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ボクらは怪しい探検隊・丹塗り矢伝説の桂川をさかのぼる!

丹塗矢伝説といえば、男性神が赤い矢に化け、川上から流れてきてお姫様の所へ現れて、最後は結婚するという伝説です。『古事記』に記されている、神武天皇の皇后に関わる伝説と、「山城国風土記」逸文にある賀茂神社の玉依姫の伝説が有名ですが、松尾大社にも丹塗矢伝説があります。

ただの思いつきなのですが
ひょっとすると、矢が流れてくる川の上流は、神社にとっての聖地ではないのか?

いったい、丹塗り矢はどこから流れてきたことになっているのでしょう。
賀茂の伝説なら、瀬見の小川がその舞台ですが、「山城国風土記」逸文では,賀茂川の本流をさしています。その賀茂川をさかのぼると、上賀茂神社の神体山である「神山」があるなど、上流の聖地性は確実にあります。なんせ「神山」は賀茂の神様が降臨した聖地なのですから。


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では、私の氏神様である松尾大社の丹塗り矢は、どこから流れてきたのでしょう。
親戚関係とはいえ、上賀茂、下鴨と松尾はある意味ライバルです。ライバルの上流に聖地があるなら、同じ祭祀構造と言われる松尾の上流にも聖地があるのではないか。

「丹塗り矢の伝説はあくまでも祭祀伝説なんだから、地図上のリアルな地点を探すというのも、なんだかなあ・・・」と思われた方もおられるでしょうね。それをあえて探す理由は何か。冷静沈着かつ理論的に述べます。

それは・・・・・
そーでなくても京の都では、松尾さんより賀茂さんの方が有名なんやから、氏子として負けてられへんのですぅ。それが何か?
 (理由になっていませんが、まあおつきあいください。)


さて、松尾大社のすぐ前は、阪急の線路。

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線路の横は桂川(大堰川)です。

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堤防沿いに上流へしばらく歩くと、嵐山の渡月橋が見えてきます。


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橋の上にそびえるのは愛宕山です。

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京都盆地の西北にそびえる愛宕山は、標高924m。京都盆地東北の比叡山と並び、古くより信仰対象の山とされていました。山頂には愛宕神社があり、古来より火伏せの神様として有名です。

私も高校生のころは、大晦日から元旦にかけて愛宕山に夜間登山。雪の山頂から初日の出を拝んで下山するという、かなりハードな新年を迎えていました。しかし松尾大社との関連はなさそうな気がします。


こんもりと形がよい下の山は、小倉百人一首で名高い小倉山です。

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小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ (貞信公 )

やはり神体山とはちょっと違うな、という感じですね。

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嵐山の風情を後に、さらに上流に向かいます。


ここから上流は、切り立ったV字の渓谷です。

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嵐山・高雄パークウェイから撮った写真ですが、トロッコ保津峡駅が見えます。

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トロッコ列車が鉄橋を渡ります。

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昔はここが国鉄山陰本線で、保津峡沿いの単線を、たしかD51(C57?)が真っ黒い煙を上げながら走っていました。
まあ神社とは関係がないので、これくらいにして次へ進みます。

この渓谷を抜けると、亀岡盆地です。

亀岡まで来ると、松尾大社からは随分離れてしまいますが、神体山や古社はたくさんあります。

例えば、保津川下り乗船場の南側、国道9号線を越えた山裾にある鍬山神社。和銅二年(709)に創祀と伝える古いお社で、背後の天岡峯(面降山)は祭神が降臨した神体山です。

また千代川駅の西南にある行者山は、以前紹介しています。

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さらに千代川駅の東には、出雲大神宮とその神体山があり、八木駅の東北にはそのものズバリの「松尾神社」が鎮座。
なかなか濃い地域です。

とりわけ出雲大神宮は、ものすごいところです。神社の起源とでもいうべき要素が、すべて揃っているといっても過言ではありません。「元出雲」と言われるだけあります。

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本殿真裏にある、上の巨大な磐座は、私のような鈍感かつ零感な人間にも、その異様なほどの「気」が伝わってきます。

(続く)


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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