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伊勢神宮と出雲大社、そして宇佐神宮の解かれざる謎とは?

突然ですが、例えば「パナソニックという企業についてまとめよ」、という課題があった場合、「原点」である創業者の松下幸之助さんを抜きに語ることはできません。


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(ウイキペディアより)

幸之助さんは尋常小学校を4年で中退し、丁稚奉公先の五代自転車でサントリーを創業した寿屋の鳥井信治郎さんと出会い、経営について学んだそうです。
ちなみに「サントリーという企業についてまとめよ」、という課題であれば、「サントリー」の「トリー」部分は、創業者の苗字の「鳥居」であるというのが、「原点」として不可欠でしょう。(「鳥居さん」を逆にしたのだという情報はフェイクだとか。)

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では、ここからが本題です。
日本の神社における「原点」は何なのでしょう?

司馬遼太郎さんは、私たちが普段「これこそ日本の伝統信仰だ」と思い込んでいる現在の神社信仰様式、つまり神様の名前やご利益や参拝方法、さらには神社関係団体のありようなどは、「民俗的な古神道とは縁がな」く、そしてそれらは「明治国家が発明した信仰の様式」だと断じています。

そういえば、有名なお社にも、その隠された「原点」かと思われる、不思議で謎めいたものが実在します。
たとえば伊勢神宮


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そこには、「秘中の秘」であり、語られることのない心御柱がありました。


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あるいは、内宮正殿後方の、巨大な磐座。


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外宮境内の山上には、巨大な石室。


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これらの意味は、伊勢神宮ホームページには書かれていません。

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これは、出雲大社


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旧社殿(推定)です。


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維持管理が難しい、こんな高層建築がなぜ必要であったのか、その本当の理由は不明です。そもそも、こんな高層建築が実際に存在したとは、思われていなかったのですから。

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猿田彦を祀る椿大神社では、夏至日没線上に社殿や山頂が位置しますが、その原点とも言うべき巨大磐座。


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(猿田彦大本宮物語より)


これが人工的なモノなのか、天孫降臨神話とどうつながるのか、明確にはわかっていません。

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あるいは、諏訪大社の御柱。


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諏訪大社の起源も御柱祭の起源も、あまりに古くて霧の中。
研究者の中には、縄文の柱立てまつりに源流を求める説があるなど、縄文時代と関わるのではと考えている方も多いようです。

これらのように、祭神やご利益は明らかであっても、その「原点」というのは、実は霧の中というお社が多いと思います。

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さて、全国の神社数は約8万8千社と言われていますが、稲荷神社八幡神社でその半数を超えるようです。中野幡能さんの『八幡信仰の研究』では、全国十万社の神社のうち、四万余社が八幡宮またはそれに関わるお社だとされます(稲荷神社が一位という数え方もあります)。
つまり八幡神社は、日本人にもっとも親しまれているお社だと思うのですが、総本社は大分県宇佐市の宇佐神宮


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本殿の横には、宇佐神宮奥宮 大元神社遥拝所がありました。


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「発祥の地」とされるこの山が、宇佐神宮の「原点」だということになります。禁足地には磐座があることが知られています。

ところが、宇佐神宮の信仰はかなり重層的で、「原点」はそれだけではありませんでした。
宇佐に関わる「聖地」は、まだまだ隠れていたのです。複雑怪奇!


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当たり前のように思われている「八幡さん」の謎めいた原点を、次回改めて紹介します。

(つづく)

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コメント

No title

こんにちは。
司馬遼太郎さんのお話が書かれている書籍の名前を教えて頂けませんでしょうか。
私もそう思っておりますので。

Re: No title

春仁様

直接の文言は、『街道をゆく13 壱岐・対馬の道』朝日文庫版のP.9に書かれています。内容的には、この本だけでなく、『この国のかたち 五』の「神道」の項目とかを参考にしています。
実は恥ずかしながら、それほど司馬遼太郎の本は読んでないので、知ってるのはそれくらいです(^^♪

No title

ご丁寧にありがとうございます。
読んでみます。

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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