長谷寺の奇妙な伝説と藤原氏
- 2021/03/31
- 06:00

何気ない一枚の写真が、実は政財界をゆるがす重要な意味を持っている・・・・これって、文春砲のパターンですよね。伝統信仰分野の文春砲と呼ばれるこのブログでは(だれが言うとんねん!)、今回まずはこれを見て頂きたいと思います。ちょっと新しそうな祠が、岩の台に乗っています。まあ直接地面には置きにくいのでしょう・・・いえいえ、そう思いがちですが、この岩にはきわめて重要な意味がありました。この写真の場所の10m...
長谷寺に知られざる磐座?を発見
- 2021/03/29
- 06:00

奈良県桜井市初瀬(はせ)にある真言宗豊山派総本山の長谷寺は、『枕草子』『源氏物語』『更級日記』など多くの古典文学にも登場する名刹です。27日の土曜日、桜満開の長谷寺に参詣しました。これは仁王門。ここから長い登郎(のぼりろう)の階段を上がり、本堂へと向かいます。本堂は小初瀬山中腹の断崖に建てられた舞台造です。 ☆長谷寺のご本尊は、参拝のしおりにこう書かれています。ご本尊、十一面観世音菩薩近江高島から...
海に消えた謎の巨石文化
- 2021/03/27
- 06:00

古代の人工的な巨石文化だったかもしれないものが、地震や台風などによって崩壊した事例はいくつもあります。あらためて調査したいと思っても、過去に撮られた写真を見せて頂くよりほかにないのです。その代表的なものが、かつて広島県の西能美島に存在した、ウサギのような岩組みです。背後に見える三角の島は、小黒神島。そのさらに後ろに見える島影は、安芸の宮島です。写真の左下に人物が写っているので、大きさが分かると思い...
伏見稲荷というカオスと畏怖
- 2021/03/26
- 06:00

新型コロナ以前、伏見稲荷大社は外国人の人気ナンバーワンと言われたお社です。何といっても、インスタ映えする千本鳥居。さらに、ノスタルジックな茶店。しかし、千本鳥居や茶店だけが人気だったのではありません。拝観料は無料で門限無し、さらに広大な境内をハイキングすれば、土俗的日本文化が満載ということも影響していたようです。京都の観光社寺は、いずれも高度に洗練あるいは管理された境内です。いまさら新たな発見はあ...
六所神社(山添村)・ 石吸という奇妙な言葉
- 2021/03/24
- 06:00

奈良県山添村峯寺の六所神社(ろくしょじんじゃ)は、山添村役場から西へ6㎞ほどの、静かな山里に鎮座しています。かつては六柱神社と称していましたが、「六柱神社」にしろ「六所神社」にしろ、固有名詞ではなく、日本各地に見られる名称です。そして祭神も由緒も不明とされていました。現在は「大山祇命」あるいは「饒速日命 天忍穂耳命 天津彦根命 天穂日命 熊野忍踏命 熊野忍隅命」などと複数の説があるようです。このお社は...
諏訪神社と生け贄と旧約聖書の謎
- 2021/03/22
- 06:00

大阪府高槻市萩谷の諏訪神社には、謎めいた巨大な磐座がありました。ところが、そこから真東の方向にも、二つの諏訪神社があります。そのひとつが、高槻市川久保の諏訪神社です。バスの終点、奥深い山中に集落があり、斜面につけられた細い道を上ります。集落の上の小高い平地に、境内がありました。境内には古いブランコと鉄棒があり、何とここには、かつて小学校があったようです。平地がない村なので、神社の境内に小さな校舎を...
「龍神」が見える場所とは?
- 2021/03/20
- 06:00

古代から現在に至るまで、人々は『龍』の出現をどこに見出していたのでしょう。具体的に振り返ります。岩手県遠野市の巌龍神社ここ巌龍神社では、巨大な岩塔のように岩肌がむき出しになった、高さ54mの「不動巌」をご神体、ご本尊としています。この不動巌には、龍が昇るような形をした割れ目があります。旧暦9月28、29日の祭礼では、この割れ目を山伏が読経しながら頂上まで登ったそうです。宮崎県日向市の大御神社このお社は、...
諏訪とタケミナカタ神と藤原氏
- 2021/03/18
- 06:00

神社の建て替えのため社殿が撤去され、それまで全貌がつかめなかった萩谷諏訪神社の磐座が見えているというのが、前回の記事でした。この諏訪神社が鎮座しているのは、高槻市の山間部に位置する萩谷地区。JR高槻駅から高槻市営バス萩谷行きで約45分、谷沿いをくねくねと揺られてたどりつく終点から、さらに奥へと歩いたところに鎮座しています。すでに標高は320mを越えており、先日は高槻市街と5℃も気温が違いました。かつては地...
萩谷諏訪神社(高槻)・驚きの更地&磐座群
- 2021/03/16
- 06:00

京都府亀岡市と大阪府茨木市・高槻市の境界エリアには、知られざる磐座を持つ古い神社が多いことを、先日の記事で示しました。その一つが、高槻市萩谷の諏訪神社です。上の写真は「磐座&祠」の実例として、何度か記事で使っています。しかし狭くて暗い場所で写したため、見ての通りピンボケ気味。もし近くを通る機会があれば、きちんと写し直そうと思っていました。本殿覆屋を削ってまで大切に扱われている、この磐座(石神)の写...
屋久島の保食神社とモッチョム岳南北ライン
- 2021/03/14
- 06:00

前回、前々回は、神体山とその位置関係についての記事でした、神社や神体山が直線上に並ぶからと言って、何か意味があるとは限りません。しかし、目視できる範囲で相互に関連する信仰の場が並ぶ事には、何らかの共通原理があった可能性が高いと思っています。ひょっとするとこれも・・・と密かに思う場所が、屋久島にありました。まずは、屋久島の尾之間地区に鎮座する保食神社。大規模な整備が行われていましたが、どうも巨石信仰...