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瀬織津姫から見る伊勢内宮・荒祭宮と巨大磐座の謎

これは内宮(正宮)です。


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ここからほぼ真北に位置する、荒祭宮へと進みます。


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ご神木からパワーをいただこうとする人も多いようです。


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下が、目指す荒祭宮。


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ここは、伊勢神宮の中で最も謎めいたお社かもしれません。

公式ホームページにはこう書かれます。

荒祭宮は、内宮に所属する十別宮のうち、第一に位しています。殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。ご祭神は、天照大御神の荒御魂あらみたま。神様の御魂のおだやかな働きを、「和御魂にぎみたま」と申し上げるのに対して、荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きを、「荒御魂」とたたえます。

さらにこんなことも。

お祭りにつきましては、正宮に準じる第一別宮として特別丁重に行われます。
祈年祭・神嘗祭・新嘗祭の奉幣の儀も、正宮につづき勅使が参向して幣帛が奉られます。又、神饌の種類や数量も正宮とほとんど同じものがお供えされます。


つまり、天照大神の別の側面を祀る重要なお社という事ですね。
位置的には正宮のほぼ真北に位置しており、正宮を拝んだら、その背後の荒祭宮も同時に拝む構造だと考える人も多いようです。

そしてここは、瀬織津姫と深い関係があると考える人がたくさんおられます。
本日はこのことを考えようと思いますが、以前にも書いたように、瀬織津姫を異星人としたり、キリストと関連付けたりと、いわゆるスピリチュアル傾向の方やオカルト趣味の方も目立ちます。
「瀬織津姫の研究者には個人的な思い込みが強い人が多く、学術的な歴史学とは程遠い」と批判される方の主張がまた、別の方から見れば「結局あなたもオカルトでしょう」という現実もあるのだとか(?_?)

そこで、できればそういうマニアックな主張を排して述べたいと思います。

  ☆

瀬織津姫については素人同然の私ですが、

天照大御神の荒御魂=瀬織津姫

という、かなりの信奉者を持つ説から眺めるとどうなるか、妄想的仮説を述べたいと思います。

なお、
「セオリツヒメ?・・・なんのことやらさっぱりわからん」
という方がおられましたら、過去記事を読んでいただけると幸いです(^^♪

神道のタブー その②・瀬織津姫はなぜ抹殺され続けるのか?

天照大神は男性なのか?・瀬織津姫の封印説と丹塗り矢伝説


 ☆

具体例です。

兵庫県西宮市大社町の廣田神社は、天照大神荒魂を主祭神とします。内宮の荒祭宮と同じですね。

そのホームページには、

御主神の御名は撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)と申し奉り、即ち伊勢の神宮の内宮に御鎮座の天照坐大神の御荒御魂に坐しまし、神功皇后御征韓の時御霊威を示し給える大神なり。

と書かれています。
かつては本殿も伊勢神宮荒祭宮の旧社殿を譲り受けて建てたものでしたから、両社の関係は極めて深いものです。

ところがウィキペディアによれば

主祭神の天照大神荒魂とは、瀬織津姫のことであったとする説がある。戦前の由緒書きには、瀬織津姫を主祭神とすることが明確に記されていた。

と記されます。

つまり
「天照大御神の荒御魂=瀬織津姫」
というのは、かなり根拠のある説だということになります。

さて、廣田神社はかつて御手洗川のほとりに鎮座していました。しかし水害のため享保9年(1724年)に江戸幕府将軍の徳川吉宗により廣田山の地に遷座したそうです。

「御手洗川」って、伊勢内宮の手前にある「御手洗場」とよく似ていますね。
昔はここで清めてから内宮に参拝するのが慣わしでした。


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廣田神社にも、そんなパターンがかつてあったのでしょうか。

この廣田神社の奥宮が、六甲比命大善神社だとされます。


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瀬織津姫を敬愛する人々の聖地のようなのですが、磐座群は稀にみる巨石でした。


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 ☆



瀬織津姫と御手洗川と六甲比命大善神社のパターンを

瀬織津姫=水=巨石・磐座

というシンボルパターンで仮に表すとします。
このシンボルパターンは、他にもありました。

岡山県玉野市滝の早滝比咩神社は瀬織津姫命を主祭神としています。


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ここには本殿の上に巨大な磐座があります。


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そして境内に沿って、ワイルドな谷川が流れます。


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滋賀県大津市大石中町に鎮座する佐久奈度神社(さくなどじんじゃ)も、瀬織津姫と瀬田川と岩の組み合わせでした。


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上などは、盃状穴の原点かもしれません。



また京の都を代表する古社のひとつ、下鴨神社には、瀬織津姫を祀る井上社がありました。


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大きな磐座は上賀茂神社の神山にありますが、下鴨神社境内には石を配した遺跡があります。


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兵庫県たつの市揖西町中垣内に鎮座する井関三神社(いせきさんじんじゃ)は、中垣内川のほとりにあって、瀬織津姫も祀ります。

その奥宮がこの巨石です。


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この奥宮周辺には谷川の他に、大成池・新池・亀の池などの大きな水源池が深い山中に点在していました。


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  ☆


さて、以上のような事実から、
瀬織津姫=水=巨石・磐座
というシンボルパターンに妥当性があるとすると、
「天照大御神の荒御魂=瀬織津姫」という前提からは、伊勢内宮にも磐座がある可能性が高まります。

それは、前回紹介した小さな磐座なのでしょうか。


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実は、正宮と荒祭宮を結ぶ南北線をさらに延長すると、神宮司庁の裏に巨大な磐座があったのです。

ここは、よほどの磐座研究者でないとご存じない、伊勢神宮の秘められた場所でした。


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つづく


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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