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記事一覧

熊野神社の五枚岩・神霊が依りつく不思議な景観

愛知県小牧市大字岩崎の熊野神社は、岩崎山の南側中腹にあります。祭神は伊邪那岐命と伊邪那美命。古くは古代磐境として尊崇されたところだそうです。まずは、この地域でよく見る、立派な蕃塀。石段を上がると大きな舞台ですが、その横に五枚岩が見えます。愛知県指定天然記念物ですが、注連縄があり、磐座として扱われているようです。これは、花崗岩の節理面に沿って風化侵食作用が進み、5枚に分離したものとされています。、5枚...

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吉備中山・巨石の線刻は古代文字か?

古代の神祭りは社殿を伴わず、神体山の頂上や山麓、清浄な川のほとり、明るく神々しい森などで、榊や磐座に神霊を迎えていました。「吉備の中山」は、その古代祭祀の跡が大規模に残されている場所です。「吉備津彦神社」と「吉備津神社」、そして中心にある「吉備の中山」の最高点である「竜王山頂」が、ほぼ一直線に並ぶことは、以前記事にしました。そしてこの直線はほぼ夏至の日の出線です。吉備津彦神社は古来、夏至の日には社...

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矢喰神社・吉備津彦命と温羅とケルト神話

「血吸川」という恐ろしい名前の川があります。ドラキュラ川と地元では呼ばれている・・・なんてことはありませんが、やはり深い意味と伝説がありました。それは、以前にも紹介した、桃太郎伝説のモデルと言われる「温羅伝説」です。吉備津彦命が、山上の岩城へこもった温羅を退治しようと矢を放つのですが、その矢は温羅が放った矢とぶつかり合って落とされてしまいます。そこで吉備津彦命は、二本同時に矢を放ちました。すると一...

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越木岩神社・恐ろしいタタリと環境保護

甑岩と三四郎岩と夫婦岩のタタリ越木岩神社(こしきいわじんじゃ)は、兵庫県西宮市甑岩町に鎮座する神社です。その境内にある、この岩をご覧ください。このブログをよく読んでいただいている方なら、「この穴、どこかで見たな」と思い出されるのではないでしょうか。この岩ですね。この岩は、香川県三豊市詫間町香田の「史跡 三四郎岩」です。岩を割るための矢穴が開いています。この岩にかかわった石工さんなどが死傷したため、...

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十二社神社と愛宕神社と火の見やぐら・私には目からうろこでした!

奈良県山辺郡山添村菅生にある「十二社神社」と、道を挟んだ「愛宕神社」について紹介します。まず「十二社神社」です。高台の上のこんもりとした森の前に鎮座しています。拝殿横には岩群の中に摂社があり、かつては磐座だった可能性があります。その拝殿の背後には、よく見ると急な階段が隠れています。上って行くとこんな本殿がありました。きれいに着色されています。このような彩色には、どんな由緒や伝統があるのか、大変興味...

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南方熊楠・百年前に「エコロジー」という言葉を使い、神社を守った巨人

これは、和歌山県の白浜温泉のシンボル「円月島」です。正式には「高嶋」といい、臨海浦の南海上に浮かぶ南北130m、東西35m、高さ25mの小島ですが、島の中央に円月形の海蝕洞がぽっかり空いていることから「円月島」と呼ばれて観光名所となっています。観光客で混雑する温泉街を抜け、北へ北へと車を走らせると、この円月島が間近に見えてくるのですが、そのまま進むと「番所崎公園」の展望台です。ここまで来ると、観光客の人影も...

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不動山の巨石群・岩穴から聞こえる 「あの世」の音とは?

とある山奥に、巨石累々たる山岳信仰の霊地があり、そこには穴の開いた岩がある。その穴からは、「あの世の音」、「この世の音」、あるいは「遠く離れた川の水音」が聞こえるという。神秘的というか、おどろおどろしいイメージですね。山奥の村人の間で、ひそかに語り伝えられているのかと思ったら、なんと環境省の「日本の音風景100選」に選ばれているのだとか。その場所は、和歌山県橋本市杉尾地区の不動山。けっこうな山奥と...

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蛇塚古墳・太秦の住宅密集地に巨大な石室が!  (Megalithic tomb)

下は、飛鳥の「石舞台古墳」です。これに匹敵するくらいの巨大な石室が、京都の太秦にありました。所在地は、京都市右京区太秦面影町。ここは京都府下で最大規模の後期古墳で、巨石を用いた横穴式石室がむき出しになっています。ここが石舞台といちばん違うのは、住宅街の真っただ中という、異様な立地です。面影町(おもかげちょう)という、とてもロマンチックな名前なのに、なんでこんなにぎっしり住宅で囲まれているのか、実に不...

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尾張大国霊神社・ご神体は縄文時代の環状列石だったのか?

尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)は、愛知県稲沢市国府宮にある神社です。近くに尾張国の国衙(国府)があったことから、国府宮(こうのみや)と呼ばれています。楼門(重要文化財)は大通りに面していますが、その前には広大な参道が果てしなく?続いていました。毎年旧暦1月13日に執り行われる儺追(なおい)神事、通称「国府宮はだか祭り」が有名です。くじによって選出された「神男」(しんおとこ)に触れると厄が...

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本州最南端 潮岬と潮御崎神社の神跡を探検する!

本州最南端の潮岬灯台。その入り口の右に、潮御崎神社へ通じる道があります。絶えず人が行きかう灯台前と違って、ひっそりと静まり返った参道を下りると、社殿がありました。このお社は、周参見浦から津荷村という、合わせて18ヵ村の広大な地域の総氏神様です。これはあまりに広いエリアで、昔は周参見からここへお参りするなら一日がかりでしょうね。ここへは、「高塚の森」という祭祀場を訪ねてきたのですが、妻が地元の人に聞い...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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