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記事一覧

裏伊勢神宮と朝熊山・神秘の絶景その② 伊勢エリア

今回は、伊勢内宮と朝熊山エリアです。まずは伊勢神宮の内宮です。ここには、天照大神鎮座以前の、古くて謎めいた神と信仰が明らかに存在します。内宮で代表的なのが、下の二つ。≪滝祭神(黄色ポイント)≫宇治橋から正宮へと向かう参道からほんの少し外れたところにある、滝祭神(たきまつりのかみ)。内宮の所管社30社のうち第1位であり、五十鈴川の水神を祀るために別宮と同様の祭祀が執行される重要なお社なのです。 にもかかわ...

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神秘の絶景・近江八幡周辺を歩く

以前、記事を都道府県別にまとめてもらえないかと言うご希望がありました。過去記事を今から設定し直すのは大変なので、地域別に「おすすめコース」をまとめる企画をやってみます。まずは、滋賀県の近江八幡市周辺から。≪オレンジ色・太郎坊宮≫日本の神社信仰の原点のひとつは、神体山信仰です。奈良の三輪山と並んで、この太郎坊山は神体山の代表格とされます。影山春樹さんの『神体山』初版のカバー写真が太郎坊山でした。大変便...

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圧倒的な聖地感と畏怖感・夜に1人では行けないスゴイところのまとめ

これは、香川県小豆郡小豆島町岩谷、福田港から路線バスで約10分のところにそびえている「大天狗岩」です。黄色い服の妻が下にいますので、比べていただくとその巨大さがわかると思います。天狗の名がつくところを見ると、石切丁場跡とはいえ元々何らかの信仰があったのでしょうが、特に畏怖感や聖地感は漂っていません。ごく不通の雰囲気です。もちろん鈍感な私の感性で、勝手に決めつけているだけなのですが、今日はその零(ゼロ)...

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胎内潜りは子宮からの再生儀礼・・テーマ別総集編(4)

今回は、洞窟のような行き止まりではなく、通り抜けができる場所の特集です。たとえば島根県の韓竃神社。ここでは、いちばん下部の狭いところをぎりぎり通り抜けて、社殿に出ます。一種の胎内くぐりですね。このような、狭い場所を通り抜ける儀礼には、どんな意味があるのでしょう。では、「世界大百科事典 第2版」の解説からたいないくぐり【胎内くぐり】各地の山岳や霊地の行場で,狭い洞窟や割れ目を通り抜ける場所に付けられ...

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庇(ひさし)の下の不思議な聖域・テーマ別総集編(3)

今回は、前回の洞窟ほど奥行きのない、庇(ひさし)程度の窪みにも、神仏のおわす聖域がある例をまとめました。まず、岩下洞穴は、長崎県佐世保市松瀬町にある、縄文時代草創期から古墳時代にかけての遺跡です。ここに隣接する岩屋には、窪みに観音様が祀られています。次は、同じく佐世保市の福井洞窟です。社殿の周囲から3万年以上前の石器が出土。旧石器時代終末期から縄文時代草創期の遺跡であり、考古学上きわめて重要なもので...

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プロフィール

sazanamijiro

Author:sazanamijiro
古代史マニアですが、特に自然神道期の多様な信仰遺跡に魅せられています。

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