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古代飛鳥の不思議なモノ

日本の歴史の中で、ある意味ふるさとのような飛鳥。


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しかしここは、意外にも日本的でない不思議なモノ、奇怪なモノに満ちていました。
今回はそれをまとめてみます。

  ☆

まずは、奈良の明日香村にある甘樫坐神社(あまかしにますじんじゃ)の立石。


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私はこれを見た時、ヨーロッパによくあるメンヒルの一種だと思いました。
神社ができるはるか以前から、一種の巨石文化としてここに立てられていたのかもしれません。


次は、岡寺の裏山にある「岡の立石」です。


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こんな奇妙な石を、誰が何のために立てたのでしょう。
およそ日本の伝統的石文化から外れているように思います。

そもそもこんな奇妙な質感の石がどこにあったのかと不思議に思うのですが、神話に名高い天の香具山の『御厨子神社』には、少し似たこんな磐座がありました。


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意味不明といえば、酒船石はその代表格。


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説明板によると、この丘は斉明天皇が造らせた人造の丘だというのですから驚きます。

斉明天皇はミニピラミッドでも作るつもりだったのでしょうか?


さらに、益田の岩船も奇妙な巨石です。


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この岩は、橿原ニュータウン内、白橿南小学校の西の丘陵斜面にあり、東西約11メートル、南北約8メートル、北側の高さ約4.7メートルという巨大なものです。


下は、吉備姫王墓の中に置かれた不気味な4体の石像で、猿石と呼ばれています。


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猿石と呼ばれていますが猿ではなく、正体不明の石像です。

では参考までに、インドネシアの石造物をご覧ください。


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(PagarAlam Beauty of south Sumatra)

インドネシア文化宮のブログには、こう書かれています。

東部インドネシアの島々では、現在も巨石文化の信仰が続いています。多くの場合、祖先崇拝と関係しています。(中略)そのほかに、太陽崇拝信仰とかんけいするものも一部あります。(中略)巨石記念物の多くには、人間や動物、植物、太陽や星などが装飾的に浮き彫りされており、それらの意匠はすべて、それぞれの社会で意味をもっています。人間の顔は、邪悪なものをそこで阻止する象徴です。また、そこに葬られた社会の長、つまり王にあたる人物の勇敢さや博識さを象徴するものとして、ワニなどの動物が描かれることがあります。さまざまな象徴が描かれることが、インドネシアにおける巨石文化のひとつの特徴です。

猿石と呼ばれるものの正体は、来日したインドネシア系の人々による、一種の魔よけのシンボルとして作られたのではないかと思います。つまり、朝鮮半島や中国、さらにイラン等から来た人以外に、南からインドネシア文化を携えた人たちも来日していたのでしょう。

同志社大文学部教授であった小川光暘氏は、『黒潮に乗ってきた古代文化 石造遺物の謎を追って(NHKブックス) 』の中で、バリ島のマッシブ彫刻と猿石との関係に言及されています。


さてこのように、飛鳥の石造物に用途不明なものが多い理由は、外来文化の影響なのだと思っています。
結局飛鳥とは、私たちが想像するよりはるかに国際的で、異国文化が交錯する、古代のグローバルな都市だったのでしょうね。


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コメント

あすか良いとこ一度はおいで

いつも楽しい記事をありがとうございます。興味深く拝見させていただいております。

昔々に松本清張先生が酒船石は拝火教の神殿があった跡だとか主張されて大きな話題になりましたけど、その仮説はすっかり消えてしまったような。
以前放映されたブラタモリで、斉明天皇が作らせた運河などの大土木施設と酒船石の関係について語っていましたが、
ameblo.jp/elephant-dogfight/entry-12590652574.html
酒船石が水量を調節するための装置であった・・・
ameblo.jp/reki-sanpo/entry-12645793068.html
なんて発展してくると、古代人の叡知に驚きます。
背景はどうであれ、民間伝承で石が信仰の対象になっているのを見ると何だかほんわかしてきます。
www2.nhk.or.jp/archives/michi/cgi/detail.cgi?dasID=D0004990712_00000

閑話休題。大阪の疫病禍は大変なことになってきました。
いつになったら遊びに行けるのやら・・・。さざなみ様もどうぞお身体を大切になさって下さい。

Re: あすか良いとこ一度はおいで

飛鳥は日本的でいて、実はインターナショナルな文化であったことは間違いないと思います。
日本とは何か、伝統とは何かについて考えるにはいい素材のように感じています。
ブラタモリの飛鳥、実は我が家で録画していました(^^♪

それにしても遠出ができないので、リサイクル記事のパワーアップ編?でなんとかやりくりしています。
このさきどうなるのやら、真剣に不安になってきましたね(>_<)

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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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