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鸚鵡岩(おうむいわ)の怪・精霊や妖怪のしわざ?

かつては、山中で声が遅れて反響する現象を、精霊や妖怪である「山彦」が引き起こした現象と考えたり、樹木の霊である「木霊(こだま)」のしわざと考えたりしました。音にも速度があると考えれば不思議はないはずですが、ある場所で聞くヤマビコは、現在でも不思議な現象です。

それは、伊勢神宮に近い、三重県志摩市磯部町恵利原の「鸚鵡岩」。

高さ30~50m、幅127メートルもの巨大な露出岩盤で、古くから信仰の対象となった磐座です。

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下の小さな建物が「語り場」です。この中で声を発したり、備え付けの拍子木を打ったりします。もちろん大声を出す必要はありません。

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すると、約50m離れた「聞き場」にいる人に、あたかも岩から音が発されているように、はっきり聞こえるのです。

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私たち夫婦より先に、若い男性三人がこの現象をためしておられました。
「語り場」で一人が軽く拍子木を打ち、「聞き場」で二人が待つ、という役割でした。「聞き場」の男性は、
「おー、 聞こえるやないか!」
と、感心した様子でした。

「鸚鵡岩」と「聞き場」と「語り場」の位置関係は、三角形になっていています。結構離れているのに、意外にはっきり聞こえますから、不思議としか言いようがありません。そもそも岩の形状は、集音器の役目をしているようには見えないのです。

ここにだけは、トラディショナルな「山彦」さんか「木霊」さんが常駐しておられるのかな??(@_@;)??

(案内板より)
鸚鵡石
「鸚鵡石」は、恵利原の和合山とゆう地にあり。この石のことは「伊勢参宮春の賑[にぎわい]」等にも記されて、往古より文人墨客の来遊が頗[すこぶ]る多い。ひと度この処にいり、語場[かたりば]より手拍子で得意の喉をうならせ、高吟すれば、巨巌は、之に応へて「聞石」[ききいし]と呼ぶ辺りの山小屋で聞く山彦の美しい音色は訪れる人の心をひきつける。
江戸時代、磯部を訪れた高山彦九朗。佐久間象山。俳人曽良等は、高さ二十七間(五〇米)巾八七間(一五八米)の石英岩の大岩壁を眺め乍らこの付近を探勝いつゝこゝをさる。
南約一粁今も皇大神宮別宮として崇敬されている志摩の大社(?)伊雑宮に詣でている。
巨巌の頂上より望む、なだらかなみどりの山脈[やまなみ]は、「神話の故郷」ともゆうべき「伊勢志摩」と共に、俄に脚光をあびつゝある。         
伊勢志摩国立公園 磯部町 磯部町観光協会 恵利原区



皆様も、伊勢志摩に来られた折には、ぜひここでお試しください(^^♪

鸚鵡岩のある山体の頂上には、磐座かとも思える岩がいくつかあり、そこからは下界が見渡せました。

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。