島は、神秘と感動の絶景に溢れた島です。ほんとに妙な開発や観光化がされずに、今のままの不便で美しい島でいてほしいと思います。

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ちなみに この島の魅力は・・・・・・

・太古より人が住み、旧石器時代から戦国時代にかけての遺跡などが多数出土している。

・野首教会をはじめ、隠れキリシタンの遺跡と歴史がある。

・山に原生林が残り、野生の鹿(キュウシュウジカ)が数百頭生息している。

・青い海と赤い土のコントラストが美しい

神社や巨石マニアの皆様には
・704年(大宝4年)に創建された五島で最も古い神社、沖ノ神島神社(おきのこうじまじんじゃ)があり、神殿の後ろには「王位石(おえいし)」と呼ばれる奇岩がそびえる。

廃墟マニアの皆様には
・かつて島民が多数住んでいた頃の住居が、半ば廃屋化している。


てなところでしょうか。

私は神社と巨石探検で精一杯でした。そのため教会方面は行けず。でもなかなか美しくエキゾチックなようですね。

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                     (おぢかアイランドツーリズム様HPより)

  ☆

では、アクセスについて。

九州本土から、直接野崎島へ行く船便はありません。まずは本島である小値賀島へ渡ります。手段は下の5種類。

① 博多港発   23:45 → 小値賀島着 04:40 (フェリー太古)
② 佐世保港発 10:40 → 小値賀島着 14:00 (フェリーなるしお)
③ 佐世保港発 17:10 → 小値賀島着 19:50 (フェリーなるしお)
④ 佐世保港発 09:20 → 小値賀島着 10:45 (高速船シークイーン)
⑤ 佐世保港発 16:10 → 小値賀島着 17:55 (高速船シークイーン)


私たち夫婦は、5番目を選択。京阪神から佐世保までは、JRの博多乗り換えで4時間半~5時間かかります。朝の10時すぎに新幹線に乗れば、佐世保で1時間近く余裕がありますから、少し離れたフェリーターミナルへも安心です。


さて、高速船シークィーンは、ほぼ満員でしたが、さほど揺れることもなく小値賀島へ到着。
途中で野崎島の横を通ると、夢にまで見た?沖ノ神島神社の王位石が見えました。海上から見上げる、その神秘的な姿に感動。


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そうこうしているうちに、船は港へ。宿は古民家を予約していたので、乗船ターミナルのおぢかアイランドツーリズムで受付をすませ、車で送ってもらいます。

古民家の様子です。

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昔ながらの風情ある和室が一室と、フローリングが快適なLDK、トイレとバスは最新です。窓からは港の景色。しばらく住んでいたいロケーションです。

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ただし食事はついていません。古民家レストランもあるようですが、交通費で財布が軽くなっているので、予算がありません。5分ほど街中を歩いて見つけた食堂で、地場ものをおいしく安くいただきました。

港の周辺には、小さいながらもスーパーがあります。朝食の材料を買い込んで戻りました。

  ☆

さて、一夜明けると、野崎島に出発です。
リュックと登山靴で完全武装し、町営船「第3はまゆう」に乗船。

野崎島探索の最大のネックは、小値賀島着と野崎島を結ぶ町営船「第3はまゆう」の船便が、一日二往復しかないことです。(しかも運休日あり。)
野崎島の簡易宿泊施設に泊まらず、日帰りで小値賀島にもどるなら、下の時刻は絶対厳守になります。

小値賀港発 07:25 → 野崎港着  08:00
野崎港発  15:10 → 小値賀港着 15:30


(簡易宿泊施設は、食材を各自持ち込んでの自炊となります。自動販売機一台のみで、島に店はありません。)

私たちは古民家二泊なので、絶対に15:10の便に間に合うように島内を探索しなければなりません。

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何もない港に着くと、テレビに出ていた前田さんが船をお出迎え。教会などの散策は安全ですが王位石への登山は危険が伴うので、装備のチェックなどがあります。そもそもここはガイドを事前に頼むのが基本なのだそうです。単独行(一人)ならOKが出ません。遭難した人もあったとか。船の時刻に間に合わなければ、遭難したり道に迷っている可能性があって、前田さんも捜索しなければならないそうです。チェックが厳しいのも当然ですね。

さて私たち夫婦は、出発早々道に迷いかけました。道標が極めて少ないのです。しかしGPSで絶えず現在地を確認し、地図上の山道に合わせて歩きます。

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険しい山道もありましたが、屋久島の登山道よりはましです。片道約6.5km、往復約5時間とも言われる中、なんとか2時間弱で神社に到着。

やはりすごい所です。

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この石組みは、もはや神社のご神体とか磐座とかというレベルではないですね。日本文化あるいは神道文化の枠を超えた、まさに巨石建造物だと思いました。全体を作るのは無理でも、偶然立てたようになっていた岩の上に、新たに石組みを重ねたのではないかという気もします。

岩の上から見た神社の屋根です。

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  ☆

行きは必死でしたが、帰りは島の景色を楽しむ余裕がありました。

王位石以外でも、なかなかすごい所です。

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廃屋と鹿。

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普通の名所旧跡に飽きた元気な方は、ぜひこの島にチャレンジしてください。
魂が洗われます。

なお、小値賀島には、歴史民俗資料館があり、学芸員さんも親切に説明してくださいますよ。

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コメント

王位石

こんばんわ
王位石、不思議ですね。
太古の技術で人が積んだとは、とても思えない。
かと言って、自然にできたものとも到底思えない。
やはり宇宙人の仕業でしょうかね(^-^;
是非訪れて、自分の目で見てみたいものです。
でも、巨大イノシシを見ちゃったので、無理かもです(^-^;

Re: 王位石

古代の技術は、けっこう意外な方法で巨石を動かしたような気がします。石舞台古墳でもお城の石垣でも、重機がないのはいっしょですもんね。
王位石の背後は、石材がたくさんありますから、重力に逆らわず、斜面をずり落としながらやればできるかもです。

ちなみに私は猪よりも、暖かい季節にいるという、吸血蛭のでかいのがコワいです($・・)/~~~

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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