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イザナギ神と巨石ライン

不思議な事実があります。
淡路島を代表する・・・・というより、日本を代表するレベルの巨大な立石が、直線上に並んでいます。
しかも、イザナギ・イザナミと関係が深い所ばかり・・・




ピンク色のポイントは、前回の記事でクローズアップした、沼島の上立神岩です。


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イザナギとイザナミの2柱の神がオノゴロ島に降り立ち、イザナギが左から、イザナミが右から天の御柱(あめのみはしら)を回って婚姻を行いますが、この上立神岩が天の御柱のモデルであるといわれています。


次に黄色ポイントは、天の岩戸に姿を隠した天照大神を祀る先山の岩戸神社です。
先山」という名称は、イザナギとイザナミの二柱の神が、最初につくった山であることから名付けられたとされます。
岩戸神社は、先山頂上の千光寺から少し降りた斜面に鎮座していました。


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最後に紫色は、岩上神社の神籬石(ひもろぎいし)です。
高さ約12メートル、周囲約16メートルで、古くから神聖視されてきました。


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ここから北北東2.5㎞、北への延長線からわずかに外れた場所に、伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)が鎮座しています。式内名神大社で淡路国一宮、皇室とも関係が深い、イザナギ・イザナミ信仰の中心ともいえる重要なお社です。

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境内には、神社の位置関係が極めて重要なものであることが、この石板に記されています。


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私は、岩上神社と神籬石と伊弉諾神宮は何らかの関係があると思っていますが、いずれにせよ両社がすぐ近くにある事は事実です。

というわけで、日本を代表するレベルの巨大な立石が、イザナギ・イザナミ信仰とも絡んで直線上に並んでいることは、単なる偶然でしょうか。
上立神岩と岩戸神社は地質学的な説明が可能だと思いますが、その延長線上に岩上神社の神籬石を立てた可能性があると私は考えています。

ちなみにこれは、ヨーロッパのメンヒルです。


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日本では、例えば生名島のメンヒル。


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大洲のメンヒル。


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大分の京石。


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  ☆

さて、今回の新たな発見は、このラインを下(南)へと延長すると、徳島県阿南市の伊島に至るという事実です。(青色ポイント)
伊島は、蒲生田岬の東海上約6キロメートルの紀伊水道に浮かぶ周囲9.5キロメートルの島です。人口は約160人。


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(ウィキペディアより)


荒々しい絶壁などがある離島ですが、この島には日本で唯一「奥津三神」を祀る神社だともいわれる當所神社が鎮座。
「奥津三神」とは、『古事記』においてイザナギ神が黄泉国から戻って禊祓をした時、左手首に身に付けた手纏(たまき)から生まれた、
奥疎神(おきざかるのかみ)
奥津那芸佐毘古(おきつなぎさびこのかみ)
奥津甲斐羅神(おきつかいべらのかみ)

の三神です。

稲荷や八幡などの一般的なお社ならともかく、この三神を祀る神社は日本全国ここだけというならば、この伊島独自の信仰が『古事記』に取り入れられた可能性すらあります。

少なくとも、上立神岩や先山の岩戸神社が、イザナギ・イザナミ信仰と関わる神社である以上、伊島の「奥津三神」がイザナギから生まれたという伝承を持つことは、単なる偶然とは思えません。

さらに伊島に伝承されている観海流と呼ばれる古式泳法は、三重・伊勢湾を本拠として発祥した日本泳法の由緒正しき流派の名前なのだそうです。これが徳島県の伊島と伊勢に共通している意味は何か?

いずれにしろ、岩上神社の神籬石・先山の岩戸神社・沼島の上立神岩と続く線上に、この伊島がある事は、日本神話に置いて重要な意味を持つことかもしれません。
ウィキペディアに神話学の第一人者と記される松前健先生は、イザナギ・イザナミ信仰はもともと淡路島周辺の海人が奉じたものだとされています。もちろん伊島海人も含まれるでしょう。

多分伊島にも、知られざる何かがひっそりと存在するのではないか・・・そんな予感がしてなりません。


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(阿波ナビサイトさまより)


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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