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世界遺産シーギリヤの秘められた信仰と磐座

昨日、MBSで
世界遺産【密林にそびえる天空宮殿! 1500年前の古代都市】
という番組がありました。

スリランカの中部州のマータレーにある、古都シーギリヤの紹介でした。
期間限定で画像をお借りします。


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なかなかの絶景ですね(^^♪

この岩山は、王の宮殿でした。その理由は、最も大きな岩の上で暮らすことで、神の化身になるという意味もあったそうです。

さて、このシーギリヤには、1㎞離れたところに「双子の岩山」があります。
名前はピドゥンランガラ。


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左がピドゥンランガラで、右が先ほどのシーギリヤです。


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巨大な平石が頂上を覆う、なんとも壮絶な景観です。

シーギリヤは神である王の山で、ピドゥンランガラは祭祀の山のようでした。

ピドゥンランガラの天然のひさしの下には、涅槃仏がありました。


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ここでは古くからあった巨石信仰と仏教が結びついたのです」というナレーションでした。
そして「ともに太古から信仰の聖地でした」とも。

大変興味深かったのは、それぞれの山の山麓あるいは中腹に、日本と同じような巨石に対する信仰があったことです。
この画像。


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ナレーションはこうでした。
当時は、巨石そのものが信仰の対象でした。庭園には、38個の巨石が自然のままに転がっていますが、そひとつひとつが神のように崇められていたのです。


聖なる山とは、日本国内でいえば神体山。その麓や中腹に転がる巨石が信仰や祭祀の対象になっている場所は、日本国内には無数にあります。

例えば、香川県三豊市三野町の日吉神社と貴峰山。


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京都府亀岡市本梅町の出雲神社。


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近江八幡の岩戸山。


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鳥取市河原町の霊石山にある御子岩も。


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シーギリヤでは巨石信仰と仏教が結びつきましたが、摩崖仏などの例は日本にもたくさんあります。
例えば、岡山県浅口市の鴨方。


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  ☆


スリランカなどという遥か南方の文化と、日本の巨石信仰・磐座信仰に、文化的な関係があるとは思えない。ただの偶然だろうという意見もあると思います。

しかし、これは飛鳥の猿石。


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こっちは、インドネシアの石造物。


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(PagarAlam Beauty of south Sumatra)


偶然似ていただけ、というレベルとは思えません。南方の信仰文化は、明らかに日本に入っています。

  ☆

さて、木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)といえば、花のように美しい女性として有名ですね。
日本神話上では、こんなストーリーが語られます。

日向に降臨した天照大御神の孫・邇邇芸命は、笠沙の岬で木花之佐久夜毘売に求婚します。。父の大山津見神はそれを喜んで、姉の石長比売と共に差し出しましたが、邇邇芸命は醜い石長比売を送り返し、美しい木花之佐久夜毘売とだけ結婚します。大山津見神はこれを怒り「私が娘二人を一緒に差し上げたのは、石長比売を妻にすれば邇邇芸命の命は岩のように永遠のものとなり、木花之佐久夜毘売を妻にすれば木の花が咲くように繁栄するだろうと誓約を立てたからである。木花之佐久夜毘売だけと結婚すれば、天津神の御子の命は木の花のようにはかなくなるだろう」と告げました。それでその子孫の天皇の寿命も、神々ほどは長くなくなったのです。

いやー、岩石はやはり永遠のシンボルなのですね。
「さざれ石のいわおとなりて こけのむすまで」という君が代の歌詞も、そんな日本的文化が影響しているのでしょう。

ところが、これも実はグローバルな説話でした。
それは、スコットランドの社会人類学者ジェームズ・フレイザーが命名した「バナナ型神話」です。

神が人間に対して石とバナナを示し、どちらかを一つを選ぶように命ずる。人間は食べられない石よりも、食べることのできるバナナを選ぶ。硬く変質しない石は不老不死の象徴であり、ここで石を選んでいれば人間は不死(または長命)になることができたが、バナナを選んでしまったために、バナナが子ができると親が枯れて(死んで)しまうように、またはバナナのように脆く腐りやすい体になって、人間は死ぬように(または短命に)なったのである。
(ウィキペディアより)

先の神話も、各地の「バナナ型神話」の一変形であることはまず間違いありません。

  ☆

磐座というと、神社の本殿の背後、あるいは鳥居やしめ縄と一緒にある、日本独特の信仰様式だと思いがちです。
しかし各国の例を比較検討し、グローバルな視点から見つめなおすこともまた、本当の日本文化を知るうえで必要なことなのでしょうね。

ちなみに、こんな岩を潜ってシーギリヤに登ります。


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そして頂上から見ると、隣の山には巨大な露岩。


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日本では、安芸の宮島の弥山に、こんなすき間を潜って登ります。


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頂上の巨石群。


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そして、隣の山。


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ちょっぴり似たパターンなのですが、はてさて・・・


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コメント

No 弥山

弥山には、3回 行きましたが、最初、もしかしたら、太古に誰かが わざと、置いたのかも・・?と 妄想して・・次第に、本気になりました! ロマンあふれる 大好きな場所ですね! (*^^*)

Re: No 弥山

もしかしたら、太古に誰かが わざと、置いたのかも・・・実は私も、かなり人工的に置かれているのではと思っています(^^♪
宮島は裏側も神秘的なので、ボートで一周するのが夢なんです。

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sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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