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記事一覧

ニコニコ岩というシュールな光景

岡山県玉野市の「王子が岳」には、前回の「人面岩特集」で一枚だけ載せた、ニコニコ岩があります。どうみても、偶然の浸食で岩が削られ、おじさん顔になったと考えるのが普通です。しかし、にこにこ岩の前面にある、これを見てください。ちょっと変わり者の私には、「供物台」のように見えます。巨石信仰・磐座信仰に興味のある方なら、「たしかに、本体の前に供物台が置かれているパターンは多いな」と共感していただけると思いま...

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オモシロ人面岩と人型岩の世界・・・・情報募集

世の中の社寺や遺跡には、人の顔に似た人面岩や人形型の岩がけっこう存在します。単なる偶然の産物か、多少なりとも意図的に形成されたものかはともかく、しばしば信仰の対象にもなっています。ちょっと例をあげてみます。ちょっとアヤシイものもありますが、これらはすべて私が撮影したものです。しかし下の人面岩だけは、今は廃刊となった某科学雑誌に載ったもので、私の撮影ではありません。徳島県神山町の、神領という深い森の...

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貴峰山と津嶋神社

原始神道の時代から続く日本の伝統信仰は、「三輪山」などの神体山と、海の正倉院と呼ばれる「沖ノ島」などの島嶼信仰に代表されます。そして典型的な神体山のひとつが、カンナビ型の貴峰山(香川県三豊市)です。三輪山に辺津磐座・中津磐座・奥津磐座があるように、この貴峰山にも磐座らしき巨岩がありました。これは中腹。そして頂上。この麓には、日枝神社が鎮座。本家である比叡山麓の日吉(日枝)大社にも、神体山である八王...

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伏見稲荷大社と伊勢神宮

伏見稲荷と伊勢神宮は、見事に対照的な存在ですね。伊勢神宮で感じる質素・簡素・厳かで伝統的な美しさと、伏見稲荷で感じる何もかも飲み込むがごときカオス的信仰は、全く質が違います。そもそも伊勢神宮では、私的なご利益を祈る事はできません。それに対して伏見稲荷では、商売繁盛に厄除けに金運招福に所願成就と、人間のあらゆる願いや欲望が凝縮されています。と言うわけで、聖なるカオス、伏見稲荷の画像を、ぎっしり連続し...

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磐境神明神社・類例のない祭祀遺跡とは?

徳島県美馬市、白人神社の奥宮である磐境神明神社の祭祀遺跡を、今回はじっくり見ていただこうと思います。国内に類例のない、極めて不思議な遺跡であることは間違いありません。私も随分いろいろな祭祀遺跡や磐座・磐境を見てきましたが、これに類するものは一つもありませんでした。沖縄県の離島に少し似ている御嶽がありましたが、それも一部分の類似です。教育委員会の説明板にも内容に変遷があり、旧穴吹町教育委員会の時代に...

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失われた岩戸神社

少し前の記事に、鳥取の熊野神社遺跡を載せました。文化的に極めて重要ではないかと思うのですが、このお社は合祀政策のために廃絶されています。大変残念です。合祀ではないのですが、日本の伝統信仰を考える上で大切だと思う廃神社のひとつが、淡路島の岩戸神社でした。しっかり写真を載せますので、失われた神社の雰囲気を感じていただければ幸いです。ところで、本殿左上の穴周辺を外から見ると、何やら顔のようにも見えます。...

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まさに原始神道のお社・大石箱畳神社

ここは、岡山県赤磐市東軽部。冬枯れの寂しい山中を上ると、私たちが抱く神社というイメージから遠くはなれた、荒々しく畏怖感漂う神社がありました。大石箱畳神社です。偶然そこにおられた、地元の方が案内してくださいました。私を含め、都市部にすむ人間にとって、神社とは定型のイメージがあります。赤い鳥居、手水舎、お守りや御朱印を取り扱う社務所、立派な拝殿や本殿・・・無人の小さなお社だと、なんだか物足りないような...

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屋久島の白き神々

屋久島の保食神社は、まちがいなく巨石信仰・磐座信仰のお社です。数年前に訪問した時には、神社境内の大規模な整備が行われていました。そのため、本来は社殿の影や森林に埋もれた磐座群をはっきりと見る事ができました。もう今頃は新たな社殿も完成し、再び巨石群がうやうやしく隠れているのかもしれません。以前にも紹介していますが、新たな写真を多くして、その白い高貴な?姿を見て頂きたいと思います。背後にはモッチョム岳...

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天孫降臨神話に隠された暗号‼

これは、南九州の高千穂峰。中腹の「霧島神宮古宮址」です。社殿跡は「天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場」とされています。日本神話の中で最も重要な部分は、まちがいなく「天孫降臨」神話だと思います。天照大神や高天原と皇室を結ぶこの部分がなければ、日本神話が成り立たないのです。高千穂の伝承地は、古来宮崎県高千穂町にもありますが、いずれにしろ南九州が比定地とされることについて、天皇家の出自にかかわる史実をもとにし...

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石畳神社・高さ60mの巨大なご神体とは?

岡山県総社市秦、高梁川の川岸に巨大な岩塊がそそり立っています。橋から。この巨岩は石畳神社の御神体で、万葉集に「石畳さかしき山と知りながら我は恋しく友ならなくに・・・」と詠われているのだそうです。川岸の鳥居から、巨大磐座へと上ってみます。最上は、なんとなく顔のような・・・例によって深読みですが、対岸から望遠で写すと、右の岩に人間の上半身のようなものが浮かび上がっているようにも見えます。その左下には、...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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