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記事一覧

岩戸神社(丹波市)・知られざるお社の深い謎

伊勢神宮にも深く関わる重要なお社かもしれないのに、由緒はほとんど不明という、知られざる神社の記事です。それは、兵庫県丹波市の国領に鎮座する岩戸神社。主祭神は大日靈尊(オオヒルメノミコト)、つまり天照大神です。みんな知ってる、いわば通称名の「天照大神」ではなく、知らない人も多い「大日靈尊」という本名をあえて祭神としているところに、何か深い意味があるのかもしれません。さらにこの説明板によると、「丹波国...

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姫石明神と太陽神と聖婚

奈良県宇陀郡御杖村神末、山間の丸山公園駐車場から下りたところに、姫石明神があります。女性が横になって臀部を露出したような形状の岩で、倭姫命(やまとひめのみこと)がこの岩に婦人病の快方を祈ったことから姫石(ひめし)と呼ばれるようになったそうです。姫石・・・ひょっとしたらと期待するところがあって、訪ねてみました。いかがでしょう、女性の臀部と女陰に見えたでしょうか?岩の間から生える雑木に左手の小指と親指...

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祝.ユネスコ「北海道・北東北の縄文遺跡群」登録へ・縄文文化の驚異と畏怖

ワクチン接種が始まっても、なお日本を覆う世紀末感。それを一時忘れさせてくれるのが、「北海道・北東北の縄文遺跡群・ユネスコ登録へ」のニュースでした。さて、ふつう太陽信仰は、ある程度発達した文化に見られる信仰だそうですが、ではこれはどう考えるべきなのでしょう?(縄文学の世界・小林達雄編より)左側は、今回の登録地域を代表する三内丸山遺跡の写真です。冬至の日没が建物を貫いています。夏至の日に反対側から見れ...

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六呂師高原の巨石は「形を与えられた呪文」なのか?

福井県大野市の六呂師高原は、「日本のスイス」というテーマで記事にしたことがあります。その時から思っていたのですが、草原に突き出た巨大な岩々は、何か人為的な配置、つまり知られざる巨石遺構ではないのでしょうか(@_@。ただ現地で見た感想では、ストーンサークルのような、誰もがアレッと思うような配置ではありません。経ヶ岳の大規模崩落で流れ落ちてきた巨石群だとされていますから、当然です。しかし、それにしてはあま...

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大神神社・元旦の繞道祭は邪馬台国の冬至祭儀か?

三輪山と大神神社周辺は、古代史上で最も重要な場所といって過言ではありません。邪馬台国が九州であれ大和であれ、その時代の覇権争いとダイレクトにつながっています。さて、三輪山の神は、『古事記』において「海を光して依り来る神」と表現されます。真っ暗な海に、強烈なサーチライトのように水面を光らせながら上陸する神さま・・・なかなか印象的です。そして三輪山頂に祀られる神の名は、「日向御子(ひむかいのみこ)」な...

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敢國神社というミステリー

敢國神社(あえくにじんじゃ)は、三重県伊賀市一之宮にある式内大社です。背後の神奈備・南宮山(350m)を遙拝する形で鎮座し、もとはその南宮山の頂上に祀られていました。その後、山麓に降ろしてお祭りするようになったのが敢國神社のはじまりです。大岩祭祀跡からは古墳時代の祭用土器が出土しており、神が宿る神体山を仰ぎ奉るかのようにお祭りが行われたそうです。これが拝殿。本殿は上にあり、ほとんど見えません。それ以外...

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米ノ山のメンヒル・日向神話の神秘

15日の土曜日、ジェイコムケーブルテレビの番組で、「カミタビ 高千穂町細島編」が放映されていました。宮崎県日向市、日向灘に面した標高192mの米ノ山(こめのやま)の山頂には、謎のメンヒル(立石)が存在するというのです。少し画像をお借りします。番組では、日向市教育委員会の緒方氏が、こんなことを説明されていました。・この岩は八大竜王を祭った岩。・赤い幟は、米の山中腹、1342年開山の妙国寺が、春と秋の彼岸にここ...

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箱森稲荷神社・巨大化する岩と「さざれ石の巌となりて」

丹波市氷上町西中に鎮座する、箱森稲荷神社。ここには、巨大な磐座がありました。岩の背後。基部の祭壇?です。そして、これが由緒です。本社前ニ箱籠岩(はこもりいわ)ト称スル奇岩アリと書かれていますから、この巨岩は「箱籠岩」という名前のようです。そして岩頭は大きいのに根元は細く、地震など天変地異にも崩れず、実に不可思議だと記されます。確かに、いつ崩れてもおかしくない形状ですね(@_@)さらにこの岩に関し、こん...

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加賀潜戸と恐山・賽の河原に思うこと・・・

大山隠岐国立公園に属する加賀潜戸は、島根県松江市北部の景勝地です。この「潜戸」というのは洞窟のことで、それぞれ雰囲気の違う新潜戸と旧潜戸の二か所に分かれています。夏至の朝日が差し込む新潜戸については、詳しく記事にしています。今回は、あまり触れていなかった旧潜戸を詳しく紹介します。これは、海上から見る旧潜戸です。三角形の砂山のようなものが見えます。これは何でしょう?  ☆さて、潜戸自身は陸続きなので...

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饒速日・磐船で大空を飛び回る神

大阪府交野市、天の川に臨む磐船神社の話題です。以前にも何枚か写真を使っていますが、未使用の写真を加えて、今回は詳しく紹介します。さて、ホームページには、こう書かれています。御神体や行場岩窟をはじめとする巨石群は古代の磐座祭祀を現代に伝え、古代の人々と同じ空間を体感できる場ですなるほど、ニギハヤヒや物部氏を考える上で、きわめて重要な体感の場であることは確かですね。『日本書紀』には、はっきりとこう書か...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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