出雲神社(園部町)・ますます深まる「出雲」の謎
- 2020/09/30
- 06:00

これは島根県の出雲大社です。日本の神社の中でも、その存在感は圧倒的です。しかし『出雲大社』ができたのは、なんと1871年(明治4年)???そんな馬鹿なと思われた方もあるでしょうね。しかし、出雲大社の本来の名前は『杵築大社(きずきたいしゃ、きずきのおおやしろ)』でした。延喜式においても杵築大社という名前なのです。 ☆『出雲大社と出雲大神宮はどちらが始祖か?』という記事にも書きましたが、京都府亀岡市の『出...
天空を翔ける「天の岩船」
- 2020/09/28
- 06:00

大阪府柏原市国分市場にある松岳山古墳には、用途不明の不思議な立石がありました。埋葬施設の前後に立つのは、高さ2.3メートル×幅1.4メートルの南石と、高さ1.8メートル×幅1.4メートルの北石です。これはいったい何なのか? 柏原市立歴史資料館で専門家の方が言われた、「船を表しているという説もあります」という言葉が脳裏にこびりついています。二枚の岩は、船の舳先(へさき)と舳(とも)を表しているのではないかというので...
松岳山古墳・謎の石板を推理する!
- 2020/09/26
- 00:00

大阪府柏原市国分市場、国分神社の本殿背後には、何とも不思議な白い磐座がありました。この斜面の上にあるのが、松岳山古墳です。【形状】前方後円墳(古墳時代前期)【規模】墳丘長130m高さ16m(後円部)【埋葬施設】積石塚状施設(内部に組合式石棺)埋葬施設の前と後ろに、なんとも不思議な石板が立っていました。南石は高さ2.3メートル・幅1.4メートル。北石は高さ1.8メートル・幅1.4メートル。それぞれ小さな穴が開いていま...
国分神社(柏原)・知られざる白い磐座
- 2020/09/24
- 06:00

大阪府柏原市国分市場に鎮座する国分神社は鎌倉時代の創建とされ、大國主命、少彦名命、飛鳥大神の三神を祀ります。事前にいろいろ調べましたが、背後の山に古墳がある以外、特に何かがあるという境内ではなさそうでした。本殿は小ぶりながら、美しく凝った造りですね。ところが境内を見回して驚いたことがあります。境内の右端には、磐座とも思える大きな露岩。それだけではありませんでした。本殿の横にも巨石が累々としています...
秋分の日の東西線・元伊勢と四天王寺と空海、最澄
- 2020/09/22
- 06:00

元祖『元伊勢』の檜原神社は、奈良県桜井市大字三輪、つまり三輪山麓に鎮座するお社です。境内の入り口からは、大和の国原と、その彼方のニ上山が見渡せました。春分、秋分のころ、神社の正面に見える二上山に夕日が沈む様子は、幻想的なまでに美しいそうです。最初の『元伊勢』である檜原神社と最後の『元伊勢』である伊勢斎宮跡が同じ緯度に並ぶことなどから提唱されたのが、小川光三さんの「太陽の道」でした。 (「大和の原像...
五島列島・野崎島の不思議な絶景
- 2020/09/20
- 06:00

長崎県の佐世保沖に位置する神秘的な野崎島。「神様に呼ばれた者しかたどり着けないお社」といわれる場所がありますが、野崎島の神島神社は「神様に呼ばれてもたどり着けないお社」だと思います。そしてそこにある神島神社の背後に屹立する王位石(おえいし)は、このブログの原点ともいうべき存在です。上の写真には、王位石の基部に私が写っています。その大きさがおわかりいただけるかと思います。下は、船の窓ガラス越しに写し...
那谷寺の遊仙境・錦秋の極美絶景に隠された意味とは?
- 2020/09/18
- 00:00

石川県小松市那谷町、那谷寺の錦秋は格別です。荒々しい岩山と不思議な穴が織りなす光景は、他では見られない絶景ですね。ここでquestionです。『那谷寺』の名前の意味は何でしょうか?(地名ではありません)那谷寺ホームページには、花山法皇は(西国三十三所の)那智山と谷汲山からそれぞれ一文字ずつ「那」と「谷」を取り、那谷寺と改名されたと伝えられています。と記されます。つまり、那谷寺の『那』は、熊野三山のひとつ、...
玉置神社・神々が降り立つ霊峰の白石
- 2020/09/16
- 06:00

『神様に呼ばれた者だけがたどり着ける最強パワースポット』あるいは『不思議体験のお社』などとネットでささやかれる玉置神社。紀伊山地の奥深く、標高1076メートルという不便な場所にも関わらず、多くの人を惹きつけてやまないお社です。これは社務所の建物ですが、棟札から文化元年(1804年)の建立と判明し、昭和63年(1988)には国指定有形重要文化財となりました何とも味わい深い、まさに伝統建築ですね(^^♪ ☆次は、摂社の...
玉依神社と鎌倉神社・山奥の知られざる古社と磐座信仰
- 2020/09/14
- 06:00

知られざる磐座に興味のある皆様、お待たせいたしました(^^♪京都府亀岡市東別院、大阪府との府境近くに、謎めいたお社がいくつかあります。その一つが、湯谷ヶ岳山麓の玉依神社でした。高原状の斜面にところどころ田畑と民家があるという場所です。社殿背後に、明らかに目立つ磐座があります。背後から磐座を見ます。前からは半球のように見え。なんとなく玉依姫のイメージですね。この山中には、こんな磐座らしき巨石群もありまし...
天神崎で不思議なモノを探しました
- 2020/09/12
- 06:00

前回の続きです。ナショナルトラスト運動で知られる、和歌山県田辺市の天神崎。ここに「天神」という名にふさわしい、自然信仰の対象になりうる立神や立石や奇岩など、何か不思議なモノがあるのではないか。そう勝手に推測して、調査に行きました。表示板の下には、なぜか管理人?さんが昼寝中。暑いニャーと寝言を言っておられます。で、ここから見える露岩は、その名も「猫岩」。ネコとネコ、この偶然には、何か深い祭祀的理由が...