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大魔神と垂水山古墳と神の木神社・知られざる京都案内

京福嵐山本線(嵐電)「帷子(かたびら)ノ辻」駅から続く大映通り商店街。


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よく見ると、道路が映画のフイルムになっています(^^)/

ここに、こんな案内板がありました。


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やりたい放題の悪徳代官などが、巨大な大魔神にコテンパンにされる大魔神シリーズの映画ですね。
少し先の、スーパーの前に大魔神様がおられました。


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映画上の大魔神に比べると中途半端な大きさですが、それでも迫力十分です。
ただ、制作した映画会社の大映は、角川映画会社を経てKADOKAWAに吸収されているようです。

黒澤明監督の名作『羅生門』が撮影されたのはこの地の大映撮影所でした。
かつてこの大映通りには、撮影の合間に買い物や食事をする俳優さんがよくみられたようです。

  ☆

さて、帷子ノ辻駅に戻ると、反対側に高木が茂る丘が見えます。


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これは垂水山古墳なのです。


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前方部を東方に向ける前方後円形で、墳丘長は70m前後。
前方部が極端に広がる形状で、墳丘くびれ部の南側に造出を有しています。

丘の上なのに、しっかりとした濠がありました。


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宮内庁により「高畠墓(たかばたけのはか)」として、第50代桓武天皇皇子の仲野親王の墓とされています。


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しかし、考古学的には古墳時代後期の6世紀頃の築造と推定されるため、親王と年代が異なります。
では一体、誰の墓なのでしょう?

ヒントはこの古墳のようです。
垂水山古墳の真南に位置する、京都府最大規模の横穴式石室が露出する蛇塚古墳


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どうもこれらは嵯峨野一帯を開発した、渡来系氏族の秦氏に関係があるようです。
桓武天皇の母親は渡来系の高野新笠ですから、秦氏の力を借りて平安京の基礎を作ったわけですね。

  ☆

帷子ノ辻駅から線路沿いに嵐山方面へ向かうと、有栖川駅の手前にこんなお社がありました。


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神ノ木神社です。
神ノ木弁財天あるいは神ノ木龍神とも呼ばれるお社です。
しかし、神の木という名前の由来となったはずの、大きなご神木はありません。


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読みにくい由来書きには、こんなことが記されています。

去る事三百余年の昔、葛野郡城州生田村の庄屋 海老名庄左衛門が当時比叡山の無動寺の管長より霊験灼カナル木像を授けられ家宝となし神棚に祭祀なし、日々拝礼の誠を尽くす。
次代庄左衛門或日弁財天が夢枕に立たれたお姿に目が覚めて神棚の拝み見れば御像の御指が三本折れ損なわれて居り不思議と思い近くの御寺で祓い清めたる後御性念を祓いて貰うべく嵯峨の徳林寺法主に依頼の上中京三条辺りの仏師に修復の依頼するも、余りにも御像の霊験灼かな様子に断られ持ち帰り、今度は太本山天龍寺管長に懇願し御性念を祓っていただき、元の仏師に再び修復を依頼し快く修復された。御像を我が家の神棚の元の位置に祀ったが其ノ後神ノ木に遷座シタキとの夢の告げあり同村の安井仙之助氏の尽力により地主北村利一郎氏のこの私地寄贈により明治二貮年秋 神ノ木弁財天と称し祭祀するところと成る。
  昭和45年秋 神ノ木弁財天会
    海老名庄左衛門 子孫 海老名正次郎



ここには目立つご神木がたしかにあったのですが、2017年10月23日の台風21号によってご神木の1本が線路側へ倒れ、嵐電が一時運行停止となりました。
今では木の株だけが残されています。


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ありし日のご神木の、色あせた写真が飾ってあります。


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弁財天と竜神とご神木。なにやら謎めいた組み合わせですね。
ささやかな規模のお社ですが、平安京以前の京都の民衆の信仰が残っているのかもしれません。

なお、この前にある踏み切りは、あまりに狭くて自転車が通るのも難しいほどです。


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嵐電の線路ができる前からある、古い小径なのでしょう。
かつては、神の木神社への参道だったかもしれません。

  ☆

さて、すぐ近くの嵐電有栖川駅のホームには、こんな案内写真がありました。


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驚きました、これは三条通りに面した「斎宮神社」です。
まさか、京都嵯峨野に伊勢神宮の斎宮があったとは??
ここは有栖川のすぐ近くですから、禊の場としたのでしょうか。

こちらはまた後日。


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コメント

No title

 おはようございます。あの古墳はさすがにねぇ・・・。まったく年代合ってないんですが、宮内庁は説明できないでしょうね。
 神ノ木龍神さまの画像に、何気に嵐電エヴァ号が入ってるあたり、さすがです。(笑)

Re: No title

一時期このあたりに住んでいたので、ネタを兼ねて久しぶりに歩きました。
帷子ノ辻ジャスコは無くなっても、古墳だけは昔のままだったので、なんだかほっとしました(^_-)

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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