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記事一覧

紫式部の石山寺は縄文時代からの聖地  Isiyama-dera Tenple

Isiyama-dera Tenple is in Otsu city, Shiga Prefecture. It is an old temple built in the year 747 AD.本堂の横にある「源氏の間」では、紫式部さんが源氏物語の起筆中でした。こりゃまた失礼、お邪魔しました。ここは、滋賀県大津市、瀬田川のほとりにある石山寺です。西国13番札所でもあり、お隣の本堂には、多くの参詣客でにぎわっています。堂内は撮影禁止のため、ご本尊周辺の写真はありません。というより、ご本尊の木造...

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昭和レトロな赤い町・もののけ姫と谷川健一と吹屋

映画「もののけ姫」には、普通の時代劇に必ず登場する、武士や町人や農民の姿はほとんどありません。「備前屋、そちも悪よのう。」のセリフが思い出される悪代官一味と善良な農民、町人といった対立軸ではなく、こんな対立軸が示されます。株式会社ふゅーじょんぷろだくと発行  「もののけ姫を読み解く」のP9~P10より左ページ中央、タタラ製鉄集団を率いる「エボシ御前」は、マニアの間で、この映画で最もかっこいいキャラと言...

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楯築遺跡・さすがにこれはあり得ないでしょう!

まずは巨大な立石をご覧ください。驚くべきことに、古墳(墳丘墓)の上に立っています。こんなものは他ではありえません。奥に立っている岩を、横から見ると・・・まるでうちわのように、極めて薄いことが分かります。不思議な存在感ですね。(なお妻の身長は155cmくらいです。)他の立石も、結構おもしろい形です。ここは、倉敷市庄新町にある楯築遺跡の頂上部分です。弥生時代後期(2世紀後半~3世紀前半)に造営された首長の墳丘...

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車折神社・これぞ京都の華やかさ (こだわりの京都案内シリーズ)

京都市内を走る京福電鉄嵐山本線、通称「嵐電(らんでん)」の駅には、初めての方が微妙に読みにくい駅があります。西院      (さい) 【ただし阪急は(さいいん)と読ませる】蚕の社    (かいこのやしろ)太秦広隆寺 (うずまさこうりゅうじ)帷子の辻   (かたびらのつじ)鹿王院     (ろくおういん)そして、車折神社。「くるまざきじんじゃ」と読みます。駅に降りれば、そこは神社の鳥居です。ご祭神は清原頼業公。平...

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日本遺産 尾道・巨石文化の伝統

日本遺産「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」いいですね、この言葉。ほんとにピッタリの表現だと思います。車の通らない斜面の路地にある、伝統的でおしゃれな店。絶えず船の行きかう、大きな川かと思う海。ぎっしり詰まった下界の景色を行く千光寺ロープウェイ。おまけは下町の尾道ラーメンと、とにかく素敵な町です。ロープウェイで千光寺に上ると、境内からは尾道の市街地と瀬戸内海の尾道水道、向島等が一望でき、まさに...

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桶居山 秋の絶景・聖なる連山の盟主

北アルプスを登っていて、意外な場所から槍ヶ岳が遠望できた時の感激。登山家の方ならわかりますよね。スケールはものすごく小さいのですが、播磨アルプスの盟主?である桶居山(オケスケヤマ)も、見つけるとちょっと感動。 地元では、播磨槍とも、姫路の槍ヶ岳とも称されています。この山自体には、特別の古代信仰や遺跡の痕跡は今のところありません。しかし峰続きの山々には、そうそうたる聖地がいくつもあります。高御位山の...

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東和町の山神社・忘れられた巨石信仰

岩手県花巻市の東和町を車で走っていると、田畑の向こうに、こんもりとした森が見えました。よくある感じの小さなお社だなと、最初はそう思ったのですが、何か黒っぽいものが立っています。妙に気になって、車を停めてよくよく見ました。すると、手前に大きな岩が立っていたのです。望遠でパチリ。ノーマークの巨石信仰? そもそもあれは神社?というわけで、道が続いているらしく見える、裏側に車を走らせました。ぐるっと大回り...

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飯道神社・甲賀忍者の修行ができます Ninja shrine

There is a Hando shrine in Koka City, Shiga Prefecture. This is on the top of the Hando mountain. There are many rocks behind it. It is said that ninja worked here.甲賀忍者の修行の場として知られるのが、滋賀県甲賀市信楽町にある飯道神社です。このお社は、飯道山(はんどうさん、標高664メートル)に鎮座しています。飯道山は、餉令山、金寄山とも呼ばれ、古来より同じ近江の金勝山・太神山と共に修験道を修める...

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知られざる太陽信仰・太郎坊山と夏至の太陽信仰

以前、姫路の高岳神社の磐座と冬至の太陽信仰について私見を紹介しました。今回は、神体山の代表格、太郎坊山(宮)と夏至の太陽信仰についてです。近江鉄道八日市線の太郎坊宮前駅で降りると、天を突くような巨大な三角形に驚きます。太郎坊山です。きれいな三角形の山を、日本では古来から神名備山(かんなびやま)と呼び、神体山として信仰してきました。神様が降臨する山のことです。その中でも、太郎坊山は群を抜く美しさと迫力...

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諏訪大社 御柱祭・突撃ラッパの衝撃!

諏訪の御柱祭について調べていたら、少し気になる話題がありました。祭りのあちこちで使われている「進軍ラッパ」は、軍国主義的であり、必要ないのでは、という意見です。諏訪大社には、上社の本宮と前宮、下社の秋宮と春宮、各4本ずつで計16本の御柱が境内に立っています。由来は諸説あって定まっていませんが、縄文以来の巨木信仰とも。7年目ごとに行われる御柱祭では、山中で切り出した御柱を各地区の氏子が各宮まで曳行し、...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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