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記事一覧

胎内くぐりと茅の輪くぐり・令和に残る原始の呪術信仰 〔シリーズ〕

茅の輪くぐりとは、神社境内に、茅(ちがや)という草で編んだ大きな輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願するというものです。植物の茅の輪ではなく、コンクリート製でも意味は同じです。一方、胎内くぐりとは、狭い洞窟や割れ目を通り抜けることにより、肉体と魂を浄化して新たに生まれ変わるという修行です。表面的な由来はどうあれ、どちらも基層にあるのは、いわば地母神的な子宮からの疑似再...

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物部守屋神社と諏訪大社とユダヤ

長野県の諏訪湖や諏訪大社から、名古屋方面に向かうには、ふつう中央自動車道を通ります。しかし、諏訪インター付近から国道152号線を走り、杖突峠を越えるルートもあります。これは、早春の杖突峠付近です。道路に雪はありませんが、山の北面は残雪がありました。諏訪湖がよく見えます。そして峠を越えると、ひっそりとした藤沢川沿いの谷間にかわります。その途中、右側に「守屋神社」がありました。驚いたことに、鳥居の扁額に...

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玉祖神社と謎の龍神

これは、大阪府八尾市の玉祖神社です。前回、山口県防府市の神社を紹介しました。今回の玉祖神社は、その防府市の『周防国一宮・玉祖神社』から、西暦710年(和同3年)に大阪へと勧請されました。つまり防府市の玉祖神社から、はるばる来られた神様を祭るのが、八尾市の玉祖神社なのです。玉祖命は、勾玉や管玉をつくる人々の祖先神で、三種の神器の一つ、八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)をつくった神様と言われています。ただし...

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石船山と天神山(防府)・巨岩林立の絶景

山口県防府市には、神体山や磐座など、古代信仰に興味のある人間にとって、驚きの光景がふたつあります、ひとつは、前回載せた防府天満宮です。美しいカンナビ型の山と、その頂上に重なる巨石群は、まさに神体山信仰の典型的な姿でした。遠くから望遠で写した頂上部です。これを遠望して驚き、きっと有名な神社が山麓にあるはず、そう確信して探すと、防府天満宮が鎮座していたわけです。天満宮ですから主祭神は菅原道真。しかしそ...

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与喜天満宮と「太陽の道」と菅原道真

『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など、多くの古典文学にも登場する長谷寺。その隣に、与喜山(天神山)があります。その中腹の与喜天満神社。境内には、こんな磐座群がありました。ここには、こんな不思議な説明板が立っています。この地は、天照大御神が初めて降臨した聖地だというのです。伊勢神宮の出発点はこの地だとも。(なお、社殿背後には別の磐座がありますが、現在は到達しにくくなっています)さらに、こんな由緒書...

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日本三奇・石宝殿と高御位山と物部氏

日本三奇のひとつとされる石の宝殿は、兵庫県高砂市阿弥陀町生石にあります。石の宝殿は生石神社(おうしこじんじゃ)の御神体で、横6.4m、高さ5.7m、奥行7.2mの巨大な石造物です。まるで水面に浮かんでいるように見えることから「浮石」とも呼ばれます。いったい誰が何の目的で作ったのかは、諸説あるものの、未だにわかっていません。 播磨風土記の印南の郡大国の里の条には、以下の話が記載されています。原の南に、石の造作物...

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亀石と大災害・「大和殺すにゃ刃物はいらぬ。亀の瀬滑るだけでよい」

これは、奈良県明日香村の亀石です。ここには、不気味な伝説が語り継がれています。・・・・昔、大和が湖であった頃、湖の対岸の当麻(たいま)と、ここ川原の間にケンカが起こった。長いケンカの末、湖の水は当麻に取られてしまい、湖に住んでいた沢山の亀は死んでしまった。この何年か後に亀を哀れに思った村人達は、亀の形を石に刻んで供養したという。今、亀は南西を向いているが、これが西を向いて当麻を睨みつけた時、大和盆...

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石上神宮と石切さんと春日大社・物部の怨念とは?

物部氏の総氏神たる石上神宮。このお社には、いくつもの不思議な点があります。そのひとつが、顕著な神体山や磐座が見当たらない事です。かつて『神宮』と称するのは伊勢と石上の二つでしたが、伊勢内宮の境内や背後にはこんな磐座らしき岩がありました。しかし石上神宮はと言えば・・・・最も神聖な禁足地はここです。周辺に目立つものはありません。ごくシンプルなのです。私は違和感を感じます。では、他にある物部系の主要なお...

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前代未聞の白い磐座(春日大社)と物部の東西ライン

これは、大阪府東大阪市東石切町に鎮座する「石切さん」、つまり石切剣箭神社です。饒速日尊(にぎはやひのみこと)と、その御子神である可美真手命(うましまでのみこと)を祀る、物部系の有名なお社ですね。ここから真東、山の中腹にあるのが上ノ宮です。本殿は石切剣箭神社の旧本殿を移したものだとか。境内を歩きます。石切登美霊社。御滝。婦道神社。さて、石切さんの本社と上ノ宮は、見事に東西に並んでいます。この東西線は...

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古代飛鳥の不思議なモノ

日本の歴史の中で、ある意味ふるさとのような飛鳥。しかしここは、意外にも日本的でない不思議なモノ、奇怪なモノに満ちていました。今回はそれをまとめてみます。  ☆まずは、奈良の明日香村にある甘樫坐神社(あまかしにますじんじゃ)の立石。私はこれを見た時、ヨーロッパによくあるメンヒルの一種だと思いました。神社ができるはるか以前から、一種の巨石文化としてここに立てられていたのかもしれません。次は、岡寺の裏山...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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