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岩尾神社と飯道神社・何の情報もない不思議な磐座とは?

これは、滋賀県甲賀市信楽町の岩尾神社です。


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背後の巨大な磐座をご覧ください。


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間違いなく岩尾神社は、この巨岩をご神体として始まった信仰の場でしょう。


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ところが、境内に由緒書きはなく、ネットにも情報がありません。


  ☆


一方、この岩尾神社から東へ、わずか200m離れた地点から撮った写真がこれです。


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典型的な神体山である、飯道山(はんどうさん、標高664メートル)なのですが、頂上付近に鎮座する飯道神社(いひみちじんじゃ・はんどうじんじゃ)には、巨石磐座信仰のメッカともいえる巨石群があります。


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西覗き岩・不動押し分け谷・蟻の塔渡し・胎内くぐり・鐘掛岩などの奇岩が各所にあって、ここで甲賀忍者が修行したのだそうです。


  ☆

詳細不明な岩尾神社ですが、上の飯道神社の境外摂社ではないかという情報はあります。また日本姓氏語源辞典には「岩尾」の語源は「岩と尾根の突き出た土地」と書かれていました。これらから推理すると、この岩尾神社は、巨石累々たる飯道神社の末端部分なのかもしれません。

下の写真は、岩尾神社の磐座の斜面上を写したものです。樹間に大きな岩があるのがわかります。(写真中央)


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隣接する琴平神社の山中にも累々と巨石があることを考え合わせると、飯道神社と岩尾神社の間には、岩の尾根など連続性があった可能性もあります。しかし残念ながら、両社の中間部分は広大なゴルフ場になっていて、過去の様子は全くわかりません。


一方、祭神も由来もよくわかっているはずの飯道神社ですが、『日本の神々5 山城 近江(谷川健一編・白水社)』には、
当社の現在の主祭神は伊弉冊尊・速玉男命・事解男命であるが、これらは後述の熊野修験との関係によるもので、本来の祭神は原始山岳信仰の対象としての飯道神一柱であったにちがいない。
とあります。

つまりは、飯道神社ですら、その原初の姿は明確にわかっているわけではないのです。であるならば、岩尾神社の磐座信仰もまた、謎に包まれていると結論するほかないのかもしれません。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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