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山口大神宮から推理する伊勢神宮の実像

事件のカギとなる重要書類の原本が廃棄され、政権の意向や官僚の忖度で大きく修正された文書しか残っていない・・・
これでは真相解明は困難です。

しかし、原本の大事な部分を事前にコピーした文書が存在したとしたら・・・

  ☆

大内 義興(おおうち よしおき)は、室町時代後期から戦国時代にかけての周防(山口)の戦国大名です。


250px-Yoshioki_Ouchis_statue[1]
  (ウィキペディアより)

義興は京の都に滞在中の永正11年(1514)に伊勢の皇太神宮に参拝します。
この参拝については予め有職故実家の伊勢貞陸に作法慣例をたずね、その指示に従って周到な用意をしたという厳粛なものだったようです。

そして伊勢神宮に感銘を受けた義興は、これを山口に勧請しようと決意します。そしてわざわざ天皇の勅許を得て、永正17年6月29日に遷宮を成し遂げました。


ウィキ山口


下の境内図をご覧ください。


annaizu[1]


内宮・荒祭宮・外宮・多賀宮などがきちんと鎮座。

そして荒祭宮については、ホームページに
「荒御魂 瀬織津姫命」
とはっきり書かれています。

それに加えて、昨日コメントをいただいたきんごろう様によると、
《山口大神宮の別宮の祭神につきまして私も気になっていましたので、社務所で神職の人に確認しましたことがあります。すると「荒御魂=瀬織津姫」と断言されました。》
とのこと。大変貴重な情報ありがとうございました。

伊勢皇太神宮から直接御分霊を受けて創建されたのは、明治以前では日本で唯一のお社でした。
しかも山口大神宮では、伊勢神宮と同様の20年に一度の式年遷宮も行われていました。

また大内義興は、室町幕府の管領代となって将軍の後見人となり、周防・長門・石見・安芸・筑前・豊前・山城の7ヶ国の守護職を兼ねた重要人物です。和歌や連歌にもくわしい文化人でもありました。

これらの事から考えると、山口大神宮は当時の伊勢神宮の主要部分をかなり忠実に再現・コピーしたと考えられます。


さらに、瀬織津姫について詳しく探求しておられる「鬼と仏の国東半島めぐり」ブログ様の2017.03.25の記事にも、山口大神宮のことが詳しく書かれています。
そして、「境内神社の記載から1520年当時、境内神社の荒祭宮で天照大神荒御魂が瀬織津姫神と認識されていました」と明確に述べておられました。

このように、瀬織津姫を冷静かつ学究的に調べておられる方々がそれぞれ同じ結論を導かれています。
規模は違えど、伊勢神宮をそのまま移設したような山口大神宮で瀬織津姫なだったのならば、500年前の伊勢神宮でも瀬織津姫であった可能性が極めて高いわけです。


下は、福岡県の神社を中心に、しっとりと美しい写真を多数載せておられる「福岡の杜」ブログ様からお借りした、山口大神宮の内宮と古殿地の写真です。


福岡杜


福岡旧地


ついでに、鷺舞という神事が終わると、この上に鷺の頭や羽根を置いていたという鷺岩(さぎいわ)。


yamaguchi7-1024x572[1]


いずれにしろ、本家である伊勢神宮の荒祭宮の祭神は、やはり瀬織津姫命だったはずです。
やはり後世何らかの理由で封印されたのでしょう。

  ☆

ところでもうひとつ、重要な発見がありました。

山口大神宮には、「岩戸社」があったのです。

先ほどの「鬼と仏の国東半島めぐり」ブログ様の記事には、こんなことも書かれていました。

《社殿の後方には鴻の嶺に岩戸社がありますが、当日は行けませんでした。パンプレットには「神話の天の岩戸に由来し、大きな岩窟の中に天照大御神を祀り、入り口に手力男命が祀られている」と書かれています。》

山口大神宮の境内図を見ると、確かに「岩戸社」があります。
岩戸社が、伊勢外宮における高倉山古墳(別名は天の岩戸古墳)と同じポジションであることは確実でしょう。


IMG_1637.jpg


IMG_1636.jpg
(斎宮と古代国家より)


天の岩戸を名乗るお社はたくさんあります。


20190502195736f30[1]


しかしここは天照大神を祀る伊勢神宮。しかも窮屈な洞窟やすき間ではなく、壮大な神話にふさわしい巨大な石室なのです。

ひょっとすると、日本神話における「天の岩戸」とは、高倉山古墳がモデルだったのでしょうか?


つづく
(引用させていただいた皆様に感謝申し上げます)


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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