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岩上神社の「神籠石」・日本における巨石信仰の代表格

これは、兵庫県淡路市一宮町の岩上神社


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背後に見える累々たる巨石群は、どことなくまとまり感、統一感がただよい、タダモノではない不思議な雰囲気が漂います、

そして、頂上部分の異様な巨石は「神籠石(ひもろぎいし)」です。


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神社境内に祀られる巨石としては、文句なしに全国で一二を争う規模でしょう。

 ☆

神籠石(ひもろぎいし)という名前についての疑義を、かつて記事にしました。

実は、「神籠」は、「ひもろぎ」とは読めません
「ひもろぎ」なら「神籬」であり、「神籠」とは似て非なるモノなのです。

さらに神籬(ひもろぎ)とは、神霊が憑依している山や森や老木などの周囲に常磐木を植え、玉垣を結んで神座としたものです。
基本的に岩ではありません。


ではそもそも、「神籠」とは何と読み、何の意味なのでしょう?
「神籠」という言葉をネットで検索すると、「神籠石」でたくさん出ます。
その意味はこうです。

神籠石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

神籠石は、当て字で皮籠石・交合石・皇后石などとも書き、「こうご」の本来の意味は分かっていない。本来高良大社の参道脇にある「馬蹄石」など、神の依り代となる岩石のことを指す名称であったが、近くにある列石(高良山では「八葉石塁」「八葉の石畳」と呼ばれていた)と混同して学会に報告されたため、列石遺構の方にこの名が付けられた[1]。その後、他の類似した石積み遺構にも神籠石の名を冠するようになったが、命名の経緯からすれば明らかな誤りである。



いずれにしろ、この巨大な立て石は、「こうごいし」と読むべきであり、それはまた、未だに意味不明な「神籠石(こうごいし)」のなかまだという事になります。

  ☆

以前にも紹介しましたが、柳田国男の『日本の祭』の中に、「祭から祭礼へ」という項があります。
各地の祭礼風景に大きな幟(のぼり)が立っていることに関して、こう述べられています。

祭場の標識に竿を建てるというだけは、ほとんど最初からの約束といっても誤りはない。ひとり日本のみならず、いやしくも神が上空から降りたまうと信じていた民族ならば、皆これを立てたであろう。すなわち上空を行くものの、これが一つの目じるしだったからである。

神社の祭礼で大きな幟(のぼり)が立つのは、上空を行く神に対する、一つの目じるしだったというのです。
本来日本の神は、神社の本殿に定住せず、時を定めて寄り来る存在でした。その神聖な目じるしなのですね。

ならば、山頂に立つ巨大な立石の持つ意味も、おのずと明らかになります。

これは、番田の立石


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これなども、余分な部分を打ち欠いて、堂々とした立石に人為的なーに仕上げたのではと私は想像しています。

ひょっとすると、屋久島の巨石山岳信仰にも・・・。


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頂上巨石を奥津磐座とすれば、辺津磐座に該当する人工的な立石もあります。


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ひょっとするとこれらの岩は、ヨーロッパのストーンヘンジやメンヒルやドルメンの要素と、日本的巨石・磐座文化の要素が絡み合った古い信仰かもしれませんね。

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コメント

磁気の異常

いつも楽しい記事をありがとうございます。
ここは本当に大きい磐座で、写真を撮ろうとしたとき、かなり引かないと画角が外れてしまいます。思ったよりも巨大なんですね。
それはそうと、この磐座の横にいると、磁石が定まらないところがあります。何でか判りませんが、面白い現象に興奮した記憶があります。一緒にいた嫁はんはシラケていましたが。ひょっとすると安全のために鉄製の鎖を埋設して岩を止めているとか??実態はよく判りません。

Re: 磁気の異常

鯨様

そうか、例の立石も磁気異常があったのですね。京都の平野神社には、磁石が吸い付く不思議な石「すえひろがね」があり、パワースポットとして人気があるようです。まあ石に鉄分があれば、磁石が正確に南北を指さないことはあると思います。
たしか亀岡の出雲大神宮の山中磐座でも、磁石が狂う現象が確認できました。そういう石は特別の霊力があると信じられていたのでしょうか。

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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