fc2ブログ

記事一覧

国師岩・夢窓国師と巨大露岩の謎

京都府南丹市日吉町四ツ谷を流れる田原川に国師岩という大きな岩があります。川の中に巨大な露岩があるらしく、夢窓国師の伝説があるとか。神社境内にわざわざ池が掘られ、島や岩が据えられて弁天さんなどが祭られている光景はよく目にします。それを考えると、川の中の大きな自然石なら、何か深い意味があるのかもしれません。というわけで、行ってみました。こんな扉を開けて、川の方へ歩きます。川にもフェンスがありますが、そ...

続きを読む

巨大な岩屋・その強烈な畏怖感をどうぞ‼

伝統信仰の中でも、風雨をしのぎ、生活も可能な聖地として、巨大な岩屋があります。畏怖感もすごい所が日本中にたくさんあるようです。たとえば、香川県三豊市仁尾町にある、妙見宮。由緒書きによれば、弘法大師が修行のために籠り、求聞持の法を修せられた時に妙見菩薩が現れ、「吾れは北辰星の化身なり今、汝に託す、末世の衆生に広大なる福利を与えんと欲す。汝宜しく我が姿を此処に写し留めて一宇を建立すべし」と告げたそうで...

続きを読む

日本の古代巨石磐座文化はグローバルだった?

前回は、三升(さんじょう)権現社の巨石磐座信仰の記事でした。このような神社は、日本の神社神道の原点ともいうべき形態です。同じようなパターンが、広島県福山市の山神宮です。背後から見ると、不安定な「奇しき岩」である事が判ります。道路を走っていて偶然見つけたお社で、何の情報もありません。社殿のない頃は、この巨石を山神様の依りつく磐座として、直接信仰していたのでしょうね。たいへんシンプルで分かりやすいお社...

続きを読む

三升権現・京都府南山城村の謎めいた巨石

京都府の南山城村高尾の山中に、ひっそりと鎮座する三升(さんじょう)権現社。巨石信仰・立石信仰のお社があるとは知っていましたが、詳しい場所が分かりませんでした。ところが最近、グーグル地図上に場所と画像が載っていることが判明。というわけで、行ってみました。こんな場所から、転げ落ちそうな細い道を上ります。すると石垣の上に、目指す立石がありました。これは露岩でしょうか。基部を見ます。地面から浮いた岩である...

続きを読む

能満神社・聖なる亀の神秘

京都府船井郡京丹波町の能満神社(のうまんじんじゃ)です。御祭神は、事代主命と武甕槌命。こんな説明がありました。この由緒書きによると、創立の由来や年代は不明であるものの、延慶三年(1310年)に社殿が建立されたことが古書に記されているそうです。この書き方から推測すると、社殿建立以前から信仰はあったことになります。もしそうなら、本殿や拝殿がない時代、何をご神体として祭っていたのでしょう。わずかな手掛かりは...

続きを読む

三輪神社(右京区京北)に神秘の磐座を発見

京都市右京区京北明石町宮ノ谷の三輪神社。府道365号中地熊田線を走っている時に見つけたのですが、社頭に磐座?と思われるような岩がありました。道路が拡張される前は、門のようにこの岩があったのもしれません。奥にも磐座があるパターンでしょう。なんとなくそんなことを予感して、参拝することにしました。右側は山の斜面です。左側は谷川でした。ところが鳥居をくぐって進むと、雰囲気が一変しました。何とも不思議な畏怖...

続きを読む

一ノ宮神社(南丹市)の知られざる岩盤信仰

京都府南丹市日吉町生畑、山里を流れる木住川沿いに、かつて岩盤をご神体としていたお社があります。ささやかな境内ですが、一ノ宮神社と呼ばれています。正面から見ました。看板のような由緒書きはなく、小さな本殿の横に、由来が貼り付けてありました。詳細は不明ですが、一ノ宮八幡とも言い、応神天皇を祀っていると思はれます。本殿と摂社の背後は磐座となっています。と記されていました。八幡信仰がこの地に入ってきた時に、...

続きを読む

ウクライナの環状列石と日本の巨石文化

これは、ウクライナの環状列石(ストーンサークル)です。(Wikipedia)環状列石(かんじょうれっせき)あるいはストーンサークル(Stone Circle)は、石を環状に配置した古代の配石遺構や遺跡を指す言葉です。有名なストーンヘンジもストーンサークルの一種とされます。(ウィキペディアより)よくあるのは、ストーンヘンジほどの高度の構築物でなく、自然石が円形に並んでいるものです。これは、イギリス湖水地方のスウェインサ...

続きを読む

由加神社その他・積み重ねたような吉備の不思議な磐座特集

日本三大権現のひとつ、あるいは厄除け総本山として知られる、岡山県倉敷市の由加神社。ホームページには、「その昔、磐座信仰(巨岩をご神体)と唱え近郊の人々の守護神として崇められ・・・」と書かれているように、巨石磐座信仰のお社です。なんだか無造作に積んだようにも見える磐座群です。 ☆実は、無造作に積んだ、あるいは集めたような磐座あるいは影向石は、岡山県だけでもかなりあります。まずは、天石門別保布羅神社(あ...

続きを読む

鹿背山不動・神の山と「仙人、天女の碁盤石」

『万葉集』にうたわれ『続日本紀』にも登場する、京都府木津川市の鹿背山(かせやま)。聖武天皇の天平 12 年から数年間、この周辺には恭仁京(くにきょう)という都が置かれました。もしこの都が長続きしていたら、鹿背山は「神の山」として有名になっていたはずです。さて、この山の南麓に、鹿背山不動というお寺があります。まず驚いたのは、巨大な手水の岩から流れ落ちる水滴。見たことのないパターンです。もはやいつ、何のた...

続きを読む

プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

フリーエリア