岐阜白川町に謎めいた磐座を発見‼
- 2021/11/30
- 06:00

岐阜県加茂郡白川町、国道41号線沿いの『道の駅 美濃白川 ピアチェーレ』の近くに、奇妙な巨岩が見えました。遠目に見ても不思議な雰囲気だったので、興味が湧きます。そこで道の駅に車を置き、線路を越えて行ってみました。近くまで来ると、元々はお社があった雰囲気が゜します。合祀の影響で、廃神社になったのでしょうか?事情を聞こうにも、周囲に古そうな民家は見当たりません。見る角度によっては、何かの顔のように見えたり...
弁財天と宗像大社と沖ノ島
- 2021/11/29
- 06:00

弁天信仰に関しては、陸から着かず離れずの距離にある岩山(岩礁)に祀られる場面をよく見ます。たとえば、和歌山県那智勝浦町の弁天島。岩壁にくぼんだ所があり、そこに祠が見えます。ここには白蛇弁天が祭られており、商売繁盛や航海安全にご利益があるそうです。同じ和歌山県の串本町にある橋杭岩では、巨石列の中央付近に緑の弁天島があります。大潮の干潮時には広い陸地が出現し、道の駅から数百メートル歩くと、ほぼ靴を濡ら...
弁天さんの不思議な側面
- 2021/11/28
- 06:00

これは先日記事にした、和歌山県の日神社の境内奥にある弁天さんです。不思議なことに、本殿の真後ろに位置しています。「本殿の後ろにあるのは、古いご神体」という法則にしたがうと、伊勢の分霊が鎮座する前の古い地元の神は、ひょっとすると弁天さんかもしれないという事になります。私が不思議に思うのは、全国津々浦々の神社境内に、わざわざ池を掘り、島をうかべて弁天さんを祀っている事です。弁天さんを祀るとしても、摂社...
枯木神社・日本書紀の香木と奇妙な風習
- 2021/11/27
- 06:00

白檀・沈香・伽羅など、なんとも気持ちの良い香りがする木を香木と言います。東大寺正倉院宝物の中には、長さ156cm、最大径43cm、重さ11.6kgという巨大な香木「黄熟香」が納められています。(ウィキペディアより)これを切り取った権力者もいて、足利義政、織田信長、明治天皇の3人は付箋によって切り取り跡が明示されているそうです。東大寺の記録によれば、信長は1寸四方2個を切り取ったとされています。さてこれは、兵庫県淡路...
日神社と大地震・津波
- 2021/11/26
- 06:00

昨日は、日神社の記事でした。これは、神社の前を流れる富田川。おや、対岸にまるで顔のような岩が・・・それはともかく、境内にはこんな説明板があったのです。宝永4年(1707)丁亥夏6月大きさ1寸から1寸余の害虫が無数に発生して稲を喰い荒らし、農民は大変憂慮したが、翌月になると退散した。同年冬10月4日(陽暦10月28日)午の刻(正午頃)大地震が起こり、ゆれること1時間ばかり、大地山河破裂し民屋人家が倒壊破損した。そ...
神体山に巨大なトンネル・・・日神社の苦悩
- 2021/11/25
- 06:00

もし貴方が、あるお社の宮司さんだとします。古くからの伝統ある神社で、宮司家も先祖代々の由緒ある家系です。ところが、神社背後の神体山に、高速道路のトンネルを貫通させる計画が突如告げられました。片側二車線の四車線、かなり大きい空洞がご神域の下を貫くことになるのです。宮司としては、背後の山は清浄なご神域であり、神様の鎮まる場所を汚すことはできません。工事中に死亡事故でも起これば、大変なことになります。幸...
知られざる『入陽のガバ』と潮岬の古代祭祀
- 2021/11/24
- 06:00

これは本州最南端の潮岬灯台です。灯台の上から眺めると、鬱蒼とした森の中に屋根が見えます。これは潮御崎神社です。このお社は、周参見浦から津荷村という、合わせて18ヵ村の広大な地域の総氏神様です。 ☆ここには、磐座研究者なら一度は聞いたことのある「高塚の森」があり、太陽信仰にかかわる遺跡とされます。ここが広く世に知られるようになったのは、『東アジアの古代文化 1981夏号』における松前健 立命館大学教授と、...
生野神社(宮津)と丸石
- 2021/11/23
- 06:00

ほとんど知られていないし、ほとんど情報もないけれど、なぜか気になる神社があります。今回紹介するのは、京都府宮津市喜多の生野神社です。神社のすぐ裏を北近畿タンゴ鉄道宮福線の電車が通ります。どうも気になるのは、境内にある丸岩群です。と言っても祭壇があるためか、全部が丸いわけでもなく、注目する人もほとんどないと思います。しかし、田畑より一段高い境内に、これだけの岩があるのですから、かつては磐座の一種だっ...
聖なる神の島と神武天皇伝説・稲積(いなづみ)島
- 2021/11/22
- 06:00

和歌山県すさみ町の周参見湾。そこには、古くから住民に神様の島として信仰されてきた、稲積島があります。神体山が、そのまま海に浮かんでいるという雰囲気です。宮島の厳島神社と同じように、島の前に鳥居が立ちます。島の標高は79mで、面積は約4ha。全島を原生林が覆い、 その森は「稲積島暖地性植物群落」として国の天然記念物に指定されています。今は防波堤によって陸地と繋がっていますが、禁足地として、上陸には許可が必...
室生龍穴神社の白龍
- 2021/11/21
- 06:00

奈良県宇陀市室生にある室生龍穴神社(むろうりゅうけつじんじゃ)は、水・雨を司る高龗神(たかおがみのかみ)や雨乞いの神として知られる善女龍王(ぜんにょりゅうおう)を祀る古社です。定智による善女龍王像の写本が室生寺にあるそうですが、その姿は中国官服を着た男神として描かれているそうです。あるいは降雨祈願の空海の前に現れた善女龍王は、九尺(270cm)の大蛇の頭の上に乗る八寸(24cm)の小さな金色蛇として描かれ...