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記事一覧

青倉神社・モアイのような神様

兵庫県朝来市の青倉神社である。青倉山中腹の斜面にあるが、すぐ下まで車道が通じている。なかなかクラシカルで伝統と格式を感じる社殿だ。実に堂々としているが、近在の信者の心がこもった、木の優しいぬくもりがある。初めての参詣者は、お賽銭を入れて柏手を打つ時、ご神体があるはずの奥に、荒々しい岩肌が見えることに驚く。この岩は何かと社殿を巡ると、背後に下のような人型の巨岩を目にすることになる。社殿を通して、ご神...

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岩神神社・尾のある人々

奈良県吉野郡吉野町矢治の岩神神社は、稀に見る巨大な磐座をご神体とするお社だ。これだけ存在感が圧倒的でありながら、 由緒・創祀などは不明。『吉野町史』によると、文献上では元禄の頃までしかさかのぼれない。祭神は吉野国樔部らの祖石押分とされ、「古事記」には、こう記される。(神武天皇が)即ちその山に入りたまへば、また尾ある人に遇ひたまひき。此の人巌を押し分けて出て来たりき。尾のある神が、岩を押し分けて出てく...

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(勝手シリーズ) ほんとうは 神社に神様はいない? その④

神体山の実例前回の最後、太郎坊山を紹介したが、日本の神体山といえば、まず三輪山を挙げる人が多いに違いない。すでに記事にした出雲大神宮や出雲神社のように、神社の背後に、三角形のこんもりと美しい山を見る事がよくある。「もともとは山頂や山腹に神社があったが、そこを元宮として山麓へ移動した」などという伝承があったり、山中の磐座と思しき岩から土器や勾玉などの遺物が出たなどという場合も多く、これらの山を神体山...

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金精信仰・閲覧注意?

上は、岡山県高梁市の金精神社である。ここまでリアルだと、家族連れで参詣したら説明に困るだろうなと、妙に心配してしまう。道路沿いの看板には、ご利益に「精力減退」とあるから、なかなか分かりやすい神様ではある。下は、山梨県北杜市にある縄文時代の金生遺跡。その配石群の石棒だ。その下は、和歌山県白浜町の阪田山遺跡の女陰レリーフ。このように、古代から現代まで、日本に点在する性器信仰は実にさまざまだ。いずれも地...

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虫喰岩

和歌山県東牟婁郡古座川町池野山、先日記事にした河内島の近くに、虫喰岩があります。穴の開いた小石に糸を通して願掛けをすると耳の病気が治ると言う言い伝えがあります。あるいは、岩が大好物の魔物が、東側の岩から次々食べていたところ、魔物が嫌いな犬が襲いかかってきたので、魔物は一目散に退散し、お陰で一枚岩とその上流の岩は食べられなかったという伝説もあります。虫喰岩は、熊野カルデラ(約1500万年前)の地下部分に...

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熊野神社遺跡・不思議系ボロブドール

鳥取市佐治町大井。用瀬から国道482号線を西に進むと、山間の穏やかな田園地帯に、熊野神社遺跡の登り口がある。熊野神社遺跡は、江戸時代前期の古文書、「稲葉民談記(いなばみんだんき)」「因幡誌(いなばし)」に記載され、熊野薬師、熊野三山信仰の遺跡として知られてきた。江戸時代に入ると、石仏も安置され参詣者も増加し、無病息災と学問や安産にも効き目のある信仰の場所として栄えた。ところが、大正5年(1916)に口佐...

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(勝手シリーズ) ほんとうは 神社に神様はいない? その③

(勝手シリーズ 続き)神体山とは何か?『風土記』は、日本の古い信仰や伝説が記された貴重な史料である。その中から、神が降臨する山、神体山の記述を拾ってみる。女嵩山   郡役所の真西一十里二十歩である。高さは一百八十丈、周囲は五里である。樹木はない。ただ上の方に林があるが、これはすなわち神の社(もり)である。神名樋山  郡役所の東北六里一百六十歩である。高さは一百二十丈五尺、周囲は二十一里一百八十歩。峰の...

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河内祭・古座川の聖地 Festival of Koza River

The Koza River flows through Koza-cho, Wakayama Prefecture, and pours into the Pacific Ocean.There is a boat festival around Kouchi Island in the river. 7月22日と23日は、和歌山県の最南端、潮岬に近い古座川で行われる河内祭に行ってきた。古座川河口から約2km上流に、三角形の花崗岩でできた、河内島(こうちじま)がある。河内神社のご神体で、島は古くから聖域として立ち入り禁止。上部は木が茂っていて見えな...

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金梨山大権現・天空の城を見下ろす聖地

兵庫県朝来市の金梨山大権現を紹介する。ここも洞窟の聖地だ。日本のマチュピチュといわれている、天空の城・竹田城を見下ろす登山道は、ルートもわかりにくく、結構ハードだった。金梨山(かなしやま) の名は、竹田城が落城するときに、城からこの山に逃れた姫が悲しんだことに由来するとのこと。山頂直下のこの洞窟は、木花作弥姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)が祀られる。巨大な岩の隙間に、重厚感に満ちた、極めて印象的...

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(勝手シリーズ) ほんとうは 神社に神様はいない? その②

(勝手シリーズ続き)・・・・この絵を見ても、普通の人は何も感じないことだろう。実際、展覧会でも、この絵に注目する人は見かけなかった。しかし私には衝撃だった。というのも、これこそが昔の神社のほんとうの姿を示したものではないかと思えたからである。   島田裕巳『「日本の神」入門』宗教学者の島田裕巳氏が、京都府亀岡市の出雲大神社にかかわる「出雲神社牓示図」という古図を見た時の驚きを表した文です。いったい何...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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