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太郎坊山・驚異と感動のキングオブ神体山

滋賀県東近江市小脇町の太郎坊山。


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山麓から見上げた時の圧倒的な迫力は、まず他では見られないと思います。その太郎坊山の正面画像を今まで何度も出してきましたが、今日は山内をじっくり紹介します。


近江鉄道の太郎坊宮前駅を下りると、正面に巨岩がそびえ立つ見事な三角形が現れます。独立峰ではなく、背後の箕作山から派生した尾根なので、横から見ると全く違って見えます。電車でも車でも、「三角の山なんて見えないなあ」などと油断していると、ほんの2~3分後に突如として出現するのですから、まさにマジック。

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この太郎坊山は赤神山とも言い、大昔から「神様の山」「天狗が住む山」「修験道修行の霊山」とされてきました。祭神は「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノオオカミ)」で、勝利と幸福を授ける神様として信仰されています。


さて、麓からは740段余りの長くて急な階段を上ることになります。ただし、車だと中腹にある太郎坊宮参集殿まで行け、駐車場も広いので快適です。

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参集殿下の駐車場にある、祈祷所兼お守り授与所からは、すでに蒲生野が広々と見晴らせます。

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この中腹から階段を上ります。

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登り始めて10分もたたないうちに着くのが、夫婦岩です。

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岩と岩の間の幅は、わずか80cmしかありません。
良い心の持ち主が、願い事を念じて岩の間を通ると願い事が叶い、悪い心の持ち主が通ると、岩にはさまれてしまうといわれています。

神社的には神様のお力によって押し開かれたと伝わる大岩で、教育委員会的には節理と風化が成因とされます。

しかし以前にも書きましたが、この巨岩の割れ目は、ほぼ夏至の朝日が昇る方向です。割れ目の中央に座ると、ちょうど「火防の稲荷」の石柱の後ろにある岩の上から、夏至の朝日が昇るようです。(磐座研究家のAlice様の実測による。)

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おそらくは最初からあった岩の割れ目を、人が通れるように広げ整えたのでしょうね。

この夫婦岩を通り抜けると、懸崖造りの見晴らし台と奥の院。

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蒲生野の絶景が広がります。

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帰路は裏参道を下りるのが普通なのですが、眼下にこんもりとした山が見えます。「紅かす山」です。
頂上には運び上げられたと思われる巨大な磐座があり、紅かす山自身も人工的なマウンドではないかという説が古くからあります。

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その他、山内の映像を載せます。

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さて、この山は神体山信仰を土台として、天台山岳仏教と修験道の影響を受けた独特の信仰形態が確立されました。そして太郎坊とは、神社を守護する天狗の名前であると伝わります。この天狗は、伝教大師が太郎坊山に社殿を建てようとした時には、山奥から現れて手助けしたといいます。
江戸時代には「太郎坊宮の夫婦岩は天狗の住まいなので、人間は行ってはいけない」と書かれた書物があるなど、聖地として禁足地であった可能性があります。


今やパワースポットとしても有名で、驚きと感動と達成感のある参詣ができますから、ぜひご来訪ください。


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(夫婦岩と奥の院の望遠写真です。)

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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