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ニギハヤヒ降臨・生駒宝山寺から線上に連なる聖地の謎

生駒の宝山寺(生駒聖天)から、府道237号線を下る途中、市民体育館の手前左に、「重岩神社」があります。多分「かさねいわ」と読むのだと思います。
というのは、昔は府道から空き地を隔てて、積んだような巨石がはっきり見えました。現在、空き地は駐車場になり、小さな拝殿の背後は樹林が生い茂って、何があるのか全く分かりません。

駐車場を横切り、一段高い斜面にある、拝殿の前庭に上りました。

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昔は確かに巨石があったはずだと、古い記憶を頼りに拝殿の裏を無理やり登ってみると、やはりありました。下からの写真で分かりにくいのですが、重岩神社という名にふさわしい、三段ほどに積み上げたような巨石群です。

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ここはいったいどんなお社なのか、資料はなくはっきりしません。ただ、「旭龍大神」を祀るという情報だけはあります。
宝山寺背後の山は、朝日嶽とも言うそうなので、般若窟に関係する龍神様なのでしょうか。
さらに古い地図をよく見ると、生駒駅近くに「白天龍王」という神社マークがあります。ふと気づいて地図上にラインを引くと、生駒山頂・宝山寺・重岩神社・そして未踏査の白天龍王がほぼ一直線に並びました。

ひょっとすると、まだ延長線上に何かがあるかもしれないと、ラインを伸ばします。
ありました。「稲蔵神社」です。

生駒山頂も宝山寺も、敷地に相当広さがあるので、帯状のラインと考えると、すべてがほぼ収まります。





では、稲蔵神社とはどういうお社なのでしょう。宝山寺と何か関係があるならば、意図的に並べられた可能性も出てきます。

まずは、鳥居をくぐって正面の写真です。
灯篭が大きいので、ついでにパチリ。

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説明板です。

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説明にある磐座が、本殿と並んでそそり立っていました。烏帽子岩です。

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背後から。

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周囲には、まるで伏見稲荷を連想するような石碑や石神がぎっしり並んでいました。

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この雰囲気、由来のはっきりしない荒れた神社なら、不気味で背筋が寒くなるパターンですが、ここは違います。

祭神は生魂明神(いくむすび)、大宮能御膳神(おおみやのめみけつのかみ)で、饒速日尊が河内哮ヶ峰に天降った際、共に天降った二神がこの岩に宿ったと言われます。烏帽子石は高さ6m、周り12mの巨大な花崗岩。
地元の崇敬が篤いだけでなく、大阪市からの信者も多いそうです。最近はパワースポットとしても有名だとか。

ニギハヤヒヤの神話に関する説明がたくさん掲示されています。

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さて、昨日の記事で、宝山寺開山に関する伝説を紹介しました。おそらく仏教渡来以前は、現在「般若窟」と呼ばれている岩窟、岩壁は、ニギハヤヒの勢力圏、あるいは物部の聖地だったのでしょう。

有名な沖ノ島と中津宮と宗像大社(辺つ宮)の位置関係が示すように、重要な祭祀地点が直線状( 上)に並ぶ古い神社はいくつもあります。物部の神道祭祀においても、かつては祭祀地点を直線状に配置することが行われていたように思います。


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それにしても、一の鳥居の外はいきなり国道168号線。車がビュンビュン、向かいはファミレスのガスト。
こんな都会に、千古の森の奥深くにひっそりと眠る秘められた巨石神のような、そんなすごい磐座があるとは、まさに驚きでした。



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コメント

巨石

このあたり、巨石が祀られている場所があるようですね。あらためて以前に書かれたものも見直したいと思っております。

Re: 巨石

いつもしっかり見ていただき、ありがとうございます。
奈良も山あいに行くと、まだまだいろいろな石が残っているようです。飛鳥地域にも少しは石の文化があるので、そのうち写真を撮りに行こうと思っています。今後ともせっせと情報仕入れて記事にしますので、よろしくお願いいたします。

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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