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岩戸山 十三仏・聖徳太子が魅かれた 金色を発する岩を探検

「日本の神体山信仰を代表する山は?」
と問われれば、私は奈良の三輪山と近江の太郎坊山をあげます。

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その太郎坊山には何度も行きましたが、行き返りのたびに気になっていた山がありました。
太郎坊山は、蓑作山山塊の一支峰なのですが、同じ蓑作山の反対側にある岩戸山がその山です。

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太郎坊山の印象があまりに強烈なため、なんとなく地味な存在ですが、よく見るとすごい神体山なのです。
まず山容がきれいな三角形。そして頂上付近には、二つの巨大な立石がそびえ、その間には神社仏閣らしき屋根が見えます。しかも右の立石は、上の巨石が落ちかかっているように見えます。

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強烈にそそられながらも、いつも横目で見るだけでした。

ところが先日、このあたりのことを調べていたら、こんな情報を目にしました。

飛鳥時代(約1300年前)のこと。
聖徳太子が瓦屋寺を建てられた時、同じ山並みの向こうの岩戸山に、金色の光を発する不思議な岩を見つけられた、太子はこれは仏のお導きと思われてこの岩までたどり着かれ、仏像を彫ろうとされたが道具を持ってこなかった。そこで自らの爪で十三体の仏を刻まれた。


というのです。「金色の光を発する不思議な岩」とはただ事ではありません。結構高度がありそうですが、好奇心に負けて登ることにしました。


で、善は急げの昨日、久しぶりの穏やかな天気でした。地図を頼りに、まず山麓駐車場へ。

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意外に大きな駐車場で、休憩室とトイレもあります。地元では結構信仰登山者が多いのでしょうか。

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参道を歩き出すと、杖のサービスが。年配の方も参拝されるのですね。

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長い長い石段を、ひたすら登って行くのですが、両側には石仏がずっと並んでいます。百体くらいあるそうです。
気になった仏様をいくつか。

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途中には、巨石信仰や民俗信仰がうかがえる場所がいくつもありました。
無彩色の冬の参道に、紅白のカラーが異様なほど目立ちます。生々しい信仰に圧倒される感覚です。

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これは山神様。男女二人、ペアの神様なのでしょうか。

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30分ほど登り、寒風の中でも汗でシャツが気持ち悪くなってきた頃、やっと到着です。
この巨石の横を登ると境内。

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巨石の下に、こんな深い穴も。

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説明の文字は消え、入ってみる勇気はありません。こんなところには、修験系の遺物だけでなく、しばしば土器や石器が転がっていたりするのですが。


残念ながら、聖徳太子が爪で彫られたという十三仏は、普段は非公開でした。
境内からさらに登り、落ちかけの巨石へ向かいます。

ありました。

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なんだか顔のようにも見えます。
榛名神社のご神体のお顔に似ているような気がするのですが、どうでしょう?

この巨岩の基部を見ると、やはり露岩ではなく、置かれているような状態です。中央が窪んでいて、ずり落ちにくいように設計?されているように感じました。

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少し下から見ると、相当横にずれています。不思議な光景です。

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というわけで、金色に輝く場所はありませんでしたが、ひょっとすると秘仏や穴のなかにそのヒントがあったのでしょうか。

しかし、岩戸山の凝縮した民間信仰がありありと伝わり、今に生きる聖地だということがよくわかりました。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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