昭和レトロと樹木信仰
- 2022/12/14
- 06:00

昭和レトロな、銭湯のペンキ絵です。いわゆる「白砂青松」ですね。(ウィキペディアより)ペンキ絵の起源としては、大正元年(1912年)に東京神田猿楽町にあった「キカイ湯」の主人が、画家の川越広四郎に壁画を依頼したのが始まりであるとされています。その後に類似のペンキ絵が広がったのでしょうが、これには基本の構図がありました。空を背景にして遠くに大きな富士山があり、ふもとには低い山並みや松、川などの水辺があると...
菅原神社の「浮橋参道」とご神木の環境保護
- 2021/12/21
- 08:00

石川県加賀市の山中温泉といえば、日本を代表する温泉のひとつですね。その奥に、菅原神社があり、そこにはご神木と「浮橋参道」がありました。そしてこれが「浮橋参道」と、樹齢2300年というご神木「栢野の大杉(かやののおおすぎ)」です。しかし樹齢2300年といえば、紀元前ですよね。この木は、この菅原神社の変遷はもちろん、日本の歴史をずっと見てきたのだと思うと、自然と畏敬の念が湧きあがります。ところで、この「浮橋参...
ご神木という不思議な存在
- 2021/10/15
- 06:00

このご神木は、駅を貫いています。これは京阪電車の萱島(かやしま)駅を上下に貫くクスノキで、ご神木優先で駅が設計されているわけですね。磐座を優先して、本殿が削られているお社はよくありますが、ご神木も同じというわけです。ところで伝統あるお社には、不思議なご神木がかなりあります。それは人面であったり、龍神であったり、いろいろです。では、奇妙な、あるいは神々しいご神木をご覧ください。いかがでしょうか?イワ...
神武天皇伝説の溝咋神社・もはや住宅地という衝撃!
- 2020/07/04
- 06:00

大阪府茨木市の「溝咋(みぞくい)神社」は、神武天皇の皇后である媛蹈鞴五十鈴媛命 (ひめたたらいすずひめのみこと)の出身地です。『古事記』では、三輪山の大物主神が三島溝咋の娘である勢夜陀多良比売を見染め、丹塗矢に化して陰部を突きます。驚いた彼女がその矢を床に置いたところ、たちまち麗しい男となり、富登多多良伊須須岐比売命が生まれたというストーリーです。その溝咋神社であった、数年前の祭礼です。社殿や社務所...
なんと、ご神木に強制代執行(伐採)とは!
- 2020/07/02
- 06:00

道にはみ出た神社の木、市が伐採 迫る宮司「ご神木が」先日、こんなニュースがネットに流れました。(2020年6月21日 8時43分 朝日新聞デジタル)東京都八王子市の某神社で、境内や近くの宮司宅の敷地から、樹木の枝葉が周囲の国道や市道にはみ出し危険だとして、国土交通省相武国道事務所と八王子市は20日、行政代執行法に基づき、強制的に伐採する異例の代執行を始めた。これだけでもなかなか衝撃的なのですが、さらにこんな文も...