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那谷寺・華麗なる神秘

(那谷寺の続編です。)

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那谷寺では、白い岩肌のあちこちに不思議な岩窟があります。これはいったい何を意味するのでしょうか?

入り口でいただく参拝の栞には、こう記されています。

「奇岩霊石に窟が開口する様は観音浄土浮陀落山を思わせ、心の奥深くの〈自然智〉を呼び起こす景観です。」

また、那谷寺のホームページには、こんな記述があります。

「この地は弥生時代より管玉の材料である碧玉(へきぎょく)の産地でした。財部(たからべ)一族が住んでいて、洞窟は祭祀場でもあったでしょう。」

岩窟の様子をよく見ます。
まず、岩窟の中は空ではなく、石仏などが置かれています。

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また、岸壁が削られ、それぞれの岩窟をつなぐ石段も刻まれています。下から拝むのではなく、岩窟の石仏を拝んで回るようになっていることが分かります。もちろん一般の拝観者は上れません。

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洞窟信仰、岩屋信仰については、このブログで再三取り上げてきましたが、那谷寺の起源のひとつはそれに由来することは間違いないでしょう。

さらに付け加えれば、懸造り(かけづくり)の本殿、大悲閣の背後にも、興味深いものがあります。これも何度か取り上げた「胎内くぐり」です。

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写真撮影禁止のため、画像はありませんが、本殿の内陣の外側をぐるっと回ります。ろうそく以外は真っ暗で、まさに胎内から生まれ出る感覚です。

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ホームページの説明にもこう書かれています。

「中には本尊の十一面千手観世音菩薩を安置する「いわや胎内くぐり」があります。ウマレキヨマル場所をご体感ください。」

カタカナを直すと、「生まれ清まる」となります。岩窟の再生儀礼でしょう。

下の写真は、「いわや胎内くぐり」から出たところの写真です。

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その他、巨石信仰、磐座信仰が感じられるのは、芭蕉句碑と庚申塚の巨岩と、その間を上る階段です。

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下は、境内にある白山神社です。

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三重塔を過ぎると、展望台があります。

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とても見ごたえのあるお寺でした。雪が積もるころの、静かな那谷寺に、今度は出会いたいと思いました。



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コメント

紅葉の盛り

綺麗な紅葉ですねぇ。
ワタクシはこんなに美しい季節にここへ行ったことはありません。
たくさん見せてくださってありがとうございます。

Re: 紅葉の盛り

ありがとうございます。
門前の大渋滞にめげず、写真を撮った甲斐がありました。

泉光院さんが歩いた、四日市あたりの鈴鹿山地も、今頃は錦の光景でしょうね。

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。