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前代未聞の白い磐座(春日大社)と物部の東西ライン

これは、大阪府東大阪市東石切町に鎮座する「石切さん」、つまり石切剣箭神社です。
饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、その御子神である可美真手命(うましまでのみこと)を祀る、物部系の有名なお社ですね。


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ここから真東、山の中腹にあるのが上ノ宮です。


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本殿は石切剣箭神社の旧本殿を移したものだとか。

境内を歩きます。


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石切登美霊社。


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御滝。


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婦道神社。


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さて、石切さんの本社と上ノ宮は、見事に東西に並んでいます。
この東西線は単なる偶然なのか、それとも何か意味があるのでしょうか?

「太陽の道」ではありませんが、ひょっとしてさらに真東へこの線を延ばせば、何か重要なお社が乗ってこないか?
単なる思い付きですが、ちょっと地図で探してみました。

するとあったのです。
驚くべきことに、なんと春日大社がジャスト延長線上にあるのです。
さらにその奥には標高283m、神体山の御蓋山(三笠山・みかさやま)。


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(若草山から見る御蓋山)


中臣氏・藤原氏の氏神を祀る春日大社は、主祭神の武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使としています。
「奈良=鹿」というイメージの原点ですね。


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数年前、それまで春日大社の神職しか拝礼できなかった白い磐座が、初めて一般公開されて話題になりました。
なんと後殿への参入が許されたのは140年ぶりで、しかも本殿創建に関わる謎めいた白い磐座が初公開されるとあって、かなりの反響を呼びました。


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特別公開によって、謎の白い磐座は水谷神社とほぼ同じ様式であることが判明しました。
本殿下の磐座は撮影不可なので、写真は水谷神社の磐座です。


この磐座には二つの特徴的な謎があります。

【1】表面が白い漆喰で塗り固められている
同様の磐座は、日本で春日大社床下と摂社の水谷神社床下のみという、極めて珍しいものです。

【2】一切の記録がない
春日大社に伝わる文書に一切記載がなく、「春日権現験記」などの絵画資料においても確認ができません。

この磐座については、以前にも記事にしました。本日は未掲載の写真をもとに詳しく見て頂きます。


さて、この白い磐座を見て「腰が抜けるほど仰天した」という、京都大学 こころの未来研究センター教授・鎌田東二さんは、この白漆喰磐座を「国家守護の願いと霊力の象徴」と解釈されました。


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(徳島新聞「春日大社と国宝本殿特別公開」より)


しかし、鎌田東二説に私は疑問を抱きます。
普通、磐座の岩は自然石です。春日大社境内にも磐座や石神類はいくつもありますが、それぞれ自然石が祀られます。


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しかも一般的に磐座と社殿が接する場合、社殿の一部を切り取って磐座優先にするのが原則です。
ところが水谷神社の場合、横から見ればわざわざ柱で踏みつけていることがわかります。


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磐座は自然石のあるがままが原則なのに、白く塗りこめ、しかも柱で踏みつけるとは・・・。
私自身、日本各地の磐座を何百か所も見ていますが、これは異常としかいいようがありません。

この水谷神社では、ご神木の説明はあります。


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しかし、社殿下の白い磐座についての説明は全くありません。無視なのです。

次に、下の地図をご覧ください。
物部系の石切神社と藤原系の春日大社が東西に並び、同じく物部系の石上神宮と春日大社が南北に並びます。




オレンジ・・・石切神社
黄緑・・・・・石切上宮
紫色・・・・・春日大社
黄色・・・・・石上神宮
(ピンク・・・大神神社)

いったいこれは何を意味しているのでしょうか?


つづく


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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