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龍王窟(焼山寺)の巨大な岩屋

四国遍路の中で最大の難所と呼ばれているのが、標高700 m付近に境内がある、12番札所の焼山寺へ向かうルートです。
この道は「遍路ころがし」とも呼ばれ、文字通りお遍路さんが転倒してしまうほど急峻で不安定な道なのです。車道もあるのですが、一車線ギリギリの場所も多く、運が悪ければ脱輪、あるいは数十メートルバックすることになります。

比較的楽とされる神山側から、それでも離合に苦労しながら、なんとか駐車場に到達し、焼山寺へと向かいます。すると参道が、何とも意味ありげでした。


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否応なしに目立つのは、荒々しい露岩や石室のような光景です。自然信仰では重要視されるような場所が、いくつも続きました。

  ★

寺伝によれば、空海(弘法大師)が、神通力を持ち火を吐いて村人を襲う大蛇を退治し、山頂近くの岩窟に封じ込めたとされます。その際、大蛇は全山に火を放って妨害したので、焼山寺という名前になったとか。

さて、これが境内です。


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この鐘には、不思議な伝説があります。


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太平洋戦争の時、金属不足を補うために、民間にある金属類の供出が呼びかけられます。この鐘も供出するために、多くの青年によって山麓に下ろされて馬車に乗せたところ、たちまち馬がもだえ苦しみ、運べなかったというのです。
このような奇瑞あるいは祟りの話は、磐座や石神などを築城用の石材として割った時、石の神に祟られて、石工が死んだり怪我をしたという話に通じます。
鐘自体が神聖視されているわけですね。

  ★

さて、焼山寺まではるばる登って来た目的は、お寺ではなく、実は別にありました。
山中にあるはずの、竜王窟という巨大な岩屋を訪ねたかったのです。

夏に行って、社務所で場所を尋ねると「今頃は草が繁って分かりにくいから、秋の方がいいよ」と言われました。しばらく探したものの、薄気味悪い巨岩地帯はありましたが、めざす岩屋は発見できませんでした。

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そして結局は、あきらめて帰ることに・・・(>_<)
そしてこの秋、地図を詳しく調べて、再度チャレンジしました。

焼山寺への狭い車道を途中で外れ、うっそうとした樹林を縫う林道を進み、目印の小さな標識を見つけて登ります。
すると、目指していた巨大な岩壁が現れました。


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そこには、想像していたよりはるかに巨大な、白い岩がそそり立っていたのです。

続く


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コメント

竜王窟は・・・

サザナミ様、今度は焼山寺さんの竜王窟で吃驚です。またまたどこで見つけられたのでしょうか?竜王窟は、お遍路さんにしても、地元民でも知らない人が殆んどだと思います。
私が竜王窟を知ったのは、地元新聞に紹介されていたからで、もしそれが無かったらここにサザナミ様が紹介して下さるまで多分知らないままでした。
焼山寺には奥の院があって、そこへの参道(山道)に
お大師様が火を噴く大蛇を封じた伝説のある大岩があります。個人的にはそこが信仰の始まりかと思っていますが、竜王窟も捨てがたいです。初めて見たときは大感動でした。
ちなみに奥の院の建物は、尾根の切れる頂上にあり、見晴らしは今一ですが、剣山前衛の砥石権現山や雲早山を身近に見られます。小さい蟻の戸渡りがあるので、ちょっとどきどきします。

明らかに磐座信仰が元になっただろう点では、男根が屹立する姿で有名な徳島市多家良町の立岩神社から山に入っていった先にある中津峰山の如意輪寺も似ているかなと思っています。ついでに、如意輪寺から中津峰山頂へ登っていく登山道は荒れていますが、山中に子どもの背ほどの岩がぽこぽこ出ている様は、いつか登った大和の三輪山みたいだと感じました。山頂には不思議な天津(あまつ)神社が石積みに囲まれて鎮座しています。(直下までクルマでも上がれます)

阿波・徳島シリーズ、知らないことを色々御教示下さって、感謝しております。楽しみに続編を待っております。

Re: 竜王窟は・・・

鯨 様

何としても竜王窟は行きたかったので、とりあえず記事にできてよかったです。
阿波には、まだまだすごい場所があるのですね。県外の素人でも、なんとか到達できるところは行ったかなという感じです。もうあとは道路際にある、普通っぽいネタ二つ三つしか残っていませんが、またいろいろ教えていただけたら幸いです。(次回は阿波を離れますが。)

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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