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伊勢内宮の謎をあれこれ推理してみました!

伊勢皇大神宮(内宮)の正宮です。


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ここで礼拝すると、その背後に位置する荒祭宮を礼拝することになり・・・・


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さらにその背後の延長線上にある、謎の磐座を同時に礼拝していることになる・・・

一部の研究者から、そうささやかれるのが、この巨石です。


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正宮周辺にある小さな磐座に比べると、圧倒的な存在感です。

位置関係を整理すると、南から北へ

島路川(五十鈴川)⇒ 御贄調舎の磐座 ⇒ 正宮 ⇒ 荒祭宮 ⇒ 磐座

という順に並んでいます。おそらく、知られざる深い意味があるのでしょう。

ただしより厳密にいえば、現正宮の真北が荒祭宮で、隣接する旧殿地(7世紀建立の場所)の真北が磐座という位置です。
ひょっとすると、初期の伊勢神宮には荒祭宮がなく、真北に磐座を望む位置だったかもしれません。

現在はその視界を遮るように神宮司庁の建物があるため、確認はできません。
(下の写真の奥には、大きな建物や駐車場があります)


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しかし、正宮の立地が推定標高25mで、磐座が推定35m。
国土地理院の地形図では30mの等高線がこの付近に複雑に入り込んでいるため、正宮から見えたかどうかは微妙なところです。大きな神籬を立てるとか、切り出した木材を立てるとかした場合には正宮から見える事は確かだと思います。ただし、背の高い樹木がなかったとしての話です。

  ☆

正宮には心御柱の存在が知られますが、信州の諏訪大社は巨大な御柱が有名です。
しかし『諏訪上社物忌令之事』によると「上社の社壇」には「石の御座」があると記されます。この磐座が「硯石(すずりいし)」です。(異説有)


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木の柱が特徴的なお社でも、本殿または拝殿からやや高い位置に大きな磐座がある事は、かなり伝統的な様式かもしれません。
ここでもまた、硯石が東西宝殿の中央、四脚門中央、下段の天滴舎を通して一直線に並んでいます。

ただし、伊勢正宮背後の謎めいた巨石に関しては、「いくら大きくても、しめ縄がないのだから磐座とは言えない」という意見もあるかと思います。しかし、伊勢神宮境内の磐座・石神類に、元々しめ縄はありません。
並みの神社とは違うのです。

さらに、伊勢神宮の公式マップに載っていないこの巨石が磐座だという証拠はほかにもあります。

  ☆

この巨石群の上には、意外なことにこんな広場があります。
通常の参拝では絶対に気づかない場所です。


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この奥にある岩が、先ほどの巨石群の最上部に当たります。


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この広場は、式年遷宮の最初の祭りである山口祭が行われる祭場でした。
遷宮の御用材を伐る山の神を祭り、伐採と搬出の安全を祈る祭りとされ、一般には非公開。
ちなみに先ほどの諏訪大社の御柱祭にも、注連掛山口祭があるそうです。

山口祭とは、山の入り口から、木の持ち主である山奥の神様を祀るのでしょうね。
大和によくある、「○○山口神社」にも、磐座はたくさんありました。

例えば夜支布山口神社境内社の立盤神社。


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このほか、都祁山口神社・忍坂山口坐神社・大坂山口神社などにも磐座があるようです。磐座率は高いようですね。
山口の祭りには、磐座が必要だったのでしょうか。

  ☆

さて、「○○山口神社」に磐座がある事例をネットで検索していたら、「山口大神宮」というお社が出てきました。
何だろうこれ、古い磐座でもあるのかなと思って見たら、山口県山口市の繁華街にあるお社でした。

なんやねん、山口県の山口なら関係ないわ、などと無視しようとしたら、実はきわめて重要なお社でした。
西の伊勢」と呼ばれる古い由緒があったのです。

16世紀に天皇の勅許をえて正式に分霊されたお社で、内宮・外宮・荒祭宮・多賀宮に遷宮と、かなり正確なコピーがされたようでした。政権中央の思惑や忖度で変化していった本家の伊勢神宮とちがって、16世紀の伊勢神宮がほぼそのままここにあると考える事もできます。
そしてそこには、驚くべきことに瀬織津姫も岩戸社も存在していました。つまりこの山口神社から、逆に古い伊勢神宮の様子を知る事ができるようなのです。

そこから見えてくる、伊勢神宮の意外な姿とは?


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(伊勢内宮・荒祭宮の近くにある神秘的な池)


つづく

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コメント

荒御魂と瀬織津姫

山口大神宮の別宮の祭神につきまして私も気になっていましたので、社務所で神職の人に確認しましたことがあります。すると「荒御魂=瀬織津姫」と断言されました。大阪の御霊神社のようにホームページに祭神「天照大神荒魂(瀬織津比売神)」と明記している神社もあり、正しい説だと思います。

Re: 荒御魂と瀬織津姫

きんごろう様

貴重な情報ありがとうございました。勝手ながら、明日の記事に一部引用させていただこうと思っています。
ご容赦よろしくお願いいたします。

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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