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岩窟の聖地絶景・鳥取県の神秘的な寺社を訪ねて

鳥取県と言うと、何となく地味なイメージを抱いておられる方も多いと思います。
砂丘くらいしか思い浮かばないなあ・・・・いやいや、ここには洞窟信仰だけでも、日本を代表する奇跡的な絶景がいくつも隠れているのです。


まずは、鳥取県八頭郡若桜町の不動院岩屋堂


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高さ13mの天然の岩窟内に、投げ入れ堂方式の建物がそびえます。
現在の岩屋堂は室町時代初期(14世紀半ば)のものといわれる国の重要文化財です。


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真下へ行くと、その圧倒的な大きさと神秘性に感動します。


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隣には神社が鎮座していて、元々は原始的な岩窟信仰の場であった可能性が高いと思います。


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次は、参拝するのが日本一危険な国宝と言われる、三徳山奥の院「投入堂」です。
木の根や急な岩場を登ります。


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そして、感動の投入堂。


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写真家の土門拳さんは、
「日本第一の建築は?と問われたら、三佛寺投入堂をあげるに躊躇しないであろう。」
と言ったそうです。
僭越ながら私も同感。

たしかに、実際に登って見上げると、孤高の畏怖感というか、何とも均整のとれた洗練された美は他に例を見ません。
それにしても、どうやってこんなところに建造物ができたのか、建立方法については、今もなお謎のままです。
伝説では、役行者が法力でお堂を手のひらに乗るほどに小さくし、大きな掛け声と共に断崖絶壁にある岩窟に投入れたと言われています。

しかし、この投入堂に向かう険しい山道の途中には、岩窟に建てられた別のお堂があります。


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もともとは、これらの岩窟にお堂を建てる事から始まったものと思います。




次は、鳥取市福部町栗谷の坂谷神社です。


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この巨石には、すでに江戸時代から豊国文字(とよくにもじ)などの古代文様が描かれているのでは、と噂されてきました。
さらに矢を射る人間や鳥などの古代の線刻もあるとか。

下の白いところがその一つとされますが、私の目では明瞭に確認はできませんでした。


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岩屋の奥に隙間があり、それを抜けると、見たことのない不思議なものがありました。
巨岩に白い帯状の筋がたくさんあるのです。


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物好きな私でも、さすがにこんな不思議なものは見たことがありません。

この白い線は、太いところで幅が25㎝ほどあり、すべて白い部分は凹んでいます。
掘り窪めた岩肌に白い塗料を塗ったのか、それとも岩の内側には白い地層(岩層)が元々サンドイッチされていて、それが表れているだけなのか、あるいは白い凝灰岩が雨風にさらされて灰色に変色し、浸食で元の白色が出ただけなのか、いろいろ想像するものの成因は不明です。

なお付近の直浪遺跡や栗谷遺跡には、縄文時代の石器類や土器が豊富に出土していて、このお社もそのころから信仰の場であった可能性があります。



最後は、鳥取県西伯郡伯耆町上細見に鎮座する赤岩神社です。

両側から山地が迫った、のどかな田園地帯。


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その農道わきに、ひっそりと立つ鳥居をくぐります。


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林間にくすんだ色の巨岩が見え隠れする中、急な階段を上っていくと、今まで見たこともない赤い巨岩が頭上に現れます。
しかも単なる岸壁ではなく、不思議な量感をもって迫ってくるのです。


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不思議なことに、赤い岩の両サイドは灰色です。岩のすき間をなして、岩壁とつながった立石があります。


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そして社殿の後ろは、岩窟になっています。


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洞窟の奥も赤いのか、それは謎です。

それにしてもなぜ赤いのか、やはり謎なのです(?_?)


いかがでしょうか。
どう考えても、鳥取の洞窟信仰、岩屋信仰は謎めいています。交通の便は確実に悪いのですが、その分感動もひとしお。

ひっそりとたたずむ神秘の岩窟へ、皆様もぜひどうぞ。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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