元伊勢 籠神社と真名井とユダヤの奇妙な謎
- 2020/10/30
- 06:00

これは、元伊勢として有名な京都府宮津市の籠神社です。(境内は撮影禁止)神社ホームページによれば、神代の昔から奥宮の眞名井原に匏宮(よさのみや)と申して豊受大神をお祀りしてきたそうです。そして第十代崇神天皇の時、天照大神が倭国笠縫邑から遷り、豊受大神を吉佐宮(よさのみや)という宮号で四年間一緒に祀ります。そしてその後、天照大神は第十一代垂仁天皇の時に、また豊受大神は第二十一代雄略天皇の時にそれぞれ伊...
「鬼滅」ブームと鬼の博物館と元伊勢
- 2020/10/28
- 06:00

「日本の鬼の交流博物館」は、京都府福知山市大江町にある施設です。なかなか強烈なインパクトですね。高さ5メートル、重さ10トンもある日本一の大鬼瓦は、平成元年に発足した「日本鬼師の会」に所属する人々が分担して、130個のパーツを焼成、組み上げて造りあげたものです。鬼滅の刃ブームで、ひょっとしたら入場者も増えたのでしょうか???それにしても、ここは人里離れた山の中。なぜここに博物館があるかと言うと、こ...
伊勢と忌部・甌穴と盃状穴から考えてみました!
- 2020/10/26
- 06:00

前回、伊勢神宮周辺の二つの神社を紹介しました。まずは竹神社。そして織殿神社。ごく簡単に重要事項を記します。織殿神社 ⇒ 麻績氏の氏神・天照大神の衣を作った神・あらたえ(荒衣)・磐座と積石竹神社 ⇒ 麻績氏の租神たる長白羽命・あらたえ(荒妙)・天照大神が天岩戸に隠れた時の青和幣を織るこれに対して、徳島県吉野川市山川町忌部山の忌部神社には、竹神社と同じ長白羽神(ながしらはのかみ)が祀られていました。こ...
竹神社と織殿神社・伊勢神宮周辺の意味深なお社
- 2020/10/24
- 06:00

ある神社の本殿前に立つ、この不思議な物体?をご覧ください。中部地方の神社によくある蕃塀のパターンですが、それにしてはこの岩壁、あまりに異様な存在感ですね。結局何の目的なのかは不明のままです。いやー、神社文化というのは多様で奥が深いです。さて、この不思議な岩壁が立つお社の名前は、竹神社です。前回の記事に出た、伊勢斎宮の近くに鎮座しています。垂仁天皇の時代、天照大神の奉行に供奉した竹連という豪族がこの...
天照大神はやはり男神なのか・伊勢斎宮の謎に迫る
- 2020/10/22
- 06:00

斎宮といえば、崇神天皇が皇女豊鍬入姫命に命じて天照大神を大和の笠縫邑に祭らせたこと、さらに垂仁天皇の時代には、豊鍬入姫の姪にあたる皇女倭姫命が各地を巡行し、伊勢に辿りついて天照大神を祭ったことが思い浮かびます。ロマンと謎に満ちた元伊勢。そして倭姫。この立派な建物は、三重県多気郡明和町竹川の斎宮歴史博物館です。単なるローカル資料館ではなく、本格的な研究機関でもあるようです。倭姫の巡行や元伊勢について...
天の岩戸神話の舞台を推理する!
- 2020/10/20
- 06:00

五百年前の伊勢神宮の祭祀を、かなり忠実にスライドさせたのが山口大神宮でした。これは逆に、山口大神宮から古い伊勢神宮の祭祀を類推することが可能だということになります。そこで今回は、日本神話の中でもよく知られる『天岩戸』を取り上げたいと思います。 ☆山口大神宮の岩戸社山口大神宮には、「岩戸社」が山の上に位置しています。伊勢神宮の外宮には、山上に高倉山古墳(天の岩戸古墳)がありますから、これを模したの...
山口大神宮から推理する伊勢神宮の実像
- 2020/10/18
- 06:00

事件のカギとなる重要書類の原本が廃棄され、政権の意向や官僚の忖度で大きく修正された文書しか残っていない・・・これでは真相解明は困難です。しかし、原本の大事な部分を事前にコピーした文書が存在したとしたら・・・ ☆大内 義興(おおうち よしおき)は、室町時代後期から戦国時代にかけての周防(山口)の戦国大名です。 (ウィキペディアより)義興は京の都に滞在中の永正11年(1514)に伊勢の皇太神宮に参拝します...
伊勢内宮の謎をあれこれ推理してみました!
- 2020/10/16
- 06:00

伊勢皇大神宮(内宮)の正宮です。ここで礼拝すると、その背後に位置する荒祭宮を礼拝することになり・・・・さらにその背後の延長線上にある、謎の磐座を同時に礼拝していることになる・・・一部の研究者から、そうささやかれるのが、この巨石です。正宮周辺にある小さな磐座に比べると、圧倒的な存在感です。位置関係を整理すると、南から北へ島路川(五十鈴川)⇒ 御贄調舎の磐座 ⇒ 正宮 ⇒ 荒祭宮 ⇒ 磐座という順に並んで...
瀬織津姫から見る伊勢内宮・荒祭宮と巨大磐座の謎
- 2020/10/14
- 06:00

これは内宮(正宮)です。ここからほぼ真北に位置する、荒祭宮へと進みます。ご神木からパワーをいただこうとする人も多いようです。下が、目指す荒祭宮。ここは、伊勢神宮の中で最も謎めいたお社かもしれません。公式ホームページにはこう書かれます。荒祭宮は、内宮に所属する十別宮のうち、第一に位しています。殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。ご祭神は、天照大御神の荒御魂あらみたま。神様の御魂の...
伊勢皇大神宮(内宮)の小さな自然神
- 2020/10/12
- 06:00

おかげ横丁を通って、伊勢神宮の内宮へと向かいます。コロナ騒ぎが忘れられたかのような人出です。宇治橋を渡ってしばらく歩くと、御手洗場。いかにも伊勢神宮という場所ですね。この川は、五十鈴川に合流する島路川。清らかな水は、心身を清める聖なる水だったのでしょう。そのすぐ奥に、滝祭神(たきまつりのかみ)がひっそりと鎮座しています。絶えず人が行きかう正宮への道を、ほんの少し外れたところです。暗い樹間で、ほとん...