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記事一覧

中曽根康弘・誰も言わない「さざれ石」との秘められた関係性

「戦後政治の総決算」を掲げ、強い指導力を発揮して内政、外交ともに今に続く大きな足跡を残した中曽根康弘(なかそね・やすひろ)氏が死去されました。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は、「影響力のある首相の一人として、戦後の日本の経済力と軍事力を高めた」と評したそうです。中曽根康弘氏が最初に総理大臣になった時は、マスコミ等で「風見鶏」「たなかそね」などと言われ、田中角栄元首相のあやつり人形の...

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粉河寺の豪壮な庭園と古代磐座信仰

日本庭園の組石の起源は、磐座や磐境など、古い神社信仰にかかわる岩石に遡るとされます。とくに私が納得するのは、日本庭園で最も一般的な岩組みのひとつである「三尊石組」です。(法隆寺金堂 釈迦三尊像等・ウィキペディアより)この形式の仏像が多いために名づけられたのでしょうが、原始神道にもこのような形式の磐座があります。上は、島根県雲南市大東町須賀に鎮座する須我神社の奥の院磐座です。。由緒にはこう書かれます...

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楯築遺跡の異様な立石群・卑弥呼はここにいたのか?

先日の記事真宮神社と「蛇頭岩」と吉備津彦神社・古代巨石太陽信仰と龍神の深い謎!において三輪山と吉備中山大神神社と吉備津神社そして冬至の日没方向には、畝傍山と王墓山丘陵という不思議な対応関係が見られ、さらにどちらにも共通するのが龍蛇信仰だと書きました。私なりに神体山・太陽信仰・磐座群を総合して比較すると、実によく似ている祭祀構造なのです。その後いろいろ調べていると、邪馬台国吉備説、あるいは吉備勢力が...

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亀石・神武天皇・神功皇后・大嘗祭の亀卜

岡山市東区水門町に、亀石神社(かめいわじんじゃ)が鎮座しています。瀬戸内海に面した海岸に、ご神体の亀石が玉垣に囲まれて波間に浮かんでいました。ちょうど満潮時刻のようで、干潮時には全体が現れるそうです。亀石と呼ばれる岩は、全国にたくさんあると思いますが、ここまできちんと祀られているのは極めて珍しいと言えます。由緒では、神武天皇が東征の途中、速吸門(はやすいのと)に至った時、大きな亀にのった釣り人(字...

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矢田坐久志玉比古神社・天磐船で天空を駆け巡るニギハヤヒと三本の矢の謎

「そらみつ」は「大和」にかかる枕詞として有名です。神武紀によれば、ニギハヤヒが天磐船に乗って空から大和国を見て天降ったので、「そらみつやまと」と言うようになったとされます。これが天磐船。なるほど、「そらみつ」はこれに乗って、天空から下界の大和を見た表現のようです。大和の大空を天磐船で駆け巡る・・・アニメにすればさぞかしカッコいいでしょうね(^_^)/~  ☆さて下は、ニギハヤヒを祀る、奈良県大和郡山市矢田...

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大井寺・隠れ里のお寺の驚くべき光景とは?

北条時頼が出家して最明寺入道を名乗り、この滝で修行をしたという由来から最明寺滝と呼ばれている不思議な空間。この滝へと続く山道の途中にあったのが、朝鮮半島のシャーマニズムを今に伝える宝教寺でした。朱塗りの橋を渡って参道を登ります。境内に入ってすぐ左側に祀られるのが、山の神です。背後には、巨石が立っています。シャーマニズムの寺院なら、神霊は巫女に降りるはず。なぜ磐座や影向石があるのでしょうか?さらに境...

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最明寺滝(宝塚)の絶景・北条時頼とシャーマニズムと

♪~すみれの花咲く頃~の宝塚歌劇と手塚治虫の街と言えば、兵庫県宝塚市ですね。そのおしゃれな宝塚市に、巨石累々たる渓谷と畏怖感漂う大きな滝があるのだとか。調べてみると、それは北条時頼が出家して修行したといわれる最明寺滝のことでした。阪急宝塚線の山本駅から徒歩約25分、市街地に近い秘境だそうで、京阪神地区にまだそんなところがあったのかと驚いて行って参りました。  ☆山本駅近くのコインパーキングに車を停め...

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龍神・この秘められた古代神を探る

神社の手水舎では、ほとんどの場合龍の口から水が出ています。社殿の横木にも、その多くで精緻な龍が彫られています。当たり前すぎて、特に話題にもなりませんが、考えてみると不思議ですよね。龍泉寺には、こんな龍もありました。さて、中国の竜は神獣・霊獣であり、『史記』における劉邦出生伝説をはじめとして、中国では皇帝のシンボルとして扱われたそうです。(北京頤和園の龍王像 ウィキペディアより)また紀元前219年~紀元...

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真宮神社と「蛇頭岩」と吉備津彦神社・古代巨石太陽信仰と龍神の深い謎!

「蛇頭岩」と呼ばれているこの巨石。いかがでしょう、蛇の頭に見えるでしょうか?背後から見ます。これは、たまたま山中にぽつんと存在するわけではありません。岡山県倉敷市にある王墓山丘陵の南端、真宮神社本殿の背後に位置していました。王墓山丘陵の北側には、全国最大級の弥生墳丘墓である楯築墳丘墓があるなど、吉備はおろか日本の古代史上極めて重要なエリアにある、謎めいた巨石なのです。周囲には、このように古墳の石室...

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ボンボン岩と祇園社・今まで見たことのない奇観でした

岡山市東部を流れる吉井川の河口部東岸に、祇園宮とよばれるお社があります。車を手前に置いて古い集落を抜け、祇園宮のある堤防へ上がると、ボンボン岩とよばれる今まで見たことのない巨石群がありました。周囲は広々とした田園地帯で、のんびりと流れる海のような吉井川と相まって、穏やかな景観を作っています。そんな中、ここだけに巨岩が連なる景色は、不思議としか言いようがありません。よく見ると、巨岩の間には隙間があり...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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