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『鬼滅の刃』の一刀石と失われた巨石文化

一刀石が人気アニメ『鬼滅の刃』の聖地となって、コスプレ写真をとるファンが急増していることを昨日記事にしました。
そしてその一刀石は、柳生新陰流の始祖である柳生石舟斎が、ある夜一刀のもとに天狗を切ったら、実はこの岩であったと昔から伝えられてきました。


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ではなぜ、一刀石が特別視されるのか?
まあ、答えはごく簡単ですね。
いかにもそれっぽい、あるいは、他の所じゃこんな珍しい岩見られないよね・・・・でしょう。

柳田国男の言う「奇しき岩」には、今も昔もさまざまな信仰や伝説が生まれるのです。
ふつう、これらは地学的に解釈され、節理や風化の結果だとされます。例えばわずかな岩のすき間に雨水がたまり、それが極寒の日に凍結して膨張し、割れ目を広げるといった作用です。

しかし、寒い日にわざとすき間に水を満たし、亀裂を誘発する事はなかったのでしょうか。岩石の特徴を知っている人間が、多少のすき間を穿つことくらい、そうむつかしいことではありません。

小細工?の例ですが、倉敷市の穴門山神社。ここは磐座信仰のお社です。


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背後の山中には、どう考えても石を細工する高度な技術があったことをうかがわせる、パズルのような岩がありました。


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また、比較的大規模な工事?が行われたのではないかと思われる事例はたくさんあります。

例えば、遠野物語で知られる続石。


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岡山県笠岡市の高島には、子妊石(こはらみいし)があります。
驚くべきことに、島のお年寄りの話では、かつてこの岩の下部には牡蠣殻がついていたそうです。つまり、海岸から運び上げられたことになります。


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すき間で言えば、山中湖村にそびえる、標高1413mの石割山にある石割神社。
このすき間が、たまたま自然現象でできたとは、とても思えません。


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高さ15m・長さ15m・幅60cm程の、写真のような隙間があり、天の岩戸神話で天手力男命(あめのたぢからおのみこと)がこじ開けたという伝承があります。
ここは、自然現象で説明がつくと言われる方が多いと思います。それなら、同じ岩質で同じ条件下なら、日本各地にいくつもあるはずです。太郎坊山の夫婦岩は少し似ていますが、石割神社のような凹凸のないきれいな平面ではありません。風化と節理で偶然に形成されたとはとても思えないのです。

私の勝手な想像ですが、これらは地母神信仰や太陽神との聖婚儀礼など、信仰上の理由から古代に人の手が加わった
「失われた巨石文化」
なのだと思います。


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Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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