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洲本城と八王子神社

これは、淡路島の洲本城です。


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(ウィキペディア 663highland)


今回の記事は、この模擬天守閣の下方にひっそりと鎮座し、隠れパワースポットともいわれる八王子神社の話題です。

ひと気のない、こんな寂しい参道を進みます。


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明らかに、巨石信仰ですね。


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この周囲も巨石累々たる様相です。


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ご神体と思える巨岩は、隙間があって背後が見えています。積み上げられた巨石群なのでしょうか。


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地元では、蛇神を祀るとされています。

  ☆

先日記事にした苗木城も、巨石累々たる山城でした。


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そして、やはり頂上の下方には、龍神を祀る巨石群がありました。
同じパターンですね。


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どういうわけか、中世の山城は、信仰のある神体山に築かれることが多いのです。

例えば、亀岡市の出雲大神宮は元出雲とも言われ、日本最古級のお社の一つです。


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背後の神体山は「御影山」で、奥津磐座たる頂上の屏風岩は、知られざる聖地。もちろん登ることはできません。
ところがこの山頂には山城があり、現在も曲輪や堀切が残存しているそうです。
かつて明智光秀が進軍の際、国衆がここで防戦したと伝えられています。

つまりここでもまた、聖なる神体山と山城が重なっているのです。
では、神体山と中世山城が重なるのは偶然なのでしょうか?

  ☆

日本の古代文化、民俗文化の中で、謎めいたままひっそり存在する信仰のひとつが、「神籠石(こうご石)」です。
これを研究する人は、現在では多分ごくわずかだと思います。


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(御所ヶ谷神籠石・ウィキペディア Tastさん)


神籠石の性格については、かつて霊域説城郭説との論争が展開されました。
一時期は城郭説、つまり古代山城の列石とする説が有力になりましたが、現在ではウィキペディアに、こう書かれています。

神籠石は、当て字で皮籠石・交合石・皇后石などとも書き、「こうご」の本来の意味は分かっていない。本来高良大社の参道脇にある「馬蹄石」など、神の依り代となる岩石のことを指す名称であったが、近くにある列石(高良山では「八葉石塁」「八葉の石畳」と呼ばれていた)と混同して学会に報告されたため、列石遺構の方にこの名が付けられた。その後、他の類似した石積み遺構にも神籠石の名を冠するようになったが、命名の経緯からすれば明らかな誤りである。

そもそも、言葉の定義すら明確ではなかったのです。もちろん、単純な二者択一にはふさわしくないというわけですね。

沖縄の「グスク論争」の結論も同様です。

私としては、そもそも霊域説と城郭説のどちらか一方に決めようとするのが、根本的な誤りだと思っています。
例えば新車を買うとき、交通安全のために
①安全装備の充実した車を買う
②交通安全のご利益で有名な神社仏閣でお祓いを受け、お守りステッカーを貼る。

のどちらかひとつを選べと言われたら・・・

「なんで片方?、物理的な安全と精神的な安心のどっちも必要だよ」と思う人が多いと思います。
近世以前には、実生活において宗教やおまじないや祈祷などの占める割合が高いのですから、どのような行為であれ、信仰との関係があったはず。

神体山に降臨する神仏の力を借りて戦うというような、戦いと信仰を一体のものとする仮説が必要かもしれません。

いずれにしろ、山城と巨石信仰との関係にも、まだまだ知られざる歴史があるように思います。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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